貸借対照表のチェックはしていますか?

 

詳細な見方は税理士さんや会計士さんにお任せするとして、ここでは中小企業診断士の視点で簡単に説明してみたいと思います。

 

貸借対照表

 

貸借対照表は

右側がお金の調達方法、
左側が調達したお金が何に姿を変えているかを表しています。

●[流動資産]と[流動負債]

[流動資産]はすぐ現金化しやすいものです。
しかし、棚卸資産以下はすぐ現金化できるとは限らないため棚卸資産より上の部分を[当座資産]として分けています。

[流動負債]は一年以内に返済しないといけないものです。
そのため、[流動負債]より[当座資産]が大きくないと資金繰りに苦しむことになります

[流動資産]は[流動負債]の2倍以上あることが望ましいとされています。

●[固定負債]

返済が一年以上先の借入金や社債などです。
この額が大きいと、支払利息が大きなものになり、 [当期純利益]や[資金繰り]に大きな影響が出ることになります。

●[固定資産]

長期的に事業で使うための資産であるため、すぐには現金化しづらいものです。
[有形固定資産][無形固定資産][投資その他の資産]に分けられます。

 

 [有形固定資産]

 建物や設備など、これらを活かして事業を行っていく。この額に対して、売上が何倍ぐらい上がっているかで事業が効率的に運営されているか評価されます。

 [無形固定資産]

 特許やソフトウェアなど形の無い資産です。

 [投資その他の資産]

 子会社株式や投資有価証券など、何かに投資した額。 投資効果がどのように表れているかを確認します。

●[繰延資産]

 開発費などはすぐに費用化せずに、一旦資産に計上して徐々に費用化していきます。
 
●[純資産]

 株主に出資してもらったり、当期純利益を積み立てたお金です。
 返さなくて良いお金である。 総資本に対して40%以上あることが望ましいと考えています。

 
 経営者の中にはできるだけ税金を払いたくないということで利益を極力減らすようにしている方がいます。

 赤字になると、純資産が減っていく。
 純資産が減ると負債で賄わないといけなくなる。
 負債が増えると支払利息が増える。
 支払利息が増えると、利益を生み出しにくくなる。

 結果、経営が不安定になる。
 そして、銀行からの評価が下がり資金調達が困難になる。
 

 ということが起きる可能性があるため、ちゃんと利益を出して[純資産]をしっかり増やしていくことが重要と考えています。