1on1ミーティング導入など、コーチングスキルへの注目が高まっているように感じます。
皆様の会社ではいかがでしょうか?
仕事とは関係なく、コーチングを学んでみたいという人も増えているかもしれません。
そのような中、プロコーチを目指される方もいるかもしれません。
その際、どのようにコーチングを学ぶのかが気になるところだと思います。
人によっては、コーチングスクールを探しているかもしれません。
一方で、コーチングスクールは高額なので、独学で学べないか?方法を探しているかもしれません。
書店に行けば、コーチングに関する書籍は、数多く並んでいます。
また、インターネットでコーチングを検索すると、数多くの学習サイトが現れます。
動画セミナーなども数多く存在します。
スクールも数多く存在し、資格の種類もさまざまです。
「コーチングの資格取得は、独学でできるのか?」について、結論はどちらとも言えないです。
コーチングの資格は、国家資格など、公的なものではありません。
民間資格なので、そのスクールに通うのが前提である場合が多いです。
だから、既に存在する民間資格の取得は、独学では難しいです。
しかし、民間資格なので、極端にを言えば、自分で作れます。
自ら「〇〇認定コーチ」と名乗れば、どこかの資格を持っているように見えます。
そのため、コーチングの資格を持っているといっても、品質にバラツキが生じています。
コーチングが怪しいと思われる理由でしょう。
大切なこと。
「コーチングの資格が欲しい」
「コーチングが、できるようになりたい」
コーチングを学ぶ目的は、どちらでしょう?
コーチングの資格を持っていても、コーチングを使えない人は多いです。
コーチングの資格は、お金と時間さえあれば、簡単に取得できます。
しかし、コーチングができるようになるには、大きな努力が必要です。
コーチングの資格が必要なのか?
取得方法は?
どのように学ぶのが良いのか?
コーチングの勉強方法について整理します。
目的別に、学び方も変わってきます。
大きく、3つの目的に分かれます。
それぞれについて紹介します。
プロコーチになりたい
コーチングができるようになって、「クライアントのサポートをしたい」との目的です。
働き方改革、副業解禁などにより、プロコーチになりたい人も増えています。
人のサポートが好きな人も、プロコーチ目指して学ばれます。
プロコーチになるには、深い知識と高いスキルレベルがもとめられます。
資格の肩書が欲しい人は、スクールで資格取得が主な学び方になるでしょう。
しかし、資格があればプロコーチになれるかどうかは、別問題です。
「簡単に、プロコーチになれる!」的なキャッチコピーは、真に受けない方がいいでしょう。
収入ゼロのプロコーチにはなれるかもしれません。
コーチングスクールは、プロコーチとして希望の収入が得られるようにはサポートしてくれません。
スクールのカリキュラムもさまざまです。
コーチング資格を保有していても、スクールによって、学んだ内容は異なる場合も多いです。
同じスクールの資格をもっていても、コーチのレベルはさまざまです。
資格を持っていても、コーチングができないコーチは多く存在します。
大学受験の予備校や英会話スクールなど、他のスキルのスクールと同じです。
逆に、自分自身がお金を払ってコーチを雇うなら、どこの資格を持っている人のコーチを雇いますか?
仕事で活かしたい
企業で1on1ミーティングの導入が進むなど、上司と部下のコミュニケーションの質を改善する取り組みが増えています。
実際、部下のモチベーションが、チームの生産性や雰囲気を大きく左右するからです。
上司が、「コミュニケーションの質を改善する」目的で、コーチングを学ぶケースも増えています。
1on1ミーティングも、内容はコーチングセッションとほぼ同じです。
コーチングスキルを学べば、1on1ミーティングのスキルも強化されます。
この場合は、資格は必要ないでしょう。
しかし、「コーチングができる」は、もとめられます。
コーチングができるようになるまで、集中的に学べる環境の整備が大切です。
トレーニング量を確保できることが必須条件です。
自己啓発
他人にコーチングをするつもりはないけど、自分自身のスキルアップの目的です。
コーチングは、セッションを受ける効果にプラスして、学ぶ効果も大きいです。
セルフコーチングができるようになり、コミュニケーション力もアップします。
セルフコーチングだけであれば、本で独学も良いかもしれません。
コミュニケーション力アップになると、セミナー、スクールに通ってのトレーニング量がもとめられます。
自分自身のスキルアップだけの目的であれば、資格は必要ありません。
もし、自己啓発の達成感が必要であれば、資格取得もいいでしょう。
「履歴書に資格を書きたい」などあるかもしれませんが、コーチングの資格を知らない人がほとんどなので、あまり効果はありません。
コーチングを学ぶ主な方法は、主に3種類存在します。
「本で独学」「単発のセミナー・企業研修を受講する」「スクールで資格取得する」です。
本で独学
本で、独学する方法です。
本も初心者向けから応用まで多くの種類が出ていますので。コーチングに関する知識は十分に得られます。
YouTubeでの動画講座も、数多く存在します。
