コーチングのビジネスが怪しい、胡散臭いと感じる理由
コーチングセミナーは怪しい?
胡散臭い?
ライフコーチって?
異業種交流会などに行くと、「またコーチングか・・・」など、ネガティブなイメージを聞かされることが多いです。
このコラムを読んでいる方も同じかもしれません。
その感覚は大切にしてほしいです。
質の悪いコーチングも多く存在していることは、事実だからです。
コーチングは、日本に入ってきて20年以上になります。
しかし、まだまだ普及していません。
怪しいスキルと、勘違いされるケースが多いからからかもしれません。
そして、コーチングを受けたおかげで成功したという人の増加と、コーチの人数の増加に相関性が無いことも原因と考えられます。
コーチングが、素晴らしい成果を上げるという目に見える客観的な証拠が、ほとんど見つからないことも事実です。
コーチという肩書の人数は増えていますが、日本人の給料は増えていません。
しかし、アメリカでは、多くの企業がコーチングを取り入れていると聞きます。
有名な経営者が、「コーチングはすべての人に必要だ」と発言している話も聞きます。
そして、それらの企業は大きく成長しています。
成長した企業の経営者の言葉だから注目されたのかもしれませんが・・・・
日本は、アメリカに比べて、20年以上遅れていると言われることが多いです。
日本では怪しいと感じるスキルでも、アメリカでは受け入れられています。
どのようなスキルも、必要か不要かは人によって異なります。
「コーチングとは」を、正しく理解することは大切だと感じます。
理解する前に選択肢から排除することはもったいないと感じます。
コーチングの「考え方」「教え方」は、スクールごとにさまざまです。
「怪しい」というより、「合わない」タイプのセミナーがあるのでしょう。
1種類のコーチングセミナーだけをみて、全体を否定しないようにしてほしいと感じます。
たまたま通った英会話の学校が合わなかったというだけで、英会話を否定するようなものだからです。
コーチングに関するトラブルも耳にします。
体験セミナーに行ったら、本講座を申し込みさせようとプレッシャーをかけてくるコーチングセミナー。
コーチングを申し込ませるために、不安をあおってくるコーチ。
そのようなコーチングに関するトラブルも確かに存在しますので、注意は必要です。
コーチングビジネスが、「怪しい」「胡散臭い」と感じる理由について説明します。
【目次】 |
コーチングについて
コーチングセミナーが怪しい感じる理由は、以下のような理由でしょう。
・「コーチングとは何か?」を具体的によく分かっていない
・自己啓発セミナーとの違いがわからない
・心理学をあつかっているから、宗教のようにみえる
・プロコーチになった人が、強引な営業をしてくる
など
まずは「コーチングとは?」について、説明します。
コーチングとは
コーチングの語源は「馬車」です。
「お客様を目的地に連れて行く」という意味が由来といわれています。
つまり、クライアントの「目標達成」「課題の解決」をサポートするスキルとなります。
同じ目的のスキルに、コンサルティング、ティーチング、アドバイス、カウンセリングなどが存在します。
コーチングの特徴は「アドバイスや提案を、原則行わない」です。
クライアントに「教える」よりも「聴く」に専念します。
「聴く」が主体となるので、カウンセリングと似ています。
違いは、問題や悩みの解消に焦点を当てるのがカウンセリング、目標達成に焦点を当てるのがコーチングと捉えてください。
「傾聴」「質問」「フィードバック」のスキルを駆使して、クライアントの目標達成をサポートします。
ところで。
「アドバイスがなくて、話を聴くだけで問題は解決するのか?」の疑問が生じます。
怪しい・胡散臭いと感じるところだと思います。
逆に質問です。
「アドバイスがあれば、問題は解決するのか?」
英語が上達する方法のアドバイスは、インターネット上、書籍、スクールなど数多く存在します。
アドバイスは多く存在するのに、解決しない人が多いのは、どうしてなのでしょうか?
学校でも同じ先生が同じように教えてくれますが、成績が伸びない人もいます。
「教えるだけではダメなんだ」が、最近増えてきている考え方です。
アクティブラーニング、1on1ミーティングなど、アドバイスをするのではなく「自分で考えてもらう」アプローチ方法が注目されています。
センター試験も廃止され、課題解決力を問う、共通テストに切り替わりました。
コーチングを受ける効果として、思考力強化があります。
また、コーチングのスキルを磨くと「聴く力」が強化されるので、コミュニケーション能力強化の効果もあります。
そのため、コーチングは、ビジネスの基本スキルとして注目されているのです。
コーチングの種類
コーチングを分かりにくくしている要因の一つに、種類が多すぎる点です。
コーチングの種類を簡単に整理します。
ライフコーチング:人生全体の目標達成をサポートします。
エグゼクティブコーチング:会社、経営者の目標達成をサポートします。
ビジネスコーチング:管理職、仕事上の目標達成をサポートします。
その他:英語、恋愛、就活など、個別テーマごとのサポートがあります。
コーチングの種類と品質は、個人に左右されます。
コーチング以外、どのようなサービスも同じです。
同じ英語講師でも、講師によって、品質は大きく変わります。
コーチングが怪しい・胡散臭いと思われる要因は、「品質の悪いコーチ」が多いからでしょう。
コーチングの場合は、セミナー、スクールごとに教えている内容がさまざまです。
一人のコーチが満足できなかったからといって、「コーチングがダメ」と捉えないでください。
コーチングセミナーいろいろ
コーチングセミナーは、さまざまな種類があります。
しかも高額なセミナーも多いので、慎重になることも必要です。
しかし、慎重になり過ぎて、迷って決められない状態にならないでほしいです。
