ビジョナリー経営のために必要なことをコラムで書いていましたが、
 
 
これに付け加えるとさらに有効だと考えられるものについてお話ししたいと思います。
 
 
それは「デザイン思考」「ビジネスモデルキャンバス」
 
 
今回は「デザイン思考」についてお話ししたいと思います。
 
 
ビジョナリー経営で組織力・チーム力が向上し、メンバーが主体的になってくると
 
 
その行動力の強さが商品力・サービス力の強さにつながってきます。
 
 
そして、その前にそれらを開発する力にもつながってきます。
 
 
その商品開発・サービス開発を効率的に進めるように活用できるものが「デザイン思考」の考え方です。
 
 
デザイン思考は”一人の天才に頼った開発ではなく、チームによる開発”という色が強いものになります。
 
 
だからチーム力が強ければ強いほど効果を生むものになります。
 
 
”デザイン”という言葉が、”商品開発・サービス開発”に結び付かないように感じる方もおられるかもしれません。
 
 
私もそうでしたので(^^;
 
 
中にはデザインを活用した商品開発手法と言われる方もあるので、それも正解なのかもしれませんが(^^;
 
 
私のとらえ方は異なります。
 
 
”デザイン”とは何でしょう?
 
 
Wikipediaによると(2019/2/3時点)
デザインとは、審美性を根源にもつ計画的行為の全般を指すものである。意匠。設計。創意工夫。 
また、オブジェクト、システム、 図画、設計図、回路、パターンなど)を構築するための計画、または作成する行為など、「デザイン」はさまざまな分野で異なった意味として用いられている。 
輸入概念である日本では「応用美術」「意匠設計」「造形デザイン」などと訳語される。 
 
 
となっていて、アップルのデザインが良いとか、見た目のことと捉えている方が多いのではないかと思います。
 
 
 
デザイン思考で言う”デザイン”は”問題解決”と定義されます。
 
 
「デザイン思考」=「問題解決思考」
 
 
なのです。
 
 
産業デザインとか、ユニバーサルデザインを考えると分かりやすいかもしれません。
 
 
デザインで様々な課題を解決しようとしたりしますよね。
 
 
ところで話の方向は変わりますが
 
 
デザイナーさん含め、アーティストの方たち、作家の方たちもそうかもしれません
 
 
毎年のように新しいものが生れてきます。
 
 
もうネタがつきないのかな?と思うのに新しいものが生れてきます。
 
 
そのデザイナーさんの思考方法を取り入れたら、もっと新しいものが生み出せるのでは無いでしょうか?
 
 
それがデザイン思考です。
 
 
デザイナーさんは、一人一人のセンスによって新しいものを生み出していると思います。
 
 
様々なことを多角的にセンシティブに感じる感性を持っているのでしょう。
 
 
デザイン思考は先ほど書きましたように、一人の天才に頼るものではありません。
 
 
”一人では思いつかないことも、チームで考えれば多角的に様々なことを考えられる”
 
 
ということを活用したものになります。
 
 
様々な価値観の人が、一つのことを考えたとき、創発的に新しいものが生れます。
 
 
だから多様な個性をもったメンバーを揃えた方がより、効果が高まると考えられています。
 
 
ただ、ここで重要なことが。
 
 
チームのメンバー全員は積極的に発言していないと、その効果が無いということです。
 
 
だからコラム「発言しやすい環境を作る」でお話ししてきたことが事前に重要になってきます。
 
 
デザイン思考の進め方についてのお話しに入ります。
 
 
デザイン思考は次のような順番に進めます
 
 
1.共感
 
2.問題定義
 
3.アイデア創出
 
4.プロトタイプ
 
5.テスト
 
 
「共感」では、観察力、直感力が求められます。
 
 
普段の生活の中にある、”気になること”を集めます。
 
 
テーマが決まっているなら、そのことで”気になること”を集めます。
 
 
例えば、炊飯器についてなら、日ごろ炊飯器を使っているシーンから使われていない時まで
 
 
炊飯器の周りで起こる”気になったこと”を集めます。
 
 
チームメンバーが多いほど、多様な意見が集まります。
 
 
「問題定義」では、「共感」で出てきた”気になったこと”がどのような要因で発生しているのか突き詰めます。
 
 
そしてその要因を問題として定義します。
 
 
「アイデア創出」で、その問題の解決方法についてアイデア出しをします。
 
 
ここもチーム力が発揮される場面です。
 
 
アイデア創出の手法は”ブレインストーミング”が一般的ですが、
 
 
曼荼羅アートやオズボーンのチェックリストなども活用します。
 
 
とりあえず質より量でたくさんのアイデアを出していきます。
 
 
「共感」も同様ですが、高い柔軟性が必要になります。
 
 
次の「プロトタイプ」から「テスト」もデザイン思考の良いところです。
 
 
一般的に商品開発はコストが高く、失敗するとまた1からとなって
 
 
開発コストも時間的コストも多く、失敗したときの損失が大きなものになります。
 
 
そのため、新商品開発に慎重になる会社が多いと思います。
 
 
ただ、商品開発について、失敗回数が多い会社ほど大きな成功をもたらしている傾向があることが分かっています。
 
 
エジソン、ライト兄弟、ダイソンなどなど、事例はよく聞くのでは無いでしょうか。
 
 
デザイン思考では、いかに少ないコストで失敗できる仕組みを取り入れていることが特徴です。
 
 
この「プロトタイプ」では、紙皿、模造紙やロープなど、簡単に手に入るもので試作します。
 
 
ちょっといいところでは、3Dプリンターなどを活用することもあるそうです。
 
 
スマホのアプリなどは画面を紙に書いてみます。
 
 
 
「テスト」でそれを使って実際の利用シーンを再現してみます。
 
 
そして「共感」で気になったこと。
 
 
「問題定義」で問題とされたこと。
 
 
などがどうなったかを評価します。
 
 
評価が低ければ、戻って他の方法をやりなおします。
 
 
このプロセスを繰り返せば繰り返すほど、精度の高い商品が開発できるようになります。
 
 
これでいけるとなったときに初めて設備投資などを進めるということになります。
 
 
この開発手法も人材や時間などコストがかかりそうに感じますが、
 
 
失敗するコストのことを考えると、大幅にコスト削減できるのではないかと思います。
 
 
実際、シリコンバレーとかでデザイン思考を取り入れているという企業が大きく成長しています。
 
 
 
設立して、何十年もたっているのにまだ小さい会社。
 
 
設立して、10年もたたないのに上場する会社。
 
 
どちらも最初は小さい会社だったと思います。
 
 
何が違うのでしょうか?
 
 
小さいままで良いという経営者もおられるかもしれません。
 
 
ただ、そのとき、従業員の昇給の原資をどうしていくか考えないといけません。
 
 
従業員の将来のことも考えられる会社でないと、社員も働きたいと思わないかもしれません。
 
 
社員は自身の将来が期待できない会社ではモチベーションが下がります。
 
 
どうして、自社に良い人材が来ないんだと悩んでおられる経営者は自社を客観的に見てみることが大切かもしれません。
 
 
デザイン思考の考え方は、商品開発だけでなくサービス開発、運営管理など経営全般に関する課題の解決に活用できます。
 
 
ぜひ活用していただきたいと思います。
 
 
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