モチベーションアップ研修セミナーの内容と課題

企業研修・各種セミナー

社員のモチベーションアップの研修セミナーが注目されています。なぜなら、人手不足が進みつつ、働き方改革で労働時間が削減されているため、社員のモチベーションアップが生産性に直結するために必須になっているからです。

ただし、モチベーションアップ研修セミナーを受講したからといって、すぐに社員のモチベーションがアップするわけではありません。モチベーションアップ研修セミナーも数多くありますので、どのようなタイプを受講させるか見極めは大切です。

 

モチベーションアップ研修セミナーを受講するのは上司?部下?どちらでしょうか?モチベーションアップ研修セミナーを選ぶ前に知っておきたい知識について説明します。

 

※モチベーションアップのためのコミュニケーションセミナー

 

【目次】

 

 

モチベーションアップ研修セミナーの対象は?

コーチング・コミュニケーション

モチベーションアップ研修セミナーは数多くありますが、効果はあらわれていますでしょうか?モチベーションアップ研修セミナーにかかわらず企業研修の問題は効果の持続性です。

受講した直後のモチベーションはアップされますが、1週間もすれば忘れてきます。モチベーションアップ研修セミナーの直後も同様です。

モチベーションアップ研修セミナーを誰に対象にするかによっても問題が生じます。

 

 

やる気の出ない本人が悪い?

モチベーションが低いと感じる若手にモチベーションアップ研修セミナーを受けさせるタイプです。たしかに、お金だけのために入社した社員は、楽して稼ぎたいので仕事に対するモチベーションは低いかもしれません。

内省してもらうことによって、成長欲求を引き出せる可能性は確かにあります。しかし、モチベーションが低いことを、若手社員の責任だけにすると問題があります。

モチベーションを下げさせる要因が上司にある場合、効果はあらわれません。

 

 

やる気を出させない上司が悪い?

部下のモチベーションをアップさせられないのは上司の責任ということで、上司に受講させるタイプの研修です。1on1ミーティング、コーチングスキルのレベルアップなど、多くの企業で導入が進められています。

上司のコミュニケーション能力の強化が目的になります。なぜなら、会社を辞める理由も、精神疾患になる理由も上司との人間関係が大きな要因になっているからです。

狙いは正しいのですが、コミュニケーション能力というのは、イメージ以上に奥が深いです。1日や2日ぐらいで終わる研修セミナーが多いことが問題です。

1年ぐらいはトレーニングが必要です。そのための外部環境を整える必要もあります。課長が部下のモチベーションを引き出すために努力しようとしても、部長が「早く部下にやらせろ」とプレッシャーをかけてくるのでは、効果はあらわれません。

※モチベーションアップのためのコミュニケーションセミナー

 

 

モチベーション理論から考える

人事評価制度

そもそも、モチベーションとは何でしょうか?「やる気」と表現されることがおおいですが、「やる気」を出せと言われたら、どんなにやりたくない仕事もできるでしょうか?

まず無理でしょう。しかし、多くの場合、「やる気を出して頑張るように」と指示を出しがちです。そして「部下のモチベーションが低い」と嘆きます。上司自身もやりたくない仕事にはやる気が出せないはずなのに。

モチベーションとは「やりたい!」という気持ちです。「やめろ」って言われても「やりたくなる」ぐらいの気持ちです。部下の「やりたい」という気持ちを引き出すと同時に、「やれる」という期待を持ち続けさせることが大切です。

モチベーションアップについて、モチベーション理論から見てみましょう。

 

 

マズローの欲求段階説

マズローの欲求段階説について説明します。人の欲求は下位から次の5段階にわかれます。

1.生存の欲求
2.安全の欲求
3.所属の欲求
4.承認の欲求
5.自己実現の欲求

下位の欲求が満たされると、上位の欲求を得たいというモチベーションがアップします。就職している時点で、「所属の欲求」まで満たされています。そのため、「承認の欲求」がモチベーションとなります。

上司が、正当に部下を評価しているかどうかでわかれます。部下の考え方などを否定すると、モチベーションが下がります。「承認の欲求」が満たされて、初めて「自己実現の欲求」が現れます。

成長欲求とも呼ばれ、社員に「成長したい」という欲求が生まれます。そのため上司は部下の「承認の欲求」を満たし続けることが重要になります。

 

 

ハーズバーグの動機づけ―衛生理論

ハーズバーグの動機づけ-衛生理論を説明します。部下のモチベーションをアップするために、給料を上げたり、福利厚生を整備したりすることが多いです。それらは、衛生要因と呼ばれ、従業員の満足度や健康をアップさせる機能は確かにありますが、モチベーションのアップ効果は低いです。

一時的に効果が現れますが、次第に慣れてしまいます。衛生要因でモチベーションをアップしようとすると、大きなコストを必要とします。逆に動機付け要因でモチベーションをアップできると、コストは小さくて済むし、継続性があります。

ただし、動機づけ要因は部下それぞれ異なります。部下それぞれから、動機づけ要因を引き出すコミュニケーション能力が求められます。

 

※モチベーションアップのためのコミュニケーションセミナー

 

 

 

モチベーションは内発的動機づけにより高める

コミュニケーション

上述したように、モチベーションアップは外部から「やる気をだせ」と言われてもできません。「お金」もその時だけです。モチベーションをアップし続けるためには高コストになります。

内側にあるモチベーションの種を刺激する必要があります。内発的動機づけです。

 

 

コミュニケーション能力を強化

部下のモチベーションアップのために、上司のコミュニケーション能力を高める方向性は正しいです。注意事項は、長期的なトレーニングが必要なことと、実践できる環境を整えることです。

コミュニケーション能力を高めると言うと、「部下を説得するための言い回し」などを強化しようとされる方がいます。上述したように、どんなにうまい言い回しをしたところで、やりたくないことはやりたくありません。

コミュニケーション能力は、伝え方などの「話す力」以外に「聴く力」が必要です。いま上司にもとめられているのは「聴く力」です。

「話す力」が情報発信力としたら、「聴く力」は情報収集力です。部下それぞれのモチベーションの種を収集しなければならないからです。

 

 

1on1ミーティングとコーチングセッション

部下のモチベーションの種を引き出す方法として、1on1ミーティングやコーチングセッションが注目されています。大企業を中心に行われていますが、「やる気を出せ」といってもやる気が出ないとやっと気づいたからともいえます。

しかし、1on1ミーティングもコーチングセッション自身も、上司のスキルによって効果が左右されます。コミュニケーション能力のうち「聴く力」を駆使しなければならないからです。

そして、「聴く力」の低い方が多いです。なぜなら、「聴く力」をトレーニングをしたことのない管理職が多いからです。部下のモチベーションを高めたいなら、「聴く力」を強化する企業研修が必須になります。

※モチベーションアップのためのコミュニケーションセミナー

 

 

 

コーチング・コミュニケーションを取り入れよう

コーチング・コミュニケーション研修

社員のモチベーションアップがもとめられています。同じレベルのスキルの同じぐらいの人数の組織であれば、どちらの生産性が大きいかはモチベーションの差によるからです。またモチベーションの低い社員は離職につながる可能性も高く、育成コストなど機会損失が大きくなる可能性もあります。

そのため、モチベーションをアップすることは緊急性の高い問題になりつつあります。しかし、モチベーションが1ヵ月で急激にアップすることはほとんどありません。あれば誰も苦労しません。早め早めの対応が望まれます。

そして、モチベーションアップのために「聴く力」が重要です。聴く力を強化するコーチン・コミュニケーションのトレーニングを取り入れましょう。

※モチベーションアップのためのコミュニケーションセミナー