KPI(重要業績評価指標)とは~経営改善には基準が必要~

会社で仕事をしていると、頻繁にKPIというキーワードを耳にします。

 

KPIとは、経営の成績をはかる重要業績評価指標で、企業ごと、経営戦略ごとに異なります。

 

経営判断に、KPIを確認することは、重要です。

 

 

現在のKPIが、新型コロナウイルス感染拡大のようなリスクに対して、効果を発揮できていたかの確認も大切です。

 

KPI(重要業績評価指標)について、説明します。

 

 

 

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【目次】

 

KPI(重要業績評価指標)とは

コーチング・コミュニケーション研修セミナー

KPI(Key Performance Indicator)とは、重要業績評価指標のことです。

 

何が重要なのかは、絶対的なものは無いです。

各企業ごとに、KPIは異なるでしょう。

 

各企業にとって、業績をはかるために重要な指標を決定します。

 

 

 

 

 

 

 

KPI(重要業績評価指標)の目的

KPI(重要業績評価指標)の目的は、その名の通り「評価する」です。

 

KPIが、計画に対してどのような状態であるかによって、経営成績の良し悪しが決まります。

 

評価する目的は、課題の発見です。

 

経営課題は、さまざまなところに複雑に入り組んで見えにくくなりがちです。

 

問題点を見つけ、課題を設定し、解消することによって、経営目標へ向かって前進できます。

 

 

 

 

 

 

 

KPI(重要業績評価指標)の一例

KPI(重要業績評価指標)の一例を紹介します。

 

・売上高
・営業利益
・利益率
・成長率
・流動比率
・自己資本比率
・キャッシュフロー
・棚卸資産回転率
・総資産回転率
・業界の市場規模
・商品の市場シェア
・売上構成比
・生産性
・顧客満足度
・従業員満足度
・クレーム件数

など

 

 

 

 

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KPI(重要業績評価指標)がもとめられる理由

コーチング・コミュニケーション研修セミナー

KPI(重要業績評価指標)がもとめられる理由は、課題の見える化です。

 

見えないと改善できないからです

 

 

 

 

 

 

 

意思決定の基準

売上高が上昇していたらOKでしょうか?

売上高は上がっているけど、販促費が上昇しすぎて、赤字に陥っているかもしれません。

 

 

利益が上がっていたらOKでしょうか?

利益は上がっているけど、債権回収が遅れていて、資金繰りが悪化し、黒字倒産するかもしれません。

 

 

市場シェアが1位ならOKでしょうか?

市場シェアとしては1位としても、業界自体が縮小傾向にあるかもしれません。

 

 

 

会社の経営は、一つの指標だけで判断すると、間違った経営判断をする可能性が発生します。

 

会社の経営状況、成績をできるだけ正確に、客観的に俯瞰してみる必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

経営成績を客観的に評価

経営成績を客観的に評価する理由は、自社に対しては、フィルターを通して評価しがちだからです。

 

自社の関係者が評価する場合と、第三者が評価する場合とでは、評価結果が異なることが多いです。

 

今回はたまたま運が悪かったと評価すると、課題解決が後回しにされます。

 

 

特に下請け企業で、親会社からの受注が減少傾向にあるのに、「いつかは戻してくれるだろう」と、楽観的な経営判断するケースがあります。

そのまま、債務超過に陥り、身動きが取れなくなった会社もあります。

 

 

経営理念、経営戦略との整合性も必要です。

 

 

 

近年、利益が赤字のまま、新規上場する会社が増えています。

アマゾンもそうでしたが、戦略的に市場に有利なポジションを築くには、赤字覚悟で攻める戦略も必要な場合もあります。

 

赤字は絶対ダメとすると、戦略の幅が狭くなるかもしれません。

 

資金調達力も含めて、経営戦略に合わせて、KPIの見直しも大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

KPI(重要業績評価指標)活用のポイント

コーチング・コミュニケーション研修セミナー

KPI(重要業績評価指標)活用のポイントについて説明します。

 

柔軟性が大切です。

 

 

 

 

 

 

 

KPIの固定と変更のバランス

KPI(重要業績評価指標)は、いったん決めたら固定しないと、推移が確認できません。

 

推移が確認できないと、経営課題に対する施策の成果が、評価できません。

KPIは、できるだけ固定が望ましいです。

 

 

しかし、柔軟に見直していく対応も必要です。

 

基本的には、KPIは付け足して、必要が無くなれば廃止するという流れになります。

短絡的に廃止しないことが大切です。

 

 

計算書類以外のKPIは、工夫が必要です。

 

顧客満足度や従業員満足度などの定性的なKPIは、絶対的な測定方法が無いです。

アンケートで測定したとしても、本音の言えない環境では、その数値に意味がありません。

 

定着率が高くても、会社に依存するモチベーションの低い社員ばかりが残っても、会社の意図とは異なるでしょう。

 

正確に状況を表す指標ではないと気づいたら、柔軟な変更ももとめられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

経営戦略が変わればKPIも変わる

KPI(重要業績評価指標)は、経営戦略がうまくいっているかを評価する指標です。

 

経営戦略が変われば、KPIも変更が必要です。

海外展開し始めたら、国別売上高などもKPIに入ってくるでしょう。

 

 

今後重要になってくるのがSDGsです。

SDGsに、どれぐらい貢献しているかのKPIづくりが大切です。

 

 

また、働き方改革、健康経営などの指標も加わってきます。

 

今後は、チームワーク、組織力の強さ、モチベーションの高さなどのKPIも必要かもしれません。

 

企業ごとに、何を大切にしていきたいかによって、KPIの見直しが必要です。

 

 

 

 

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経営戦略の進捗確認に必要なKPIをリストアップしよう

コーチング・コミュニケーション研修セミナー

経営戦略がうまくいっているかどうか評価するために、KPI(重要業績評価指標)が必要とされています。

 

新型コロナウイルス感染拡大による、経営に対する影響はいかがでしょうか?

 

経営戦略には、リスクマネジメントも含まれます。

 

流動比率や自己資本比率、運転資金と内部留保の割合など

経営の安全性をはかるKPIを、設定していた企業と、設定していなかった企業では、業績に差が生じていたでしょう。

 

設定していたけど、足りなかったという事態になったいるかもしれません。

 

 

PDCAを回し続けるしかありません。

そして、経営を評価する物差しが無いかぎり、経営改善が、効果的に行われません。

 

経営戦略に合わせて、必要なKPIをリストアップしてみましょう。

 

 

弊社では、KPI策定のサポートも行っています。

詳しくは、下記リンク先「ビジョナリー経営導入プログラム」をご確認ください。