人手不足に悩まない順調な中小企業は何が違う?

コミュニケーション
2018年度の「人手不足」関連倒産が過去最多の400件に到達したというニュースがありました。
 
 

人手不足関連倒産

「後継者難型」がその6割を占める中、「求人難」型が2.6倍に急増したそうです。私の周りでも、「求人」しても、良い人材が来ないという話を聞きます。
 
好景気が続いているおかげで、どこも事業拡大するために人材が必要になっています。労働者側も少しでも条件の良いところに就職をしたいというところで大手企業を志向する傾向にあるとのこと。
 
その気持ちはとても分かります。世界の中でも日本の給料は上がっていません。その中で少しでも給料や福利厚生がマシな大企業を志向するのは仕方がないかなと思います。
 
そういうことで、大企業に優秀な人材を持っていかれ、中小企業には人材が来ないと嘆いている話をよく聞きます。そのような面は確かに存在すると思いますが一方、中小企業でも人材確保に成功している企業もあります。
 
そのような会社は何が違うのでしょうか?
 
 
 

経営者の考え方次第

多くの場合、経営者の考え方が異なるように感じます。人材が来ない会社は、経営者自身が待ち姿勢に感じます。外部環境が悪いから、人が来ないのだと人材紹介会社頼みで、ぜんぜんいい人材を連れてこないということを嘆いていたりします。
 
だけど自分たちの会社を改善しようとする意識は低いという傾向を感じます。対して、人材確保に成功できている会社は労働者が働きたくなる環境づくりを試行錯誤されています。
 
そして、そのような会社でも、そのような環境づくりには、かなりの時間を要したと言います。そのような会社の経営者は信念と根気の強さを感じます。
 
そうでない会社の経営者はすぐに結果ができないことにあきらめてしまいます。そう考えると人材不足は外部環境のせいではなく、経営者の姿勢が原因とも言えます。
 
どのような会社を作れると人材は集まるでしょうか。最初に思いつくのが給料が高い、福利厚生が良いといった待遇面が良い会社でしょう。
 
中小企業にとってはなかなかリスクの高い施策ですね。不可能かといえば、そうではなくそれを実現している会社は存在します。
 
 
 

中小企業でも人材不足に悩まない会社

神奈川県のワイヤーカット加工業者の吉原精工は社員7名の町工場です。ただし、残業ゼロで年収600万円超を達成しているそうです。
 
給料高いから、良い人材が集まる。
残業も無いのに、給料が高いから辞めない。
だから良い人材が集まるし、定着率が高いからスキルが向上する。
だから残業しなくても高品質な加工が、短時間でできる
だから収益性が改善する。
 
というような感じで、良い循環を回すことに成功した会社があります。お菓子のよしやという会社も社員に与える方が先という考え方をしているそうです。
 
会社が自分たちのことを考えてくれていると思ったら貢献したいって思えるようになりますよね。そしてその心地よい環境を守るためにも仕事を頑張るということにつながるかもしれません。
 
御社の会社では、そのような良い循環を生み出すような仕組みがありますか?多くの場合無いと思いますし。
 
私もそれを勧めることは正直怖いです。社員をお金で操作しようとしたところで、急には変わらないでしょう。
 
美味しいところだけ持っていかれるだけになるかもしれません。今まで惰性で働いていた社員が急に真面目に変わるということはめったにないと思います。
 
だから、上記の会社は、おそらく何かを与える前から、社員が会社に貢献しようという気持ちが強かったのではないかと思います。それに、給料などのメリットが加わってさらに強化された感じになっているのではないでしょうか。
 
 
 

動機づけ―衛生理論

モチベーション理論でも、あまり給料や福利厚生、事務所の清潔さなど、衛生要因でのモチベーションアップは長続きしないと言われて、あまりオススメされていません。
 
ただし!中小企業は平均以上の職場環境にはしておくべきだと思います。もっと衛生要因以外の動機づけが強まるような職場づくりを目指してください。
 
それには、仕事として頑張ったことが認められる。みんなが助け合っている。
 
成長が感じられる。会社の将来性も感じられる。などが必要です。
 
御社の社風はどのような感じでしょうか?