投資詐欺にあうと失うものが大きすぎます
投資詐欺のニュースが絶えませんね。
近年、より増えている感じがします。
YouTubeの広告でも、「簡単に勝てる」といった投資セミナーが溢れています。
そんなに勝てる方法があるなら、みんなもっと裕福になっているはずです。
嘘だと簡単にわかるのに、騙される方が多いから無くならないのでしょうね。
投資詐欺にあうと、失うものが大きすぎるように感じます。
勉強代と前向きに捉える方もいます。
しかし、その金額を取り戻すために、どれぐらいの期間がかかるか考えると、やっぱり痛いです。
取り戻すために一攫千金を狙い、また投資詐欺にあってしまうこともあるでしょう。
投資詐欺にあうのは、投資の基本を知らないからです。
楽して稼げる方法があるなら、大富豪がもっと増えててもおかしくないでしょう。
確実に稼げる投資手法を見つけることができたら、この世から貧困が無くなるのでノーベル賞級の発見でしょう。
日本人の資産分布は、それほど変化していません。
投資詐欺は、胴元だけが楽して稼ぐための手法です。
普通に考えたらおかしいとわかるのに、簡単に騙されてしまうのは、投資の基本を知らないからです。
信用できる人からの紹介といったケースもあるからかもしれませんが、その人自身が騙されているケースも多いでしょう。
投資詐欺に騙されない方法について説明します。
投資詐欺は無くならない
投資詐欺は、無くならないでしょう。
なぜなら、騙されてくれる人がいるからです。
オレオレ詐欺などと一緒でしょう。
詐欺師にとっては、楽に稼げる手法だからです。
そして、早く現状から抜け出して、裕福になりたいモチベーションの高い人が多いことも要因でしょう。
日本人の給料は、30年以上増えていません。
「収入を増やすためには、他の手段を」と、考える人が増えていると思います。
雑誌などで、早く資産を築いて、リタイアするFIREを促すケースも増えています。
閉塞感から抜け出すために、「楽に、早く資産を増やせる方法」を探している人が多いのでしょう。
その人達にとって、お金の誘惑はとても大きなものです。
「楽に、早く資産を増やせる方法」を持ちかけると、簡単に騙されてしまうケースがあるようです。
「楽して儲かる方法」なんて絶対無いのに、簡単に信じてしまうのは、どうしてでしょうか?
投資詐欺から身を守る方法
投資詐欺から身を守る方法は、投資の基本的な知識を身につけることです。
リスクとリターンの関係を、知ることが大切です。
基本的に、大きなリターンを得られるものほど、リスクが高くなります。
ジャンボ宝くじなどと一緒です。
私の感覚としては、年利5%超える投資話はリスクが高いと感じています。
また、よくわからない投資商品であるほど、リスクが高くなります。
その投資商品を、どれぐらいの人が、どのように評価しているか確認が必要です。
証券会社で販売している金融商品であれば、様々な投資家や政府のチェックが入っているので、詐欺である可能性は小さいです。
まれに虚偽の報告をする上場企業が存在するリスクはあります。
投資詐欺で持ってこられる商品について、その商品のことを詳しく説明できる人は、1000人もいないのではないでしょうか。
たいがいが、「すごい人が運用しているから」という理由で、商品のことをうまく説明できません。
「社外秘の特殊な手法で運用しているから」と説明をしてくれない場合もあります。
FXや仮想通貨の投資詐欺も増えていますが、現時点では確実に勝てる方法は存在しません。
存在していたら、国家レベルで動くでしょう。
AIでも勝てない世界です。
投資初心者が、投資詐欺から身を守るには、次の2つが大切です。
・証券会社で購入できる商品以外に手を出さない
・自分自身で調査して、リスクが許容できる商品を選択する
加えて、証券会社のホームページには、初心者向けの勉強コーナーが用意されています。
スマホなど、どんな商品やサービスであっても、基本的には調べて購入するでしょう?
投資商品も、きちんと比較することが大切です。
年利5%程度であれば、ソフトバンクやJTの株式配当の方が安心できます。(たぶん)
資産を増やす投資方法
資産を増やす投資方法ですが、まずは「資産形成は時間がかかる」という前提を知ることが大切です。
最低20〜30年かかると考えてください。
投資関連雑誌などに、億り人などが紹介されていますが、レアケースです。
野村総研が調べた、資産分布を何年か追ってみましたが、それほど変化がありません。
(参考:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」)
投資で年率5%以上は、難しいと考えとくことをおすすめします。
投資の天才とよばれるウォーレン・バフェットさんは、年率20%ぐらいで運用してきたそうですが。
近年は、米国はGAFAMの成長、日本はアベノミクス以降、平均利回りは良くなっている傾向にあります。
過去30年を見ると、日本株はいまだにバブル期の高値をクリアできていません。
参考に、下記のサイトで、インデックス型の10年間の利回りを見てみると良いでしょう。
MINKABU「【インデックス型】投資信託利回り(リターン)ランキング」
日経平均系が年利約13%、ダウが年利約17%となっています。
ここでは、年利5%で運用するとします。
そして、FIREを達成するために、1億円を作りたいとします。
5年で達成しようとすると、月々いくら投資しないといけないでしょうか?
正解は、月々約150万円投資しなければなりません。
現実的では無いでしょう。
月々5万円投資したら、何年かかるでしょう?
上記サイトでは、30年までしか計算できません。
30年後、約4000万円までしか到達していません。
月々10万円投資の場合、約33年間かかります。
年率10%で運用できるなら、約23年で達成できます。
利回りが高い方が、早く実現できます。
そこを投資詐欺はついてきます。
「高利回りの商品があるけどどう?」という感じです。
しかし、上記MINKABUのサイトにあるように、投資信託でも10%以上の利回りのものは存在します。
証券会社を通じて購入する商品の場合、投資家保護の仕組みがあるので、騙される可能性は限りなく小さいです。
利回りに騙されて、わざわざリスクの高い商品を購入しないようにしてください。
投資詐欺の商品は、年率10%以上、もしくは-100%で、分の悪い勝負になります。
視野を広げれば、証券会社でも利回りの高い商品は存在します。
もちろん、それでもリスクは高くなります。
しかし、お金がゼロになることはほとんどないでしょう。
自分年金を作るつもりで
投資詐欺に騙されたというニュースを見るたび、とても残念な気分になります。
本来なら有効に使ってもらえたお金が、どこにいったかわからないようになっています。
一方で、投資を怖がって、貯金しかしていない人もいます。
それはそれで、資産が増えないリスクがあります。
投資に対する正しい知識を持ってほしいと思います。
うまくリスクをコントロールできれば、資産形成はできます。
しかし、コロナや、ロシアのウクライナ侵攻など、大きな影響を受ける場合もたくさんあります。
投資タイミングによっては、資産を減らしてしまうこともあります。
時間の分散、商品の分散など、リスクを分散することによって、影響を小さくすることは可能です。
一攫千金を狙わず、コツコツと自分年金を作るつもりで、投資に取り組まれることをおすすめします。
コツが掴めてきてから、はじめてリスクの高い商品に手を出してみても良いのではないでしょうか。