仕事で活用できるビジネス心理学
インターネットで多くの情報を入手できるようになりました。
結果、人が持つ価値観も、バラバラに大きく広がりました。
バラバラの価値観によって生じる問題が、ミスコミュニケーションです。
「なぜわかってくれないのか?」の壁にぶつかります。
そこで注目されているのが心理学です。
ビジネスの世界でも、教育心理学、販売心理学、モチベーション理論など、さまざまな場面で、心理学が活用されています。
このコラムでは、組織と販売に関わる心理学について説明します。
【コラム】コーチングのビジネスが怪しい、胡散臭いと感じる理由
【目次】 |
ビジネスに活用する心理学
ビジネスの世界では、心理学が大きく関わっています。
なぜなら、会社も組織も、人で構成されているからです。
組織を構成するのは人
組織は、人の集まりによってできています。
組織を構成する人、一人ひとりに「心」が存在しています。
その人の心を、上手くマネジメントできないと、組織をマネジメントできません。
会社の生産性を高めるためには、組織メンバーの心をつかまないといけないのです。
顧客も人
会社も人で構成されますが、顧客も人です。
顧客の心をつかまないと、購入してもらえません。
嫌われてしまったら、話すらきいてもらえません。
顧客をファンにするには、顧客の「心」をつかんで、離さない取り組みが必要です。
そのため、心理学が注目されているのです。
【コラム】コーチングは独学でもマスターできる?~効果的な勉強方法~
組織で活かす心理学
近年、組織の心理学が注目されています。
原因は、メンタルヘルスの問題です。
さらに、離職率の改善、エンゲージメントの向上など、モチベーションアップについても注目されています。
モチベーションアップ
モチベーション理論の一つ、マズローの欲求段階説を紹介します。
下の階層が満たされると、上の階層を満たしたいというモチベーションがアップします。
欲求段階は下位から次のようになっています。
1.生存の欲求
2.安全の欲求
3.所属の欲求
4.承認の欲求
5.自己実現の欲求
自ら主体的に動くモチベーションが、「自己実現欲求」です。
つまり、主体的に行動させたいなら、承認欲求までを満たす必要があります。
集団の心理学
集団のリスクについての心理学があります。
集団になると、だんだん同調圧力が強くなります。
反対意見を認めないようになってくるのです。
そして、みんなで決めたからと、危険な意思決定をしてしまいがちになります。
集団の凝集性と呼ばれます。
組織運営する上では、集団の心理学の罠に陥らないように、注意する必要があります。
販売で活かす心理学
販売の場面でも、心理学が活用されています。
商品のパッケージのデザインや色、店内の商品の配置や照明なども、心理学に基づいて設計されるケースが多いです。
AIDMAモデルを紹介します。
AIDMAモデル
お客様が購入に至るまでのプロセスを分解したものです。
Attention:注意が惹かれる
Interesting:興味を持つ
Desire:欲しくなる
Memory:記憶する
Action:購入する
各プロセスで、どのようにお客様の心をつかめば、購入まで至るかを分析します。
近年はインターネットショッピングが一般的になり、AISASモデルというものが現れています。
ベネフィットを感じさせる
お客様の心に訴える方法として活用されるのが、テレビCMです。
最近は動画広告も増えています。
目的は「購入したら、このようになるよ」を視覚や聴覚に与えています。
お客様の「欲しい」気持ちを動かすように、考えて作られています。
物が溢れている現代、「欲しい!!」気持ちにならないと、購入してもらえないからです。
【コラム】1on1ミーティングとは~目的とメリット・デメリット~
コミュニケーション能力を強化する
人の価値観は多様化しており、どのようにして組織のメンバーのモチベーションを上げるのか、お客様の心をつかむのか、ますます複雑になっています。
そこで、心理学が注目されています。
心理学を学ぶ直接的な目的は、コミュニケーションの改善です。
相手を理解するために必要だからです。
コミュニケーション能力の強化は、心理学を体験しながらの学びになります。
弊社では、コミュニケーションの研修セミナーを実施しています。
ぜひご活用ください。