チームワークの一体感を醸成するコミュニケーション方法

コーチング・コミュニケーション

2019年ラグビーワールドカップでの日本代表の活躍により、「ワンチーム」が流行語大賞に選ばれました。そこで経営者や政治家の間でワンチームという言葉が流行っています。ワンチームとは、チームワークが強い状態、チームの一体感が強い状態、組織力の強い状態などを総称した言葉です。

各企業が「ワンチームになろう」という掛け声を挙げていますが、「ワンチームになろう」というだけでワンチームになれるほどチームビルディングは簡単ではありません。そもそも、職場のチームワークが強い方が良いことは、今さら言われなくても多くの方がわかっています。職場が一丸になって仕事に取り組んだ方が生産性が高まるからです。

しかし、昔から職場のチームワークが大切と言われながら、ワンチームになれない会社が多い理由は何でしょうか?コロナウイルス感染拡大に対する緊急事態宣言について、安倍首相が「日本がワンチームになって」と掛け声をかけていますが、ワンチームになれない理由は何でしょうか?ワンチームになるために職場の一体感を醸成する方法について説明します。

 
 
 
 

チームワークの強い状態

コーチング
 
「チームワークの醸成」という言葉が注目されています。上述したように、職場のチームワークの強さの違いで成果が変わるからです。メンバーが自分勝手に行動していれば、仕事が思うように進まないでしょう。
 
会社の業績は知識や経験で決まると考えられています。しかし、知識と経験で決まるなら、知識と経験が豊富な老舗企業がつぶれるようなことはありません。外部環境に合わせて柔軟に対応できる組織なのか、チームワークの強さで企業の成長は決まります。組織力は「チームワークの醸成度合い」で決まります。「チームワークの醸成」ですが、具体的にどうなったら「チームワークが強い」となるのでしょうか?
 
 
 

ワンチーム=一体感ある組織

組織の一体感の醸成方法を考えるよりも先に、一体感あるチームを考えて見ましょう。2019年ラグビーのワールドカップ盛り上がりましたね。2019年の流行語大賞も「ワンチーム」になりました。
 
ワンチームとは、メンバーが一つになること。強いチーム力を表しています。チームワークの良い状態です。ラグビーチームで、一体感あるチームとはどのようなものでしょうか?団結力のあるチームと言い換えることができるかもしれません。
 
・みんなが勝ちたいと思っている
・勝つためにはお互い協力しようと思っている(足を引っ張りたくない)
・気づいたことはお互い指摘して助け合っている
 
そのような特徴がイメージできるのではないでしょうか?ワンチームという言葉が流行していますが、職場でワンチームになれないのはどうしてでしょうか?チームワークが大切という言葉も同様です。
 
 
 

バーナードの組織の3要素

一体感のあるチームの特徴は組織の3要素で考えることが出来ます。組織の3要素とは経営学者バーナードが組織に必要な3つの要素として提唱したものです。
 
バーナードの組織の3要素とは次の3つです。
 
・共通目的
・貢献意欲
・コミュニケーション
 
強いチームワークの特徴と共通します。チームワークの良いチームはこの3つが強いのです。職場でワンチームになれない理由は、社員それぞれ働く目的が違いすぎるからです。
 
社員にそれぞれ「何のためにこの会社で働いている?」と質問してみると良いでしょう。もし、「生活のため」「お金のため」としかでてこなかったら、会社やお客様の問題よりも「自分のため」を優先するでしょう。もっと賃金の高い会社があれば、チームメンバーを見捨てて離れて行くでしょう。「会社の共通目的はある」という場合、会社の目的、働く目的を共有するためのコミュニケーション能力が欠如しているからです。
 
 
 
 
 

チームワークが崩れる状態

ストレスケア
 
職場でチームワークの強化が課題になっています。
 
・報連相が無い
・期待する仕事の品質を満たしてくれない
・指示しないと動かない
・メンタルヘルスで社員が休業する
・社員が退職する
・仕事のバランスに不公平感がある
・仕事に対するモチベーションが低い
など
 
職場に関する問題はさまざまです。チームワークが無いとは、どのような原因で発生するのでしょうか?
 
