部下を惹きつけるリーダーシップとコミュニケーション能力

企業は、優秀な人材がほしいと考えています。

そして、高学歴の学生を好んで採用しようとします。

 

しかし、高学歴な人材が集まっている会社であっても、経営不振に陥っている会社は多いです。

 

 

リーダーの責任の大きさがわかります。

リーダーの意思決定が、会社の将来を決めるからです。

 

 

リーダーシップの取り方もさまざまです。

独断で意思決定するリーダーもいれば、メンバーの意見を聴きながら決めるリーダーもいます。

 

 

さまざまなリーダーシップの取り方も研究されてきましたが、結局は「組織をワンチームにできるか」が重要と考えます。

そして、組織の一体感を醸成するには、コミュニケーション能力が大切です。

 

 

組織の目的を浸透させる。

指示命令、報連相、モチベーションを引き出す。

すべてコミュニケーション能力が必要だからです。

 

望ましいリーダーシップの取り方に必要なポイントを解説します。

 

 

 

 

【コラム】連鎖退職とは~若手社員が連鎖退職する原因と対処方法

 

【目次】

 

強力なリーダーシップの取り方

リーダーシップ

組織において、リーダーの存在は重要です。

会社は、経営者が変わらない限り変われないといわれています。

 

つまり、会社が成長するも衰退するも、経営者次第です。

 

経営者のリーダーシップの取り方で、会社の将来が決まります。

 

 

 

 

 

 

 

リーダーシップとは

リーダーシップとは、「組織の方向性を示し、メンバーを一丸となれるようにまとめ、目的達成に向けてかじ取りする行動」です。

 

以下のような場合、組織は失敗します。

 

・方向性が間違っている
例えばニッチな業界を攻めるとして、全く需要が無い業界だったら、経営は失敗します。

 

・メンバーがバラバラ
例えばメンバーが指示命令に従わない、自分勝手に行動するなどあれば、経営は失敗します。

 

・かじ取りが間違っている
経営判断、意思決定を間違えると、経営は失敗します。

 

 

それでは、もっとも望ましいリーダーシップの取り方とは、どのようなものでしょうか。

 

さまざまなリーダーシップ論が存在します。

しかし、正解が無いのが正解のようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

リーダーシップ理論

どのようなリーダーシップの取り方が会社を成長させられるのか、さまざまな理論が発表されてきました。

 

時代時代に、理論が変わってきています。

 

つまり、絶対的なリーダーシップの方法はありません。

 

しかし、参考にはなりますので紹介します。

 

 

 

・資質特性論
良いリーダーには、何か共通する特徴があるのではないか?と研究された理論です。

結果的には、会社を成長させる経営者も、タイプがさまざまで「わからない」が結論になりました。

 

 

 

・行動類型論
リーダーの行動パターンから、優れたリーダーの条件をもとめた理論です。

行動パターンとしては、「ワンマン」「放任」「参加」などが挙げられます。

もっとも有効なのが「参加型」と結論になりました。

 

 

 

・コンティンジェンシー理論
外部の状況に合わせて、リーダーシップの取り方を変える必要があるという理論です。

リーダーとメンバーの関係が「強い」もしくは「弱い」、仕事の明確さが「明確」もしくは「不明確」、リーダーの権限の強さ「強い」もしくは「弱い」に該当する場合は「仕事中心リーダーシップ」

それ以外の場合は「人間中心リーダーシップ」が望ましいとしました。

 

 

 

・パス―ゴール理論
リーダーの役割は、部下が目標達成する為のサポートをするとした理論です。

 

現在ではサーバントリーダーシップなど、また新しいリーダーシップ論が現れています。

 

 

 

 

 

【コラム】コミュニケーション能力とは-仕事で必要とされる理由と高める方法

 

 

 

 

 

組織論

チームビルディング

リーダーシップ論では、望ましいリーダー像が多すぎてわかりにくくなります。

 

