社員のモチベーションアップ方法~見える化が必要な理由~
コロナウイルスの感染拡大などの影響により、会社の業績悪化が懸念されています。会社の業績が悪化し、リストラなどが始まると社員のモチベーションが下がり始めます。
下がると仕事のパフォーマンスが低下し、さらなる業績悪化の恐れが高まります。社員のモチベーションアップは会社にとって必須課題です。
社員のモチベーションアップするには、現在の社員の状態の見える化が大切です。見える化できないと、アップしているのかダウンしているのかわからないからです。
社員のモチベーションアップ方法について説明します。
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【目次】 |
社員のモチベーションアップが重要
社員のモチベーションアップが重要な理由を説明します。メンタルヘルスの面の理由もありますが、主な理由は生産性向上、離職率改善です。
生産性向上
社員のモチベーションは会社の生産性に大きな影響を与えます。野球やサッカーなどのスポーツも同じでしょう。
モチベーションの高いメンバーがそろっているチームとモチベーションの低いメンバーしかいないチームでは、強さが変わります。
会社の業績をアップしたいなら、社員のモチベーションアップは欠かせません。
離職率改善
社員のモチベーションは会社の離職率にも大きな影響を与えます。モチベーションが下がりきってしまうと離職につながってしまいます。
社員が離職すると、会社の生産性が大きく低下します。離職した社員の採用コスト、育成コストが無駄になります。
そして、同じレベルの社員を補完するためのコストも必要ですし、その間の生産性が大きく低下します。
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社員のモチベーションアップができない理由
社員のモチベーションアップは各社とても試行錯誤しています。しかし、思うようにモチベーションアップできていないのがほとんどでしょう。
常に社員のモチベーションアップは課題として挙げられています。
かけ声でモチベーションが上がると思っている
上司は部下のモチベーションをアップさせるためにどのような取り組みをしてるでしょうか?
「モチベーションを上げて仕事に取り組むように」というだけでしょうか?
「やる気を出せ」と言われただけで、やりたくない仕事の「やる気」が上がるのでしょうか?
「やる気を出せ」でモチベーションが上がるわけはないのに、多くの現場で「やる気を出すように」と掛け声だけで済まされています。
社員が守りに入っている
社員のモチベーションアップが進まない理由として、社員が守りに入っている場合があります。
社員に「積極的に仕事をするように」と言っておきながら、「失敗したら罰則がある」ケースがあります。積極的に頑張ったら損する環境にあれば、守りに入ってしまうでしょう。
上司がいつもイライラしている、すぐ怒鳴るなどがあっても社員は委縮してしまうでしょう。組織風土が社員のモチベーションアップを阻止している場合があります。
社員のモチベーションの見える化
社員のモチベーションがどのような状態でしょうか?
現状がどのようになっているかが見える化されていないと、改善の効果があるのかないのかわからないでしょう。しかし、社員のモチベーションを数値化など、見える化は難しいです。
1on1ミーティングをする
近年、1on1ミーティングなどで、部下のモチベーションアップをはかる企業が増えています。
1on1ミーティングとは、上司と部下の1対1の面談です。通常の面談と違うところは、上司が部下の話を聴く場というところです。
部下の話をいろいろ聴き出して、部下のモチベーションを見える化します。社員ごとに、何にモチベーションを感じるかに気づくでしょう。
コミュニケーション能力強化
1on1ミーティングで、部下のモチベーションの見える化ができます。しかし、その効果は上司のコミュニケーション能力に大きく左右されます。
いつも怒っているような上司には、部下は本音を話さないでしょう。そのような上司は部下のモチベーションの状態の確認ができません。
上司のコミュニケーション能力強化は必須条件です。
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モチベーション高く働ける職場づくり
環境変化が激しい現代だからこそ、会社では社員が一丸となっての仕事がもとめられます。
その際、社員のモチベーションアップがはかれないと一丸になれません。社員のモチベーションアップには、状態の見える化が必要です。
そのためには、上司のコミュニケーション能力強化が欠かせません。なんでも発言しやすい環境をつくり、モチベーション高く働ける職場づくりを進めましょう。