中小企業でも働きがいのある理想的な職場環境をつくる

人材の集まる良い職場環境を持つ会社とはどんな会社でしょうか?それは人によってや、職種によって異なるとは思います。
良い職場環境=良い人間関係
良い職場環境は、良い人間関係のある職場です。従業員がストレス無く、生き生きと働ける環境が良い職場です。
油汚れとか、鉄の錆とかに囲まれている町工場のようなところは、夏は暑く、冬は寒い、トイレが古かったりと働く環境としては悪いかもしれません。
実際、若手従業員はそのような職場を避けるので、人材採用に苦労しています。
どうせ人材は来ないからとそのような設備面の改善を後回しにする経営者が多いように感じます。そして、人材が集まらず、生産性が落ち、経営が不安定化していく。そして、設備改善のための費用が出せなくなる。
人が生き生きと働いていないので、誰もそこで働きたいと思わなくなる。そしてさらに人材が少なくなっていく。
この悪循環を逆回転させる取り組みを行う必要があります。
社員が減っていく負のスパイラルを逆転させる
人手不足の会社は、人手不足になる要因があります。
その要因が人手不足で強化され、さらに人手不足が強化されていきます。
そのためには人が辞めてしまう理由を排除していく必要があります。
しかし、この取り組みは「勇気」が必要です。それが、妨げる要因にもなっています。
改革は痛みを伴う
何かを変える時は痛みを伴います。
そして、それを恐れて後回しにすればするほど、その痛みは大きくなります。
病気と同じです。
日ごろ検査して、早めに対処しておけば軽い治療で済んだのに、末期まで放置しておくと、大掛かりな手術になります。
しかも治せるかわかりません。
倒産や廃業に追い込まれる会社も多くは同じです。
早めに対処しておけば、何とかなったはずなのに、手の施しようがない状態まで放置しているから廃業や倒産に追い込まれることになります。
職場環境を改善するときも痛みを伴います。
職場環境を設備面から変える時は、大きな費用がかかります。
効率も慣れるまで一旦悪くなります。
病院でも電子カルテを入れた直後は慣れるまで大変だそうです。
それを乗り越えて、実行できれば、職場環境は良くなってきます。
コミュニケーションが最も時間がかかる
職場環境改善でもっとも大事なものは人間関係です。
そしてもっとも難しいものです。
設備などの環境はお金をかければ改善しますが、人間関係はお金だけでは改善しません。
同僚が嫌い、上司が嫌い、社長が嫌いていうことがいたるところで起これば仕事が進まなくなります。
会社を辞める理由の上位には常に人間関係がきています
会社で発生するストレス要因の上位にも人間関係がきています。
悪い人間関係が職場の雰囲気を悪くし、社員のモチベーションを下げるのです。
そしていったん悪くなった人間関係は、修復にものすごく時間を要します。
だから、社員のコミュニケーション能力の改善は必須です。
コミュニケーション能力を強化する
コミュニケーションとは何でしょうか?
コミュニケーションは「伝えること」と認識している人が多いです。
半分は正しいですが、半分足りません。
「伝えること」だけに意識が向くので、「命令に従わない」「報告、連絡、相談がない」ということになるのです。
コミュニケーションは「聴くこと」も大事です。
お互い「聴く力」が無いから、上手なコミュニケーションがとれなくなるのです。
ぜひコミュニケーションがを基本から学んでください。
理想的な職場環境とは
理想的な職場環境とはさまざま定義があると思います。
「経営者が従業員がどのようにしたら生き生きと働いてくれるかを常に考え、施策を実行している職場」
現在の状況は各社さまざまだと思います。
上を見たらキリがありません。
どのステージにあっても、この条件を満たしていたら良い職場環境にいると思います。