怪しいと感じる理由
コーチングセミナーが怪しく感じる理由は、次のようなものがあるのではないでしょうか。
・自己啓発セミナーっぽい
・心理学を扱っている
実際、あやしいセミナーも存在していると思います。
そして怪しいと感じられてるのも正しいです。
どのようなセミナーも正しいと信じてしまうのも危ないです。
コーチングセミナーの種類もさまざまです。
怪しいセミナーもあるかもしれませんが、質の高いセミナーも存在します。
あるセミナーが合わなかったからといって、「コーチングが合わない」とは判断しないでください。
自己啓発っぽい
コーチングセミナーと自己啓発セミナーの、セールスレターが似ているからかもしれません。
「人生を劇的に変える」などのコンセプトが近いからではないかと感じます。
そんなに人生が変わった人があふれていたら、世の中どうなるんでしょうね。
コーチングセミナーでも、「コーチングを受ける」に重きを置いているところは、自己啓発セミナーに近づきます。
コーチングができるようになりたい場合は、「コーチングスキルを学ぶ」に重きを置いているところを選んでください。
心理学を扱っている
心理操作を扱っているセミナーと感じるのかもしれません。
たしかにコーチングは、心理学を扱っているので、その感覚は正しいです。
コーチングはカウンセリングと同様、クライアントの考え方の癖などを感じ取る必要があります。
心理学的知識があると、コーチングスキルを活かしやすくなります。
NLP、アドラー心理学、交流分析、個性心理学など心理学とコーチングを結び付けているスクールも多いです。
心理学を悪用するのは、もちろん厳禁です。
しかし、スクール受講生を囲い込むのに心理学を扱っているところは確かに存在するかもしれません。
そのようなスクールは、「このままでよいのか?」と不安をあおってくる傾向にあるようです。
たしかに「このままでよいのか?」は感じるかもしれませんが、解決する方法は、そのセミナーやスクール以外にも数多くあります。
慎重にセミナーを選ぶことは大切です。
セミナーの注意点
コーチングセミナーを受講する前に実施してほしい点は2つ。
・体験講座、入門セミナーを受講する
・セミナー会場で、本講座を申し込まない
「セミナー会場で本講座を申し込まない」は絶対ではないです。
しかし、すぐに決断しない方が良いと思います。
なぜなら、上に書いたように、さまざまな種類のコーチングセミナーがあるからです。
しかも講師によって、少しずつ内容が変わります。
申し込んでしまって、他のところの方がもっと良さそうと感じたとき大変です。
通いなおそうと思うと、さらにお金が必要になります。
まずは体験講座、入門セミナーをいろいろ受講してみてください。
注意事項としては、強力に本講座の申し込みを勧めてくるところが存在します。
サクラが存在したりして、ものすごく宗教っぽさが現れます。
怪しい・胡散臭いと思われる原因でしょう。
決断できない場合は、「他のスクールも見てみたい」と言って帰りましょう。
コーチングセミナーを受講してみる
「コーチングとは」を知るには、本を読んでもなかなか理解できません。
だからこそ、セミナーに参加して教えてもらった方が早いです。
怪しいからと避けていては、理解が遅くなります。
時間短縮のためにも、体験セミナー、入門セミナーの受講をオススメします。
体験セミナーを受講
コーチングスクールの体験的なセミナーは、数多く開催されています。
いろいろ参加してみると、各講座、各講師のコーチングに対する考え方の違いが分かって面白いかもしれません。
そこで気に入った講座があれば、本講座に申し込んで学びを深めたら良いでしょう。
コーチングスキル自体は、かなり奥が深いです。
体験セミナーで「セッションのやり方」まで教えてくれるところは、少ないかもしれません。
導入部分の「コーチングとは何か?」がわかるだけでも、本を読んで学ぶより理解しやすいです。
本講座を受講
コーチングスキルをしっかり学ぶには、メインコースの受講をオススメします。
セッションが「できる」レベルになるには、長期間のトレーニングが必要だからです。
コーチングの本を読んで、できるようになった気になるのは問題です。
本講座に通っても、コーチングができないコーチは多いです。
そのような「品質の悪いコーチ」が、コーチングは怪しい・胡散臭いと感じさせる原因となっています。
国際コーチ連盟をはじめ、多くのコーチング資格は、セッション時間を認定の基準にしています。
セッションの回数と時間が、コーチングのレベルに相関しているとわかっているからです。
コーチングスクールの講座も1日で終わるものから、1年ぐらいかかるものまでさまざまです。
コーチングスクールに高額を支払って通っても、「コーチングができない人」もいます。
それはどうしてでしょう?
ここなら「コーチングができるようになりそう」というスクールやセミナーを選んでください。
コーチングスキルは知らないと損
コーチングスキルは、日本に入ってきて、20年以上たちます。
まだまだ普及していないのは、怪しいと疑っている人が多いからかもしれません。
それ以上に、品質の悪いコーチが多いことも原因でしょう。
スキル不足のコーチングでは、効果が出ません。
そして、「コーチングは、効果が無い」⇒「効果が無いのに、誇大広告をしている」⇒「怪しい・胡散臭い」となっているのかもしれません。
「コーチングは難しい」という認識をもってほしいと思います。
その上で、コーチになるならないに関わらず、コーチングを学んだ方が良いと感じています。
コーチングを学ぶことによって、得られる効果が大きいからです。
クライアントの目標達成だけでなく、自分自身のコミュニケーション力アップにも役立ちます。
本当に汎用性の高いスキルなので、ぜひ学んでみてほしいと思います。
弊社では、コーチングを正しく理解していただけるように研修セミナーを実施しています。
ぜひご活用ください。