部下のモチベーションを高めるリーダーシップ
働き方改革、人手不足の影響により、少ない時間、少ない人数でより大きな成果がもとめられています。
そのため、管理職は部下などメンバーのモチベーションを高めなければなりません。
モチベーションが積極性、主体性を左右し、仕事の生産性に大きな影響を与えるからです。
モチベーションアップ方法は、インターネットを調べても、本屋に行っても数多くそろっています。
しかし、多くの管理職がモチベーションの悩みを解消することができていません。
部下のモチベーションアップに必要なことはシンプルです。
魅力的なリーダーシップと質の高いコミュニケーション能力の2つです。
組織に一体感を醸成する方法を、リーダーシップとコミュニケーション能力の観点から説明します。
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【目次】 |
上司はワンチームをつくるのが役割
上司の仕事は、チームの成果の最大化です。
同じスキル、同じ人数のチームに勝つには、相手のより強いワンチームに作り上げているかが重要になります。
上司はリーダーシップを発揮し、部下のモチベーションを高める行動がもとめられます。
リーダーシップを発揮するとは
「リーダーシップを発揮する」とは。
方向性を示し、メンバーのモチベーションを高めてチームをまとめ、状況変化にあわせ的確に意思決定をすることです。
経営環境の変化や、競合企業の攻勢にアタフタしていたら、メンバーは不安になります。
リーダーの意思決定が、チームの将来を決めます。
迷って決められない状況も、「先延ばしにする」意思決定です。
「経営者が変わると会社が変わる」と言われるように、リーダーがチームに与える影響は大きいです。
モチベーションの高いチーム
リーダーの影響力は大きいです。
しかし、リーダーについていくかどうかは、部下に選択権があります。
部下がついてこなかったら、人数が多くても、成果は小さいものになります。
部下のモチベーションを高めて、チームをまとめる行動が重要になります。
部下をまとめるには、「この人についていきたい」と思ってもらえるかが重要です。
部下にビジョンを伝えたり、モチベーションを引き出すなど、コミュニケーション能力の高さがもとめられます。
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組織に一体感を醸成する
「ワンチームにする」は、「組織に一体感を醸成する」です。
組織の一体感を醸成するには、何をすればよいのでしょうか。
バーナードが提唱した組織の3要素からみてみたいと思います。
組織の3要素とは
組織の3要素とは、組織に必要な3つの要素で、以下の3つになります。
・共通目的(リーダーシップ)
・貢献意欲(モチベーション)
・コミュニケーション
ただの人の集まりに、この要素が加わると組織、チームに変わります。
組織力を強化するとは、この3つの要素を強化することです。
スポーツチームでたとえるとわかりやすくなります。
ラグビーチームには勝つ「共通目的」が存在し、リーダーシップを発揮しその方向性を示します。
その目的が魅力的なので、メンバーの「貢献意欲(モチベーション)」が高まります。
勝つ「共通目的」のために、密な「コミュニケーション」を行います。
その度合いが強いほど、団結力の強いチームになります。
個人個人のスキルの強さの影響も多少ありますが、組織力の強さの方が、経営に与える影響が大きいです。
個人個人のスキルの影響の方が大きいなら、高学歴の人材が集まっている大企業が、ベンチャー企業に負けるはずがありません。
コミュニケーション能力が重要
リーダーの意思決定は、最重要になります。
それ以上に、組織の基盤として、コミュニケーション能力の重要性は高いです。
コミュニケーションがゼロであれば、メンバーがバラバラになり組織として機能しません。
リーダーシップを発揮する、部下のモチベーションを引き出すには、コミュニケーション能力が重要です。
コミュニケーション能力は、組織の全員が高めなければいけません。
しかし、コミュニケーション能力の強化は、ものすごく難しいものです。
コミュニケーション能力が大切と言われ続け、いまだに改善しません。
それは、その難しさを正しく理解していないからです。
コミュニケーション能力を強化する
各企業も社員に求めるスキルの上位に、「コミュニケーション能力」を挙げています。
コミュニケーション能力を強化したい人は多いです。
しかし、方向性を間違っているケースがよくみられます。
コミュニケーション能力といえば、「プレゼンテーション力」や「交渉力」を強化するイメージを持つ人が多いです。
コミュニケーション能力とは
コミュニケーション能力とは、「話す力」と「聴く力」があって、初めて成り立ちます。
目的は「情報共有」です。
話し手が伝えたい内容を、聴き手に正確に伝える能力です。
そして、「話す力」の強化に取り組む人が多いです。
しかし、コミュニケーションの基本は、「相手がわかる言葉で伝える」です。
相手のことを理解せずに、自分の考え方を押し付けようとするから、おかしなことになるのです。
アメリカ人とコミュニケーションとるときは、英語を使います。
子どもとコミュニケーションをとるときは、子どもにもわかる言葉を使います。
部下とコミュニケーションをとるときは、部下に理解しやすい言葉を使います。
「これぐらいわかってるだろう」との前提で、コミュニケーションをとることが間違っているのです。
実際は、「話す」前に、相手を理解するために「聴く」が必要になります。
「聴く力」が無いと、うまくコミュニケーションがとれないのです。
一方的に自分の言いたい事だけを伝えていると、部下のモチベーションが下がるかもしれません。
「聴く力」を強化し、コミュニケーション能力を高めましょう。
聴く力を強化する
多くの方は、「聴く力」の強化が必要です。
なぜなら、「聴く力」のトレーニングを行った経験が無いからです。
そもそも「聴く力」を強化する方法は、「集中して耳を澄ます」とぐらいしか思っていない人もいます。
この場合、コーチングでの「聴く力」の考え方を取り入れるのがおすすめです。
コーチングでの「聴く力」とは、「相手が本音でたくさんはなしてくれる力」です。
コーチングスキル「傾聴」「質問」「フィードバック」を駆使して、「聴く力」を強化します。
簡単そうに見えるかもしれませんが、なかなか難しいです。
とくに嫌われている上司が、コーチングスキルを駆使したところで、部下は本音で話しません。
聴く力強化は、信頼関係構築も含めて、長時間のトレーニングが必要です。
部下のモチベーションアップのためにも、「聴く力」の強化に取り組みましょう。
【コラム】バーナード組織の3要素~共通目的・協働意欲・コミュニケーション
部下のモチベーションを高めるリーダーシップを
リーダーシップを発揮して、メンバーのモチベーションを高め、組織をワンチームにしていくには、コミュニケーション能力強化がもとめられます。
コミュニケーション能力を高めるには、「聴く力」の強化が必要です。
効果も高いです。
なぜなら、これまでトレーニングの経験が無いからです。
しかし、「聴く力」の強化は、時間もかかり難しいです。
難しいけど取り組むのか、難しいから先延ばしにするのか、リーダーとしてのあり方がわかれます。
ぜひ、部下のモチベーションを高められるリーダーシップを発揮してください。