全くの初心者ですと、なかなかスッと落ち込んでこないかもしれません。
「言いたいことはわかる。けどな・・・」ってなってしまうと、頭に入りません。
体験セミナーなどを受けて、コーチングの世界観を理解した上で読むと頭に入りやすくなります。
本での独学でのデメリットは、トレーニング量が確保できない点です。
英会話の本を読んだだけで、英語が話せるようにならないのと同じです。
最近は、Facebookのグループなどで練習環境は整ってきています。
しかし、そのコーチングが正しいのか、フィードバックが無いと、間違ったままトレーニングしてしまいます。
単発のセミナー・企業研修を受講する
単発の企業研修やセミナーなど、1回~4回程度で学ぶ方法です。
本で読むよりも、実際に体験できるのがメリットです。
また分からないところも、その場で質問ができるので、分からないまま放置する状況を避けられます。
コーチングは、できるできないにかかわらず、知っておいた方が良いスキルです。
知らないと、必要かどうか判断できないからです。
手軽に概要を知る方法として、セミナーや企業研修を受講するのがオススメです。
できるようになるかどうかは、先に書いたようにトレーニングが必要です。
スクールで資格取得
一定レベルのコーチングができるようになった証明として、スクール修了者には認定資格が与えられます。
できるようになるには、通学タイプのスクールがオススメです。
繰り返しますが、トレーニングが必要だからです。
スクールごとに、かかる期間も、手法も、スキルの内容の濃さ、資格のレベルが違います。
1日で取得できる資格から、1年ぐらいかける資格も存在します。
コーチングの手法もベーシックなものから、NLP、アドラー、交流分析など心理学を活用するものまで存在します。
どの手法がご自身に合っているかどうか、体験講座に参加して比べてみてください。
「コーチングができるようになる」目的に対しては、一番短時間でできると思います。
大切なポイントは、【資格を持っている=レベルが高い】ではないことです。
「どれぐらいのレベルのコーチングができるようになりたいのか?」考えながらスクール選びをしてください。
コーチングは「話しを聴いて、質問するだけでよい」と簡単そうなイメージを持たれるのが課題です。
意外に難しい面も多いです。
コーチングはトレーニングが必要
最初から聴くのが上手な方がおられるので、絶対とは言いませんがトレーニングが必要です。
個人差があります。
コーチングにかぎらず、すべてのスキルで言えることです。
コーチングの資格取得の条件に、セッションの回数と累計時間を採用しているスクールが多いです。
コーチングセッションの回数と累計時間が、コーチングのレベルと相関するとわかっているからです。
「できるようになりたい」目的であれば、トレーニング環境が大切です。
先に書いたように、Facebookのグループなどで、コーチングを学んでいる人同士で練習する環境もできています。
本で独学しながら、そのような練習環境を活用している人もおられます。
ただし、正しいフィードバックが無いと、間違った方法を練習することになるかもしれません。
コーチングスキルマスターまでの2つの壁
コーチングを教えていて、よくぶつかる壁が2つ存在します。
「質問が出てこない」
「コーチングを知らない人にコーチングをする」
初心者の頃は、話を聴きながら、「次、何を質問しよう?」で頭がいっぱいになります。
質問を考えるのに夢中で、相手の話を聴けない症状に陥ります。
慣れです。
コーチングを学んでいる間は、コーチングを学んでいる人同志で練習します。
変な質問しても、相手もわかってくれているので、なんとか答えてくれます。
それが、コーチングを知らない人にすると、思うように答えてくれないです。
部下に「どんなキャリアプラン考えている?」と質問をして、「特に希望はありません」と返されてパニックになります。
「希望を持った方がいいよ」と、アドバイスが始まると、コーチングではなくなります。
どんな場合も、冷静に対応できるようになるまでは、トレーニングが必要です。
コーチングを知らない人へのセッションは、大きな壁になります。
コーチング研修を受けた管理職が、部下にコーチングセッションをするときにぶつかる壁となります。
初心者のうちは、コーチングを知った者同士での練習をオススメします。
まずは、「質問が出てこない壁」を超えるのが大切だからです。
まずは入門セミナーを受けてみる
コーチングができるようになりたいなら、トレーニングの仕組みが整っているスクールに通って、資格取得がオススメです。
ただ、いろいろ種類があるので、最低でも3種類ぐらいの入門セミナーは、受講してみた方が良いと思います。
コーチングができなくてもよいなら、本やYouTubeで独学、もしくは、単発のセミナーや企業研修でも良いと思います。
「コーチングの資格を取る」が目的となっていて、「コーチングができる」の目的が薄れると問題です。
実際、高額セミナーに参加して、資格を持っていてもコーチングができない方は、多いです。
弊社の企業研修は、「コーチングができるようになる」を目的としたカリキュラムになっています。
ぜひご活用ください。
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