モンスター社員の特徴と対処法

コーチング・コミュニケーション

アベノミクス効果により景気が改善し人手不足状態になり、人材獲得競争が発生しています。労働者側の立場が強くなったのか、それとも面接の質が落ちたのか、モンスター社員が話題になっています。

モンスター社員の対処法を模索していますが、日本は正社員の立場が強いため、なかなか難しいのが現状です。そもそもモンスター社員を入社させない、発生させない組織風土づくりが大切です。

モンスター社員の特徴と対処法について整理します。

※モンスター社員の対処法コミュニケーションセミナー

 

【目次】

 

 

モンスター社員とは

ものづくり製造業

社員の特徴もさまざまであり、どのような特徴がモンスター社員なのか正しい定義がありません。ここでは、会社の思い通りに動いてくれない特徴をもっている社員をいいます。

社員の方が会社の将来を思って発言していて、会社の方が保守的になっているという場合もあるので、一概にモンスター社員であるともいえません。ただ、会社と社員がコミュニケーションの問題に悩んでいる状況であれば、早く解消しなければなりません。

改めて、一般的にモンスター社員とはどのような特徴の社員なのかを解説します。
 

 

モンスター社員の特徴

モンスター社員の特徴は大きく2つのタイプに分かれます。「自己防衛タイプ」と「自信過剰タイプ」です。

 
【自己防衛タイプ】
ブラック企業が話題になり過ぎたせいか、過剰防衛的になり、自分自身が傷つけられることを避けようとします。残業時間があるだけで「うちはブラック企業」と発言する場合もあります。「忘年会に残業代出るんですか?」と発言する特徴を持つ社員もこのタイプです。
 

【自信過剰タイプ】
自分の考え方に自信をもち、仕事を頼まれても自分の考えと違えば反論するのが特徴です。最悪、仕事を拒否します。「では、やってみて」というと、行動しますが成功すると調子にのり、失敗すると人のせいにするなど対応が難しいタイプです。 一見やる気があるように見えますが、協調性が無く、周りを振り回します特徴があります。
 

 

モンスター社員が生まれる理由

モンスター社員の特徴をもつ社員が増えてきた要因は以下のようなものです。

【人手不足と面接の質の低下】
人手不足を解消するために、本来なら採用しない人材を採用してしまったことが原因と考えられます。一度、正社員になってしまうと、なかなか辞めさせるのが難しくなるので大変です。

【生産性が低くなる日本独自の仕組み】
日本は生産性が先進国で最下位です。日本の特徴として、時間で給料が決まるため、時間をかけて仕事する方が得という文化ができてしまっています。そのため、効率よりも根性を重視する文化が若い社員の考えが合わなくなった価値観の違いも要因です。

 

【コンプライアンス】
パワハラ、セクハラなどのコンプライアンスが厳しくなり叱りづらくなった習慣も原因です。日本の特徴として、正社員の解雇が難しいので、それを逆手にとり、モンスター化する場合があります。就業規則などを熟読し、会社より優位の立場に立ちたがります。

【教育】
教育の影響は大きいです。学校でも、家庭でも、保守的な考え方が広がっています。学校の進路相談も、安定しているという理由だけで大企業を勧めるケースが多いそうです。会社に入る目的が、「仕事をする」ではなく「給料をもらう」だけになっており、「できるだけ楽をして、給料をもらう」が生産性が高いと思っているのかもしれません。

逆に、積極的な学生も存在します。学生時代に主体性を持って何かをチャレンジさせるってケースが増えてきています。企業側もそのような学生を望んでいるところがあります。学生時代に何かやりきって自信がついた学生には、会社のやり方は古く感じるかもしれません。この場合は、上司と部下、どちらがモンスターなのかわからなくなります。

【情報社会】
扱う情報量の増えすぎも原因です。処理する情報量が多くなりすぎて、社員との対面でのコミュニケーションを取る時間が少なくなりました。マスコミやインターネットの影響も大きいです。マスコミによって、不安をあおられるケースも多くあり、極端にブラック企業への過剰反応を示すようになった問題も日本の特徴です。

インターネットで横の情報がよく見えるようになり、比較することも要因です。他の会社が良く見え、それが会社への不満として態度に現れます。

 

【価値観の違い】
結論的にいうと、価値観の違いが大きな要因です。会社が持っている価値観と若い世代が持っている価値観は違います。その価値観の違いがぶつかり、お互い「ブラック企業」「モンスター社員」と呼ぶようになるのです。どのような時代でも世代間ギャップは存在しいます。価値観の違いがコミュニケーション不全としてあらわれます。

