1on1ミーティング・コーチングセッションの部下との面談質問例

コーチング・コミュニケーション

1on1ミーティングの活用が広がっていますが、実際の場面で何を話せばよいのか悩む上司も多いようです。1on1ミーティングは、ほとんどコーチングセッションと内容は同じです。コーチングセッションでよく使われる質問を参考に、1on1ミーティングで何を質問すればよいか紹介します。

コーチングの質問に慣れていない方は、質問の仕方に戸惑うかもしれません。実際コーチングはトレーニングが必要です。何を質問すれば良いかわかったとしても、瞬時にそれを思い出せるかどうかはトレーニングにかかっています。

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【目次】

 

1on1ミーティングとコーチングセッション

コーチング・コミュニケーション研修

1on1ミーティングとコーチングセッションの説明します。1on1ミーティングもコーチングセッションも明確なルールがあるわけではないので、完全に区別できるものではないです。しかし、ややこしくなる可能性もあるため、いったん整理したいと思います。

 

 

1on1ミーティングとは

1on1ミーティングとは、上司と部下の1対1の面談です。評価面談など、他の面談と何が異なるのかは次のとおりです。

・目的は部下のモチベーションと主体性の向上
・面談で話すのは部下が主になる。上司は聴き役に徹する
・面談の頻度が多い。週1回~月1回のペース
・話すテーマは部下が決める

メリットは、部下の成長につながり、従業員満足度が向上する。デメリットは、上司のスキルに効果が左右される、部下の多い上司ほど負担が大きいです。

 

 

コーチングセッションとは

コーチングセッションとは、コーチとクライアントの面談です。目的はクライアントの課題解決、目標達成です。コンサルティング、アドバイスなどのティーチング(教える)と目的は同じですが、アプローチ方法が異なります。特徴は次の通り、ほぼ1on1ミーティングと同じです。

・直接的な目的はクライアントの成長。課題が解決できるぐらいに成長する
・面談で話すのはクライアントが主になる。コーチは聴き役に徹する
・面談の頻度は2週間に1回~月1回のペース
・話すテーマはクライアントが決める

ティーチングと比べた場合、メリットは考える力が養われる、自分で解決することにより自信が向上するなど。デメリットは、課題解決まで時間を要するです。

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1on1ミーティングとコーチングセッションの進め方

コーチング・コミュニケーション

1on1ミーティングとコーチングセッションの進め方にルールは無いですが、GROWモデルに沿って進めるのが一般的です。ある程度フレームワークに沿って話を進めないと、話が発散しすぎて何を話していたか分からなくなるためです。GROWモデルの説明します。

 

 

GROWモデル

GROWモデルは、特にコーチングセッションのためのフレームワークでは無いです。計画を進める上で良く用いられるフレームワークです。GROWモデルは次の頭文字からきています。

Goal(ゴール)
Reality(現状)
Option(選択肢)
Will(意思)

1.テーマに対して、達成したいゴールの状態を明確にする
2.ゴールに対して現状がどうなっているかを明確にする
3.ゴールと現状のギャップを埋めるために必要な行動(選択肢)を明確にする
4.次の面談までにどの行動をするか意思を示す

面談の最後に行動を促すが大切です。行動を伴わない限り、成長もしないし、前に進まないからです。

 

 

効果を高めるための注意点

GROWモデルは、内容を見ると、とても普通でシンプルです。しかし、効果の大きさは上司、コーチのレベルに左右されます。効果の大きさは、「部下が本音で話せる環境をつくれるか」にかかっています。それができないと、「質問リスト」をあとで紹介しますが、活用してもただの「質問攻め・尋問」に変わります。1on1ミーティング以前に部下と信頼関係が築けているかが大切です。

また、会社で上司が行う時の注意点として、「答えは相手が持っている」という大前提が重要です。これが無いと相手は話さなくなります。1on1ミーティングは、部下が話したいテーマを話す場です。それを上司が「こうした方が良いんじゃないか?」などと部下の意見を修正しはじめると、通常の評価面談と変わりません。そうなると部下は「上司が思うような方向に話を持っていこうとしているな」と感じ取り、本音を話すのをやめてしまいます。そして信頼関係が壊れます。

うまく話を引き出せないなと感じたら、信頼関係がどうなっているかチェックしてみると良いでしょう。信頼関係が無い限り、1on1ミーティングもコーチングセッションも効果がありません。しかし、信頼関係を構築する方法も、丁寧に1on1ミーティングを継続するです。1on1ミーティングもコーチングセッションもすぐに効果が現れるわけではないので、焦る必要はありません。大切なのはティーチングとのバランスです。

