SWOT分析の目的とやり方~企業の分析診断方法~

コーチング・コミュニケーション研修セミナー

新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、企業は今後の戦略の見直しを迫られているかもしれません。

 

経営戦略の見直しを行う時、よく活用されるのがSWOT分析です。

 

SWOT分析は、とてもシンプルな方法なので多くの場面で活用されます。

 

しかし、SWOT分析をやれば、どの会社も業績が良くなるのかというと疑問です。

 

SWOT分析の問題点は、SWOT分析をする人によって、結果が異なるという点です。

 

SWOT分析の目的とやり方、注意点を説明します。

 

 

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【目次】

 

SWOT分析による経営診断

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経営診断において、決算書類からの経営分析とSWOT分析は基本になっています。

頻繁に活用されるSWOT分析を説明します。

 

 

 

 

 

SWOT分析とは

SWOT分析のSWOTとは、次の単語の頭文字です。

 

Strength(強み)
Weakness(弱み)
Opportunity(機会)
Threat(脅威)

 

強み、弱み、機会、脅威それぞれの内容を洗いだし、会社の現状を診断します。

とてもシンプルなので、経営診断、経営戦略、事業説明などさまざまな場面で活用されます。

 

 

 

 

 

SWOT分析の目的

SWOT分析は、会社の現状を取り巻く環境を含めて、客観的に診断します。

 

その目的は、会社の今後の方向性を決定する、もしくは方向性に間違いが無いかのチェックです。

 

・市場が縮小する脅威にさらされているのに、自社の強みと設定した戦略をとっている

・IT技術の進化の機会が見えているのに、昔ながらのやり方を強みと設定している

 

客観的に経営に矛盾が無いかを分析します。

 

もちろん、「電卓」や「レコード針」のように残存者利益を得る戦略もあります。

しっかり分析した上で、経営戦略が立てられているか確認する方法がSWOT分析です。

 

 

 

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SWOT分析のやり方

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SWOT分析のやり方はシンプルです。簡単なだけに注意点もありますので、後述します。

まずはSWOT分析の基本を説明します。

 

 

 

 

 

 

各項目を洗い出す

SWOT分析のやり方は、まず「強み」「弱み」「機会」「脅威」の各項目の洗い出しです。

それだけなのでとてもシンプルです。ただし難しいのはどちらに割り当てるか迷うものが存在する点です。

 

・「少子化」「高齢化」は機会か脅威のどちらでしょうか?

・高度な職人技術を持っているとして、その人が80歳だったら強みか弱みのどちらでしょうか?

判断できない場合は、両方に記載する、経営者が判断する、多数決するなどの方法が考えられます。

 

また、機会と脅威は、経済ニュースにどれだけ詳しい人材が参加しているかに左右されます。

 

一次情報、二次情報など、マーケティングの知識が必要になるかもしれません。

 

昔は、質の高い情報を得るには大きなお金が必要でしたが、近年はインターネットの発展により、個人でも得られる情報が多くなってきています。

 

 

 

 

 

 

クロスSWOT分析

SWOT分析で各項目を洗い出したら、たいていの場合クロスSWOT分析をします。

 

クロスSWOT分析は、「強み・弱み」と「機会・脅威」を組み合わせて、方向性を考える方法です。大きくは次のような方向性になります。

 

・強みを活かして、機会をつかむ

・強みを活かして、脅威を克服する

・機会をつかむために、弱みを強みに変える

・弱みがあるなら敢えて戦わず、脅威を回避する

 

クロスSWOT分析の考え方もとてもシンプルです。

 

 

 

 

 

 

 

SWOT分析の注意点

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SWOT分析、クロスSWOT分析は、シンプルなだけに注意点があります。

 

シンプルなだけに、多くの企業で活用されています。その割に、効果がでているのか?という点です。

 

 

 

 

 

現実はそう単純ではない

クロスSWOT分析で決定した戦略を実践すれば、必ず業績が向上するなら苦労しません。

 

レナウンも倒産しなかったでしょう。SWOT分析には、大きな2つの壁が存在します。

 

・各項目の「捉え方」のバラツキ

・方向性が決まったとして実践する力

 

 

また、クロスSWOT分析によって、頻繁に戦略が変わるようでは、顧客からの信用を失う可能性もあります。

SWOT分析はあくまでツールの一つという捉え方が大切です。

 

 

 

 

 

 

多様な視点の必要性

SWOT分析の効果の壁の一つの実践力は、リーダーシップ力なので、ここでは説明しません。

 

もう一つの壁「捉え方のバラツキ」が重要です。

 

「強み」「弱み」「機会」「脅威」をどのように捉えるかによって、判断そのものが変わってくるからです

 

たとえば、ベテラン社員が自社の強みと思っている技術を、若手社員が古い技術として弱みと捉えていたらどうでしょう。

 

どちらの意見を取り入れるかによって、経営判断が変わってしまいます。

 

子会社の場合も、子会社であることを安定性の強みとするか、親会社の影響を受けやすい弱みとするかによっても経営判断が変わります。

 

上述したように「少子高齢化」「働き方改革」「人手不足」も機会ととるか、脅威ととるかによっても経営判断が変わります。

 

意見を言える人を絞り込めば絞り込むほどSWOT分析は失敗する可能性が高まります。

多様な視点の取り込みが大切です。

 

 

 

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SWOT分析をやってみよう

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SWOT分析は会社の経営診断の基本ツールです。

しかも簡単なので、ぜひやってみましょう。

 

精度を高めるためには、PDCAサイクルを回しながら改善を繰り返すしかありません。

 

重要なポイントは、効果が出るまで時間を要する点です。

 

SWOT分析は、経営が間違った方向にいかないようにするためのものです。

 

間違った方向に行ってしまった後に行っても、即効性はありません。

 

そのため、SWOT分析は「早め早めに行う」が大切です。