結論的には、リーダーの役割は組織づくりです。

 

なぜなら、一人で仕事を処理できないから、組織をつくるのです。

 

人を採用した時点で、リーダーには一体感のある組織づくりが求められます

 

 

 

 

 

 

 

組織の三要素

組織をつくる参考に、組織論学者バーナードが提唱した組織の3要素があります。

 

組織の条件として、「共通目的」「貢献意欲」「コミュニケーション」が必要です。

この3つがあって、初めて組織といえます。

 

会社組織の成り立ちから、考えるとわかりやすくなります。

 

最初は、社長一人で仕事していたかもしれません。

しかし、次第に仕事量が増え、処理をこなせなくなってきます。

 

そこで、1名雇ったところから組織がスタートします。

 

 

会社の目的をつくり、その社員とコミュニケーションをとり、目的を伝えなければいけません。

指示命令、報連相もコミュニケーションです。

 

社員のモチベーションで仕事の生産性が変わるので、貢献意欲を引き出さなければなりません。

 

 

これら3つの要素があって、初めて組織が運営できるのです。

 

 

 

 

 

 

 

リーダーシップとコミュニケーション

組織の3要素で説明したように、3要素のうち組織の基盤となるのがコミュニケーションです。

 

リーダのコミュニケーション力の高さが、共通目的のメンバーへの浸透速度を決めます。

 

 

指示命令、報連相がスムーズに行われるかも、コミュニケーション能力に左右されます。

 

メンバーのモチベーションを引き出せるかも、リーダーのコミュニケーション能力次第です。

 

 

リーダーには、高いコミュニケーション能力が求められるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モチベーションとは

やる気

会社を運営する上で、社員のモチベーションコントロールが大切です。

 

社員がモチベーション高く働いてくれるかどうかで、会社の業績を左右するからです。

リーダーは社員のモチベーションアップが求められます。

 

 

 

 

 

 

 

モチベーション理論

社員のモチベーションをアップするための研究も、数多く行われてきました。

 

主なものを紹介します。

 

・マズローの欲求段階説

・アダルファーのERG理論

・アージリスの未成熟=成熟理論

・マグレガーのX理論・Y理論

・マクレランドの三欲求理論

・ブルームの期待理論

・ハーズバーグの動機づけ-衛生理論

など

 

本当に種類がさまざまです。

それだけ人のモチベーションを上げるのは複雑です。

 

 

 

 

 

 

 

モチベーションとコミュニケーション

モチベーション理論で、私が説明によく使うのがマズローとハーズバーグです。

承認欲求と内発的動機づけを重視します。

 

社員はまず「認めてもらいたい」欲求が存在します。

否定や無視をされると、モチベーションが下がります。

経営者や上司がどのようなコミュニケーションをとるかによって、社員のモチベーションが変わります。

 

そして、モチベーションは「やる気を出せ」と外から言われてあがるものではありません。

内側から「やりたい」気持ちがでてきて、モチベーションが高まります。

 

 

それがハーズバーグの動機づけ理論です。

内発的動機づけになります。

 

この「やりたい」気持ちを引き出せるかも、コミュニケーション能力次第です。

 

 

 

 

【コラム】1on1ミーティングとは~目的とメリット・デメリット~

 

 

 

 

リーダーシップに必要なコーチング・コミュニケーション

事業承継

リーダーの仕事は、組織づくりです。

一体感のある組織をつくり、経営判断を繰り返します。

 

強い組織をつくりには、リーダーのコミュニケーション能力強化が欠かせません。

 

共通目的を浸透させるのも、モチベーションを引き出すのもコミュニケーションだからです。

 

リーダーの経営判断も、会社の将来には重要です。

 

経営判断に使われる意思決定は、経営者自身とのコミュニケーションによって行われます。

 

リーダーシップの取り方を強化するために、リーダーのコミュニケーション能力の強化を図ってください。