VRIO分析のやり方と注意点~企業の強みを分析する~

コーチング・コミュニケーション研修セミナー

会社経営は、常に他社との競争にさらされています。

 

他者に対して、何が優位なのか、何を強化しなければならないのか、競争に勝つには何が必要なのか分析する必要があります。

 

そのためのフレームワークとしてVRIO分析という方法があります。VRIO分析について解説します。

 

 

【コラム】一体感の醸成方法~チームワーク強化のコミュニケーション~

【目次】

 

VRIO分析とは

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VRIO分析とは、経営資源の競争優位性を分析するものです。分析の結果、競争優位性があると判断されたら武器として活用します。

 

競争優位性が無いとなれば補強する、もしくはそれを必要としない戦略をとるといった考え方をします。VRIOとは次の頭文字をとったものです。

 

 

 

Value(価値は?)

その経営資源は価値があるのか?価値があるとしたらどれぐらいの価値なのか?を分析します。

 

例えば土地を持っているとしても、都心の駅前の立地と、郊外の誰も住んでいない立地では価値が異なります。スキルについても、「知識がある」と「経験がある」では価値が異なります。

 

 

 

Rarity(希少性は?)

その経営資源の希少性はどうなのか?経営資源の価値として大切なポイントは、競合他社と比較してという点です。

 

自社が価値があると思っていても、他社が普通に保有しているものであれば、競争優位性には役立ちません。競争優位性を構築するには、自社だけが保有しているという状況が必要です。

 

 

 

Inimitability(模倣困難性は?)

その経営資源は、簡単にマネされない?競争優位性を構築するには、自社だけが保有しているという状況が必要です。

 

しかし、簡単にマネされるのであれば、希少性はすぐ無くなります。競争優位性を構築するには、加えて他社にはできないという状況が必要です。

 

 

 

Organization(組織は?)

その経営資源を維持、強化する組織になっている?経営資源に優位性を持っていたとしても、それを維持できる仕組みが無ければ優位性ではなくなります。

 

技術力のある人材がいたとしても、他社に引き抜かれてしまったら優位性を失ってしまいます。強みと思っている方法も、いずれ他社に追い付かれます。

 

常に強みの地位を維持強化するための行動が組織的に行われているかが重要です。

 

 

 

 

 

VRIO分析のやり方

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VRIO分析のやり方について説明します。

 

 

 

順番にフレームワークに当てはめるだけ

VRIO分析のやり方は、経営資源を列挙し、それをVRIOの順にあてはめながら、解答するだけです。

1.価値があるのか?(Yes/No)
2.希少性はあるのか?(Yes/No)
3.模倣困難性はあるのか?(Yes/No)
4.組織は整っているのか?(Yes/No)

 

 

 

課題をどう改善するか

VRIO分析は、やった後が大切です。VRIO分析をやったことに満足してしまう傾向があります。なぜなら改善が難しい場合があるからです。

 

例えば液晶テレビの技術、模倣されやすいとわかったからといって、模倣困難性を構築するのは難しいです。VRIO分析を行ったからといって、弱みが強みに変わることはありません。

 

製品そのもので模倣困難性をつくれないのであれば、マーケティングや販売手法など他の手段で独自性をつくることを検討しなければなりません。

 

なんのためにVRIO分析を行うのか目的意識が大切です。

 

【コラム】バーナード組織の3要素~共通目的・協働意欲・コミュニケーション

 

 

 

VRIO分析フレームワークの注意点

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VRIO分析のフレームワークは、わかりやすいですが、注意点が存在します。VRIO分析することが目的になってしまっては、何の効果も得られません。

その他の注意点について説明します。

 

 

 

主観的にならない

経営資源として列挙するときに、価値が無いと感じているものは列挙されない可能性があります。

 

また価値の有無も主観的にならないことが大切です。

いくらホームページで「弊社ではこのような技術力がある」とうたっていても、売上に結び付いていないのであれば、価値が小さいことになります。

 

価値は「顧客から見て価値があるか」の視点が重要です。VRIO分析を行う場合は、経営コンサルタントなど第三者の視点を入れることが望ましいです。

 

 

 

戦略によっては正解にはならない

価値は時代によって変化します。自社の経営戦略によっても変わるでしょう。

 

「はんこ」の技術を強みとみるか弱みとみるかはわかりません。強みとしてさらなる発展があるかもしれませんし、強みと勘違いして時代に取り残される可能性もあります。

 

生産技術に強みがあったとしても、工場を持たないファブレス経営に移行するのであれば、社内には不要な強みになるかもしれません。経営戦略と組み合わせてのVRIO分析が必要です。

 

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VRIO分析をやってみよう

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VRIO分析の説明をしてきました。VRIO分析はメリット・デメリットが存在しますが、一番のメリットは「シンプル」という点と感じます。

 

簡単に実施でき、結果もわかりやすいです。大切なのは、VRIO分析をやった後です。

 

VRIO分析を一度するだけで、場当たり的な経営判断を回避できるようになります。ぜひVRIO分析を試してください。

 

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