コーチングを受ける側の理由とセッション前の準備
コーチングときいて、どのようなイメージをもたれますか?
耳にしたことはあるけど、よくわからないという方が多いです。
スポーツのコーチなど、指導者をイメージされる方も多いです。
コーチング自身は、日本に入ってきて20年ほどたちますが、それほど普及していません。
コーチングを受ける効果が得られるかどうかは、メリット・デメリットの理解が必要です。
コンサルティングやティーチングによって、アドバイスをもらった方が、課題解決が早い場合も多いです。
それでも、コーチングスキルの重要性が高まっています。
なぜなら、新型コロナの対応など、誰もアドバイスをできない未知の課題に対応しなければならないシーンが多いからです。
誰かに依存せず、自分自身で乗り越える力がもとめられています。
そのため、クライアントの成長を目的とした、コーチングが注目されているのです。
コーチングを受ける側の理由とセッション前に必要な準備について説明します。
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【目次】 |
コーチングセッションを受けよう
コーチングセッションを受けるのは、とても効果的です。
欧米の経営者の7割は、コーチをつけているといわれています。
しかし、日本では、コーチングが普及しているとはいえません。
「コーチングとは」を説明します。
コーチングとは
「コーチングとは」の説明については、コーチングスクールごとにさまざまです。
一般的には、「クライアントの目標達成をサポートする」とされます。
コンサルタントや各種先生業も、目的は同じですが、アプローチの方法が異なります。
コンサルティングやティーチングは、コンサルタントや先生が持っている知識をクライアントにアドバイスするというアプローチをします。
対して、コーチングは、クライアントから答えを引き出すアプローチで、原則アドバイスは行いません。
コーチングセッションとは
クライアントから答えを引き出すアプローチを、コーチングセッションを通して行います。
コーチングセッションとは、30分から2時間程度のコーチとクライアントの面談をいいます。
コーチングセッションで、クライアントの話を聴きます。
聴きながら、質問でクライアントの視点を広げていきます。
クライアントは、コーチングセッションの中で、話ながら自分自身の考えを整理していきます。
目標に向かってどのような行動をするか決定します。
これがコーチングセッションです。
コーチングセッション⇒行動⇒コーチングセッション⇒行動⇒コーチングセッション⇒・・・
この一連の流れをコーチングと呼びます。
コーチングセッションと行動を繰り返しで、課題解決、目標達成につなげます。
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コーチングを受ける側の理由
コーチングセッションを受ける理由について。
コーチングセッションを受ける効果は、本当にさまざまです。
受ける側の主な理由を説明します。
目標に向かって前進したい
コーチングは、クライアントの目標達成をサポートするスキルです。
目標に向かって前進したいというクライアントの行動をサポートするのが、コーチングセッションです。
多くの人が、「やりたいこと」を尋ねると、答えてくれます。
しかし、実際に、行動している人は、少ないのではないでしょうか。
「お金が無いから」
「自信が無いから」
「時間が無いから」
「いま忙しいから」
言い訳をして先に延ばしがちです。
コーチングセッションを受ける理由は、「言い訳を乗り越えて、本気で目標達成したいから」です。
自信を高めたい
コーチングセッションを受ける側の理由には、「自信を高めたい」もあります。
「自信が無いから」と行動ができない人がいますが、最初から自信がある人はいません。
行動して経験を積み重ねるから自信がつくのであって、自信が無いからと行動しなければ、永遠に自信はつきません。
コーチングセッションを受けると、行動が促されます。
行動を積み重ねることで、自信アップにつながります。
コーチングを受ける前の準備
コーチングセッションを受ける前に、必要な準備について説明します。
コーチングセッションを受けるには、ほとんど準備は必要ありません。
確認してほしいのは、クライアントの責任と心構えです。
結果の責任は受ける側にある
コーチングの特徴について説明します。
・ティーチング、コンサルティングに比べ、課題解決に時間がかかる
コーチングは答えを教えてもらえたり、アドバイスをもらえるスキルでは無いです。
クライアント自身で内省して、答えを見つけていく作業になります。
時間を要するので、緊急性の高い課題は苦手です。
しかし、ティーチングやコンサルティングのように答えを教えてもらう方が、必ず解決が早いとも言えません。
ダイエットの本や、英会話のノウハウなどの答えは世の中に溢れていますが、解決されていません。
解決されないから、次々とノウハウ本が出てきます。
ティーチングやコンサルティングのデメリットも理解が大切です。
・行動しない限り成果が出ません
クライアントが行動しない限り結果にはつながりません。
コーチングだけでなく、ティーチングもコンサルティングも同様です。
ティーチングやコンサルティングの場合は、「良いアドバイスをくれないからだ」と先生やコンサルタントの責任にできます。
コーチングの場合は、「クライアントが考えて自分で行動を決める作業」をコーチがサポートするだけです。
結果への責任はクライアントにあります。
行動しない限り、成果が出ません。
しかし、行動したからといって、成果が出るわけでも無いです。
もちろん、失敗もあります。
「やりたい事では無かった」と気づく場合もあります。
行動を通じて、クライアントは成長します。
時間はかかるかもしれませんが、着実に目標達成に向かいます。
ハード的な準備は少しだけ
コーチングセッションを受ける準備は、コーチングのメリット・デメリットを理解していればOKです。
それほど準備するものは無いでしょう。
次のモノぐらいです。
・コーチングセッション費用
・面談の手段(オンラインであれば、電話やインターネット環境が必要)
・メモするノート
注意点とすれば、コーチングセッションと一言でいっても、コーチのタイプによってレベルはさまざまです。
コーチングスキルの高い低いも存在します。
話してみて合う合わないも存在します。
体験セッションを受けるなどして、「自分自身に最適なコーチを探す」が大切です。
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コーチングを受ける効果を体感しよう
コーチングを受ける側の理由は、課題の解決や目標達成です。
そのために、自分自身を成長させることを目的としています。
近年、活用の広がっている1on1ミーティングもコーチングセッションとほぼ同じです。
目的は、部下の成長です。
目標達成に必要なの知識や情報、ノウハウなどは世の中にあふれています。
教えてもらった方が、成長が早いと思うかもしれません。
しかし、教えてもらった人は、みんなできるようになるのでしょうか?
学校で、同じ先生から同じように教えてもらったのに、できる人とできない人にわかれるのはどうしてでしょう?
ティーチングやコンサルティングの限界が指摘されています。
センター試験が廃止されて課題解決能力を問う試験方式に変更されました。
教育の現場では、問題解決力を高めるため、アクティブラーニングが導入されています。
コーチングセッションを受ける効果は、「問題解決能力を高める」です。
ぜひコーチングセッションを受ける効果を体感してください。