 
 

共通目的がない

何を目的に仕事をしているか分からない状態です。業績を上げることが目的に見えるかもしれませんが、何のために業績を上げるのかわかっていません。上司は「組織の目標は伝えている」というかもしれません。伝えているかもしれませんが、納得されているかは別問題です。業績を上げるために頑張って、何のメリットがあるのかわかりません。頑張ったところで給料が上がらないのであれば、頑張らない方が得です。
 
組織の共通目的を正しく伝えられないと、目的が分からない状態なので、社員は自分の目的を優先します。いかに楽をして、給料を多くもらうか。社員それぞれが自分勝手に行動したらチームワークは生まれません。会社側は、「社員は会社のために働くのは当然」と考えるかもしれません。しかし、そのように考えられるのは「会社が社員の安全をしっかり守ってくれる」と信用されていることが前提です。
 
 
 

モチベーションが低い

いかに楽をして、給料を多くもらうかが一番の目的だとしたら、仕事に対するモチベーションは低くなります。仕事のやる気が低い社員がいると、頑張る社員は疲れます。そのため低いモチベーションは連鎖します。
 
結局やる気を出さない方が得という認識がついてしまうと、チームワークは生まれません。仕事を頼んでも、嫌そうな顔をされる可能性があります。会社の共通目的が見えないと、この会社にいる理由もないということで、退職につながるかもしれません。モチベーションの低さが組織の弱体化を導きます。メンバーのモチベーションをマネジメントする上司の責任は大きいです。
 
 
 

コミュニケーションが不足

仕事を協力して進めないといけない場合、コミュニケーションが不足すると、問題の先延ばしなどが発生します。他の人に仕事を頼むことができず、抱え込んでしまうかもしれません。何のために仕事をするのか、共通目的を共有できずに、社員が自分勝手に行動する原因になります。
 
共通目的を共有するにも、モチベーションを引き出すのもコミュニケーション能力にかかっています。チームワークを強化したいなら社員のコミュニケーション能力が欠かせません。
 

【社員のモチベーションを引き出すコーチングスキルについて】

 
 
 

チームワークを醸成する

嫌われる勇気
チームの成果、会社の業績を向上させるためには、チームワークを醸成し、組織力を強化しなければなりません。チームワークを醸成するには、組織の3要素を強化します。
 
 

リーダーシップ強化

共通目的を作り、発信するリーダーシップが重要です。リーダーシップが存在しないと、社員はどこに向かって頑張ればよいか分かりません。
 
まずはメンバーが何のために仕事を頑張るのか、共通目的を明確にしてください。会社全体であれば、経営理念であることが多いです。そして、その共通目的をメンバーに伝えたとき、メンバーが素直に受け入れてくれるようなリーダーになることが大切です。そのためにできることはコミュニケーション能力の強化です。
 
 
 

コミュニケーション強化

共通目的をメンバーに浸透させていくには、コミュニケーション能力が必要です。コミュニケーション能力の低いリーダーの場合、「伝えたつもり」で終わることが多いです。共通目的がメンバーに浸透しない限り、職場のチームワークは生まれません。コミュニケーション力強化が職場のチームワークを高めるために最も重要です。
 
 
 

モチベーション強化

魅力的なリーダーであれば、メンバーはそれだけでモチベーションが高まります。魅力的な共通目的があれば、メンバーの働きがいが高まります。魅力的な仲間と活発なコミュニケーションが行われたら助け合う環境が生まれます。リーダーシップとコミュニケーションが強化されたらメンバーのモチベーションは高くなります。
 

【社員のモチベーションを引き出すコーチングスキルについて】

 
 
 
 

チームワークの醸成とコミュニケーション能力

チームビルディング
会社の業績は知識経験よりも組織力によるところが大きいです。知識経験の少ないベンチャー企業が成長していくのは組織力が強いためです。職場のチームワークを醸成するには組織の3要素を強化する必要があります。その中でもコミュニケーション能力強化が重要です。しかし、コミュニケーション能力の強化は時間を必要とすると理解することが大切です。
 
会社の業績が組織力に影響されるということは、会社の業績はコミュニケーション能力に左右されるということです。コミュニケーション能力強化に先に取り組んだ企業ほど、経営力を強化することができます。知識や経験が豊富な人材の集まった大企業が衰退する理由は責任転嫁などコミュニケーションの質の悪化です。他社より先に、コミュニケーション能力強化しチームワークの良い会社づくりを実現しましょう。