 

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モンスター社員の対処法

ストレスケア

さまざまな理由で誕生するモンスター社員について、対処法を紹介します。放置していると、「他の社員に負担が集中する」「上司がダウンする」など会社の生産性が大幅に落ち込みます。方向性としては「入社を阻止する」「仕組みで改善する」の2つです。

解雇する方法もあるかもしれませんが、下手に解雇しようとすると、訴訟問題のリスクがありますので、毅然とした対応が求められます。

 

 

入社を阻止する

もっとも大切なのは、モンスター社員となりそうな特徴をもつ応募者を見極めて、「採用しない」です。「社員にやる気をもって働くようにさせたい」という言葉をきくことがありますが、「人をコントロールすること」は、まず不可能という前提を持ってください。

自由に社員の性格を変えられるなら、面接の必要性がなくなります。そのため、面接担当者の責任は重大です。採用面接時に、会社にふさわしい人材か見極めなければいけません。

そのため、コーチング・コミュニケーション能力を強化する必要があります。採用基準も見直す必要があるでしょう。

中小企業によっては、「人材が来ないから、面接に来た人を無条件で採用しなければいけないんだ」という言い分があるかもしれません。しかし、「人材が来ない」が問題ではなく、「人材が来ない会社になっている」が問題です。

中小企業でも、人材が来る会社は存在します。「多くの人材が働きたい」と思うような会社にしつつ、会社にふさわしい人材を選べる特徴をもつのが効果的なな対処法です。

 

 

仕組みで改善する

いきなり「多くの人材が働きたい」と思うような会社にすることはできません。そのような会社にするための取り組みをしなければなりません。どちらにしろ、効果が出るには時間がかかります。

時間がかかるから早めに対応してきた会社が、現在人材不足に悩んでいません。時間がかかるからと後回しにしてきた会社が、現在人手不足に悩んでいます。リーダーシップ、経営判断の差が会社の将来を決めます。

時間がかかるので、少しずつでも取り組むという姿勢が重要になります。社員がモンスター化しないように以下のような仕組みを取り入れることが大切です。

 

上司を周りがサポートする体制を作る

モンスター社員の特徴をもつ人材が配属された上司は大変です。モンスター社員が仕事をしないから、部下の分を上司が仕事を抱えて倒れてしまう。モンスター社員を残して、優秀な人材が倒れてしまうのは、会社にとってマイナスにしかなりません。

課長同士、部長同士、そして社長も含めて、助け合える体制を作る必要があります。相談し合える関係づくりの仕組み、モンスター社員を柔軟に配置転換できるような仕組みをつくり、周りの社員への影響を最小限に抑えます。

 

就業規則など会社のルールの勉強会などを開催する

社員教育の仕組みでモンスター化を防ぎます。まず会社に就職するという意味について、共通認識を持っておくのは大切です。

前提条件として、会社は「会社の目的」を果たすために人を雇用しています。そのため、会社は従業員に仕事を指示しますし、成果も期待します。

基本的には、上司が指示した仕事を嫌だとは言えないですし、いい加減に仕事をできません。仕事を放棄の度合いが大きければ、労働契約違反になるかもしれません。

労働契約や就業規則に「会社が社員に期待すること」「解雇要件など」が書いてあれば、毅然と説明が必要です。解雇などまで考えますと、法律が頻繁に変わりますので、弁護士や社会保険労務士など専門家にご相談ください。

モンスター社員が居づらくなるような特徴をもつ組織風土、職場環境を作り上げるのが大切です。そこで重要なのは、時間がかかってもやり切るというリーダーシップの存在です。そして、お互いに協力し合おうというコミュニケーション能力の高さが必要になります。

※モンスター社員の対処法コミュニケーションセミナー

 

 

リーダーシップとコミュニケーション

コーチング・コミュニケーション

モンスター社員の特徴を変えるのは難しいです。上述したように、基本的に、「人を変える」は難しいです。何年もモンスター社員になるように教育されてきた人を、上司が短時間で変えることはできません。

だから「会社自身が変わっていく」が対処法になります。

 

 

リーダーシップを強化する

「リーダーシップを強化してください」と言われて何をしますか?リーダーシップの定義もリーダーそれぞれです。リーダーシップ理論も多くの種類があります。

一度「モンスター社員にも落ち着いて対応できるリーダーってどのような人だろう?」をイメージしてください。

「その人は自己防衛型の社員をどのようにして、主体性を引き出しているでしょう?」
「その人に対して自信過剰型の社員は、どうして素直に従うのでしょう?」
「そのリーダーの特徴は?」