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1on1ミーティング・コーチングセッションの質問リスト

コーチング・コミュニケーション

1on1ミーティングとコーチングセッションで使う質問を参考に紹介します。

これらは、絶対に機能する質問では無いです。上述したように信頼関係が無ければ、質問に答えてくれません。また、質問の種類は工夫すれば無限に広がります。あくまで、1on1ミーティングで何を質問したら良いか分からない人対象という位置づけで確認していただければと思います。

 

 

アイスブレイク

アイスブレイクはリラックスして話しやすい環境をつくる時間です。

・初回であれば自己紹介
・2回目以降であれば、「前回から今日までで何か楽しい出来事あった?」など、一旦ポジティブな気持ちになれるような質問
・自己開示などで、相手が話しやすい環境を作る
・2回目以降であれば、「前回の面談で決めた行動はどうだった?」
・今日はどんなテーマで話したい?
・そのテーマを選んだ理由は?
・そのテーマはあなたにどんな影響、メリットがあるの?

 

 

G:ゴールの確認

・テーマに対して、ゴールの状態に達成したとは、何でわかる?
・ゴールを達成したら、周りの人、会社にどのような影響がある?
・ゴールを達成した時に喜んでくれる人は誰?
・ゴールを達成したら、周りからどんな声をかけられると思う?
・そのゴールをいつまでに達成したい?
・もしその半分の期間でゴールを達成できたら何が起きる?どんな気持ち?
・そのゴールを達成できた時、どのようなスキル、能力を獲得している?
・もしくはどんな能力がある人だったら、そのゴールをすぐに達成できる?

など、ゴールの状態をできるだけ明確にする。またゴールについて、相手自身の成長に焦点をあてるのが大切。

 

 

R:現状の確認(過去も含む)

・ゴールの状態を100%としたら現状は何%?
・その「できている部分」の内容を教えてください。
・ゴールに向かって、今まで行ってきた行動を教えてください。
・もし違った案件でも、ゴールに向かってチャレンジした経験があれば教えてください。

など、できていない点よりも、できている点に焦点を当てる。

 

 

O:ゴールと現状のギャップ(選択肢)の確認

ここまでに、ゴールと現状の状態を明確にしている必要があります。不明確なままだと、何を行動したらよいのかも不明確になります。ゴールと現状のギャップが大きい場合、もしくは期限がだいぶ先の場合は、期間までを刻んで再確認します。

・ゴールまで50%達成した状態を教えてください
・1年後は何%達成した状態が理想ですか?その状態を教えてください
以下、ゴールを中間地点のミニゴールと読み替えるなどしてください。

・ゴールと現状のギャップを整理して、リストアップしてください。
・各項目について、どのような行動が必要ですか?
・各行動について、重要度、緊急度、影響度、容易度で点数をつけてください。
・それぞれの点数の内容を説明してください。

もしできない理由など言い訳が多くなってきたら。
・何があったらできますか?

ミニゴールのレベルを下げる。
・現状よりプラス1%だけでいいなら、何をしますか?

 

 

W:次のセッションまでに取り組む課題の意思確認

・次の面談までにどの行動をしますか?
・それを選んだ理由は?
・いつ行いますか?
・あなたが行動を起こしたのをどのようにして知ることができますか?
・どのようなサポートがあれば、それを確実にできますか?
・ぜひやってください

基本的に、部下はやりたいけどできないという状態に陥っている場合が多い。時間が無い、自信が無い、だれだれが協力してくれないなど、その壁を上司が取り除いてあげるサポートが大切です。「やれと言うのに、協力はしてくれない」となると信頼関係を失います。

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1on1ミーティングとコーチングセッションは奥が深い

コーチング・コミュニケーション

1on1ミーティングとコーチングセッションは社員のモチベーション、主体性の向上に効果があります。しかし、絶対では無いです。

1on1ミーティングとコーチングセッションの難しさは、対象となる社員やクライアントの個性がバラバラという点です。同じ質問をしても、答える内容は全員異なります。ポジティブな人もいれば、ネガティブな人もいます。鬱の人には、コーチングは無理です。専門のカウンセラーやお医者さんに任せるしかありません。

大切なのは相手を知る力です。「聴く力」の強化により、1on1ミーティングとコーチングセッションの効果を高められます。そして、「聴く力」を強化する方法は、コーチングのトレーニングをしっかり行うことです。弊社でもコーチング・コミュニケーション研修開催しています。ぜひご活用ください。

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