アクティブ・ラーニングの問題点~メリット・デメリット~

アクティブ・ラーニングの活用が広がっています。

 

最近、注目されている教育方法です。

 

先生が教壇に立ち、一方的に生徒に教える

ティーチング(教える)に重きを置いた方法は、暗記型詰込型と呼ばれています。

 

教える」は、「考える」機会を奪ってしまいます。

 

教えてもらう」に慣れすぎてしまうと、「教えてもらってない」仕事に対して、対応力が低下します。

 

社会人になると、未知の課題と向き合い続けなければなりません。

 

誰も教えてくれない課題も多いです。

誰もやっていない未知の課題にとりくまなければ競争に勝てません。

 

対応力を強化するには、考える力を強化しなければなりません。

 

考える力の強化にアクティブ・ラーニングが注目されています。

 

アクティブ・ラーニングのメリット・デメリットと課題について説明します。

 

 

 

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【目次】

 

アクティブ・ラーニングの活用がもとめられている

コーチング・コミュニケーション

学校や職場など人材育成の場面で、アクティブ・ラーニングの採用が広がっています。

日本独特の教育方法によるデメリット面が大きくなってきたからです。

デメリット面の改善を目的としています。

 

 

 

 

 

 

アクティブ・ラーニングとは

アクティブ・ラーニングとは、「学習者が能動的に学ぶスタイルの総称」です。

 

一般的な「先生が一方的に教える」講義型とは反対のスタイルです。

 

ワークショップやケーススタディなど、受講者同士で意見を出し合いながら答えを考えます。

先生は基本的に教えません。

絶対的な正解が無いテーマを扱うからです。

 

 

従来の教育方法とは目的が異なります。

 

従来の講義タイプの目的が知識の習得としたら、アクティブ・ラーニングの目的は「考える力の強化」です。

 

どちらも必要です。

 

 

 

 

 

必要な理由

アクティブ・ラーニングが注目される理由は、「考える力の強化」です。

 

従来の詰込型もしくは暗記型と呼ばれる教育手法は、「覚える」が優先され、考える」が後回しにされがちでした

 

その結果、日本企業は未知の課題に対する発想力が弱くなりました。

イノベーションの少なさが課題となっています。

 

 

ビジネスの世界は、未知の課題に対応し続けなければなりません。

 

「教えてもらう」が当然と考えている人材は、「指示待ち社員」になる可能性が高くなります。

 

そのため、「考える力の強化」がもとめられるようになったのです。

 

 

 

 

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アクティブ・ラーニングの課題

コーチング・コミュニケーション研修セミナー

アクティブ・ラーニングは注目されていますが、課題も存在します。

 

従来の教育方法「ティーチングスタイル」とアクティブ・ラーニング「コーチングスタイル」。

それぞれのメリット・デメリットは補完関係にあります。

 

使い分けが大切です。

 

 

 

 

 

 

メリット

アクティブ・ラーニングのメリットは、次なようなものです。

・考える力が強化される

・主体性が強化される

・参加意欲が高まる

・思考力が高まる

 

アクティブ・ラーニングでは、参加者のさまざまな考え方を否定せずに聴きます。

100%間違いとは言い切れないからです。

 

さまざまな人の考え方を聴くと、視野を広げることができます。

 

視野が広がりは、思考力の幅につながります。

思考力の強化によって、問題解決力が高まり、仕事の生産性強化につながります。

 

 

 

 

 

 

デメリット

アクティブ・ラーニングのデメリットは、次ようなものです。

・教えてもらうのに比べて、解決に時間がかかる

・考える力など、効果が現れるまで時間がかかる

・先人と同じ失敗をするなど、非効率になる場合がある

 

デメリットは、時間がかかる点です。

 

フレームワークなど、確立された知識などは、教えた方が早いです。

このデメリットを埋めるために、「ティーチング」をうまく組み合わせての活用がもとめられます。

 

 

 

 

 

 

 

アクティブ・ラーニング活用のポイント

コーチング・コミュニケーション研修セミナー

アクティブ・ラーニングの効果は、企業風土に左右されます。

また、ファシリテーターの能力にも左右されます。

 

組織風土やファシリテーターの育成含めて「時間がかかる」を理解したうえで活用が必要です。

 

効果が出ないからとやめてしまったら、振り出しにもどってしまいます。

 

 

 

 

 

 

発言しやすい場づくり

アクティブ・ラーニングにとって、「発言しやすい場づくり」が最重要です。

 

ファシリテーター:「何か意見ありますか?」

パターンA:「・・・・・・・」

パターンB:「はい!~~です」

 

パターンAのように誰も発言しないのであれば、何も生まれません。

パターンBのように、積極的に意見交換が行われて、はじめて効果が生まれます。

 

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、オンライン授業が広がっています。

 

オンライン授業では、文字での質問が可能です。

すると、いつもより質問が増えたそうです。

 

逆にいえば、普段の授業では、質問したいけど、質問できていなかった状況が見えてきます。

 

発言しづらい環境になっていたとわかります。

 

発言が無ければ、何も起こりません。

アクティブ・ラーニングは、発言しやすい場づくりが大切です。

 

 

 

 

 

 

質問力の強化

アクティブ・ラーニングでは、ファシリテーターの質問力も重要です。

 

ファシリテーターの投げかける質問により、話の広がりが左右されます。

 

ファシリテーターに持っていきたい結論がある場合は、誘導尋問のようになってしまいがちです。

従来のティーチングと同じような結果になってしまいます。

 

大切なポイントはファシリテーターも、最初から高いレベルを発揮できるわけではありません。

アクティブ・ラーニングを採用するには、ファシリテーターの育成ももとめられます。

 

 

 

 

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アクティブ・ラーニングとコーチングスキル

コーチング・コミュニケーション

大学入試のセンター試験が廃止され、大学入学共通テストに切り替わります。

目的は未知の問題に対する課題解決力の向上です。

 

日本全体として、考える力の強化」がもとめられているのです。

アクティブ・ラーニングが注目されているのも「考える力の強化」です。

 

壁にぶつかったとき、乗り越えるには「考える力」が必要だからです。

教えてもらえないと何もできない人は、壁にぶつかると思考が停止します。

 

 

「考える力の強化」には、「質の良い問い」が必要です。

 

そのため、「考える力」の強化方法として、コーチングスキルをオススメしています。

 

コーチングスキルは「傾聴」「質問」「フィードバック」で構成されます。

コーチングのトレーニングを行うことで、「質問力」が強化されます。

 

 

 

アクティブ・ラーニング活用のために、ぜひコーチングスキルにも注目してください。