その特徴を得るのがリーダーシップ強化につながります。

 

 

コミュニケーション能力を強化する

リーダーの役割については、さまざまな考え方があります。

弊社は、リーダーの役割は「組織づくり」としています。組織をつくるためにはコーチング・コミュニケーションが必須です。

自己防衛型の特徴をもつ社員には、本人のモチベーションを引き出すコミュニケーションが必要です。自信過剰型の特徴をもつ社員には、自分自身を客観的に見つめなおすことを促すようなコミュニケーションが必要です。

大きく2つに分けましたが、実際は人の数だけコミュニケーションのやり方は変わります。上司は社員の数だけ、それに対応したコミュニケーションを取る必要があるのです。その幅が増えれば増えるほど、どのような特徴をもつ部下が来ても上手にコミュニケーションが取れるようになります。

上司自身のコミュニケーション能力を強化するのが、根本的なモンスター社員の対処法なのです。コミュニケーション能力について深堀しておきます。

 

※モンスター社員の対処法コミュニケーションセミナー

 

 

コーチング・コミュニケーションを学ぶ

コーチングスキル

結論的にモンスター社員の対処法は、上司のコミュニケーション能力の強化です。もちろん、すぐに強化できるものではないため、迅速に対応しなければならない場合は、弁護士や社労士など専門家への相談がおすすめです。

長期的に見れば、採用面接の質向上、労働者から見て魅力的な会社の組織風土などを行うためにコミュニケーション能力の強化は欠かせません。実際、コミュニケーション能力強化の掛け声をしている会社は数多く存在します。しかし、思うように効果を上げられていないのが現状です。

それは「コミュニケーションとは」を正しく理解していないのが原因です。

 

 

コミュニケーションとは

コミュニケーションとは「話す力」と「聴く力」で構成されています。当然と感じるかもしれませんが、コミュニケーション能力を強化するというと「話し方」や「伝え方」ばかり強化する人がほとんどです。

そして「聴く力を強化しなさい」といわれても、何をすれば良いか分からない人が多くいます。

コミュニケーションは通信です。情報の完全性が求められます。電子メールの文章が、届くときに文字化けしていたらコミュニケーションが取れません。

これも当然と感じるかもしれません。しかし、言葉になると突然難しくなります。

「そのようなつもりで言ったのではないのに相手を怒らせてしまった」
「頑張るって言っていたのに、思ったほど頑張っていない」
「すごく難しいって聴いてたわりに簡単だった」

このようなミスコミュニケーションが、よく発生します。誤解の連続によって、上手くコミュニケーションがとれなくなり、人間関係が悪化します。採用面接で失敗するのも、モンスター部下とコミュニケーションがとれないのもミスコミュニケーションが原因です。

このミスコミュニケーションを発生させる要因が「聴く力」の欠如です。

 

 

聴く力とコーチングスキル

「聴く力」とは「相手に本音でたくさん話してもらう力」です。言葉はとても曖昧です。だから、たくさん話してもらわないと、情報が足りないのです。たくさん本音で話してもらうことによって、誤解が生まれる可能性を減らせます。

ただし、「聴く力」を高めるのは意外に難しいです。極端にいうと、嫌いな人がいくら話を聴き出そうとしても、相手は本音で話しません。「信頼関係構築」まで含んで「聴く力」だからです。モンスター社員と「信頼関係構築」するのは、時間がかかるでしょう。

「聴く力」は強化方法がよくわからないのに加え、強化に時間がかかるのです。そこで、オススメするのがコーチングスキルの習得です。

コーチングスキルは「傾聴」「質問」「フィードバック」で構成されるスキルで、「相手に本音でたくさん話してもらう中、自分自身で答えに気づいてもらう」スキルになります。つまり、コーチングスキルを強化すると、「聴く力」が強化されるのです。

「聴く力」を強化するため、コーチング・コミュニケーションを取り入れるのが大切です。

 

※モンスター社員の対処法コミュニケーションセミナー

 

 

社員にとって魅力的な職場環境に改善する

コーチング大阪コミュニケーション

「モンスター社員の特徴を変える」は難しいからこそ、「会社自身が変わっていく」が大切です。モンスター社員ではなく、優秀な人材が働きたいと思うような会社にすることが大切です。

そのためには、コミュニケーションが活発で、社員が協力し合う環境が必要でしょう。そして、そのような環境づくりを進めようというリーダーシップも必要でしょう。

魅力的な特徴をもつ組織風土に改善するために、コーチング・コミュニケーションを取り入れましょう。

※モンスター社員の対処法コミュニケーションセミナー