コーポレートガバナンスは?経営実態を偽る経営者はいなくならない?

少し古いニュースになりますが「てるみくらぶ」が経営実態を偽りながら経営を続けていたという報道がありました。
少なくとも3年前から赤字を黒字に見せかけていたとのこと。東芝もそうですが、いつまでたっても不正会計の事件はなくなりません。
成人式用着物で問題を起こした会社もありましたね。
コンプライアンスが守れない会社
大手でも発生しているということは、株主総会など無い未上場の会社のコンプライアンスはどのようになっているのでしょうか。少し気になります。
どうして、いつの時代もコンプライアンスの守れない会社が現れるのでしょうか。
それはやはり赤字の状態は対外的にイメージが悪くなるからでしょう。経営状態の悪い会社は人材も集まりませんし、銀行の対応も厳しいものにかわります。だから隠したがるのではないでしょうか。
特に上場していない企業は公開する必要がないので、隠す誘因が働きやすいのかもしれないです。
ただ、結果的にはそれは、状況を悪化させる方へ向かわせやすいです。
コンプライアンスを守らなかったら結局会社の状態も悪くなる
会社の状態を良く見せておいて、その間に会社の状態を立て直そうと考えるのでしょう。
しかし、そんなにうまくいかないでしょう。
経営環境を良く見せることができたら、本当の状態が見れなくなります。
不正会計も、間違った数字では正しい判断ができなくなります。
経営状況が悪化しているのに、良い状態と理解していると改善への意識が働きません。だからそのまま悪化していく。
周りも悪い状況と知らないので、助けようという意識も働きません。
経営を改善したかったら、何が問題なのか分析する必要がある
正しいデータがないと、何が問題なのかわかりません。
だから、良く見せるためにごまかした時点で、何を改善したらよいかわからなくなるのです。
だから悪化が止まらず、最終的には会社が倒産に追い込まれる。
最近はジャパンディスプレイの幹部が不正にお金を流用していたというニュースがありましたね。
ずさんなコーポレートガバナンスの場合、不正していても気づきません。
もともと不正しているから、さらに不正しても何が正しいかわからないのです。
コーポレートガバナンスを保つには外部の視点がほしい
今までの人材で経営状況が悪くなっているなら、経営に詳しく新しい視点でものを見られる人や企業の助けを得る必要があると思います。
大企業では社外の取締役の義務化が進んできました。そうでもしないと、中でどうなっているかわかりません。
日本の社外取締役は機能が弱いと指摘されていますが、無いよりましです。
コーポレートガバナンスがしっかりしていない会社は、怖くて投資することができません。
そして、多くの中小企業は義務では無いので、社外の人材によるチェックがありません。
経営者の意思でいろいろ調整しているところもあるでしょう。
再生案件で関わっている企業も、不正会計をしませんが、経営コンサルタントに相談するということをしないため、倒産危機に陥っているということが多いです。
経営者には柔軟に聴く力が必要です
やはり経営者は常にいろいろな意見を聞く柔軟性は欲しいです。
あまり、できていない部分を指摘されたくないのかもしれませんが、完璧にできている会社なんてありません。
それを隠そうとするから、計算書類によくわからない勘定科目が現れたりします。
問題が大きくなる前に、客観的な視点を取り入れる仕組みを作ってほしいです。
望ましい客観的な視点はすぐに見つかるわけではありません。
だから早めに行動して探しておいてほしいです。
企業の平均寿命は23年?
企業の平均寿命が23年程度と言われています。
その間、浮き沈みがあるのが一般的だと思います。
好調な時も不調な時もいつも柔軟な姿勢であってほしいと思います。