モチベーションアップ方法の本質を学ぶ研修セミナー

管理職は、部下のモチベーションが気になります。

部下のモチベーションの高い、低いによって、チームの生産性が大きく変わってくるからです。

そして、チームの成果は、管理職の責任として評価されます。

 

経営者・管理職は、社員がモチベーション高く働いてくれる職場環境を整えなければなりません。

 

そのため、社員のモチベーションアップ方法を学ぶ研修セミナーが注目されています。

 

 

しかし、モチベーションアップ研修セミナーを受講したからといって、すぐに社員がモチベーションアップするわけではありません。

何年たっても社員のモチベーションの課題が無くならないことからも明らかです。

 

モチベーションアップ研修セミナーの種類も数多く存在します。

どのようなタイプを受講させるかが重要です。

 

ところで。

モチベーションアップ研修セミナーを受講するのは上司部下のどちらですか?

 

 

モチベーションアップに重要な要素は、結論的にはコミュニケーション能力です。

部下のモチベーションを引き出すのがうまい上司がいれば、部下のモチベーションを下げる上司もいます。

部下の自己肯定感やモチベーションを高めたところで、パワハラを行う上司のもとで本当にモチベーションアップできるでしょうか?

 

社員のモチベーションアップに大切なのは、上司の関わり方、コミュニケーション能力です。

 

モチベーションアップ研修セミナーを選ぶ前に知っておきたい知識を説明します。

 

弊社では、モチベーションアップにつなげるコミュニケーション研修セミナーを実施しています。

 

 

 

【コラム】部下が退職を決意する前にモチベーション低下の理由に気づく方法

【目次】

 

モチベーションアップ方法を学ぶのは?

コーチング・コミュニケーション

モチベーションアップ研修セミナーは数多く存在しますが、効果はあらわれていますでしょうか?

モチベーションアップ研修セミナーにかかわらず企業研修の問題は効果の持続性です。

 

 

受講した直後のモチベーションはアップしますが、1週間もたてば忘れてしまいます。

 

モチベーションアップ研修セミナーの直後も同様です。

モチベーションの問題を、誰を対象にするかによっても効果はわかれます。

 

 

 

 

 

 

 

部下が悪い?

「部下のモチベーションが低い」と感じている上司の中には、「部下のやる気の問題」と考える方がいます。

 

モチベーションが低いと感じる若手にモチベーションアップ研修セミナーを受けさせます。

たしかに、お金だけを目的に入社した社員は、楽して稼ぎたいので仕事に対するモチベーションは低いかもしれません。

 

セミナーで内省させることによって、成長欲求を引き出せる可能性は確かに存在します。

しかし、モチベーションが低いのを、若手社員の責任だけにすると問題です。

 

モチベーションが上がらない要因が上司にある場合、効果はあらわれません。

実際、社員が退職する理由の上位には、「上司との人間関係」があります。

 

 

もちろん、モンスター部下などのような問題社員が存在することは確かでしょう。

まずは、「どのような社員にでも効果がある、魔法のようなモチベーションアップ方法は存在しない」を認識しなければなりません。

 

 

問題社員を入社させないように、採用面接の精度を高めなければなりません。

自社が欲しいような人材を採用するのが採用面接の目的だからです。

 

 

 

 

上司が悪い?

管理職には、部下のモチベーションマネジメントの責任があります。

 

そのため、部下のモチベーションアップ方法を学ぶ上司も多いです。

1on1ミーティング、コーチングスキルのレベルアップなど、多くの企業で導入が進められています。

 

上司のコミュニケーション能力の強化が目的になります。

なぜなら、会社を辞める理由も、精神疾患になる理由も上司との人間関係が大きな要因になっているからです。

 

 

しかし、コミュニケーション研修セミナー自体の課題も大きいです。

コミュニケーションは1日や2日で、いきなり上達することはありません。

すぐにコミュニケーションが上達するなら、人間関係の問題は減少傾向になるはずです。

しかし、実際は、人間関係によるメンタルヘルスの問題は増加傾向です。

 

モチベーションアップに関しては、効果があらわれるには最低1年ぐらいはトレーニングが必要です。

 

 

外部環境の整備も必要です。

課長が部下のモチベーションアップに努力しようとしても、部長が「早く部下にやらせろ」とプレッシャーをかけてくるのでは、効果はあらわれません。

 

モチベーションアップ研修セミナーを活用する場合、会社全体の理解が必要です。

 

 

 

【コラム】ビジネスでワンチームになる-会社組織の一体感を醸成する方法

 

 

 

 

 

モチベーション理論

人事評価制度

そもそも、モチベーションとは何でしょうか?

 

「やる気」と表現されるケースが多いですが、「やる気」を出せと言われたら、どんなにやりたくない仕事もできますか?

 

まず無理でしょう。

 

 

しかし、多くの場合、「やる気を出して頑張るように」と指示を出しがちです。「部下のモチベーションが低い」と嘆きます。

 

上司は、自分の経験をもとに価値観を部下に押しつけがちです。

「自分ができること」が、「他人もできる」とはかぎりません。

悪気があるわけではないですが、価値観の異なる部下にとっては、ストレスになります。

 

 

モチベーションとは「やりたい!」気持ちです。

「やめろ」って言われても「やりたくなる」ぐらいの気持ちです。

 

部下の「やりたい」気持ちを引き出すと同時に、「やれる」期待を持ち続けさせるのが大切です。

承認、勇気づけなどのフィードバックが重要です。

 

 

モチベーションアップ方法を、モチベーション理論から見てみましょう。

 

 

 

 

 

 

マズローの欲求段階説

マズローの欲求段階説の説明をします。

人の欲求は下位から次の5段階にわかれます。

 

1.生存の欲求

2.安全の欲求

3.所属の欲求

4.承認の欲求

5.自己実現の欲求

 

下位の欲求が満たされると、上位の欲求を得たいモチベーションがアップします。

就職している時点で、「所属の欲求」まで満たされています。

「承認の欲求」がモチベーションとなります。

 

上司が、正当に部下を評価しているかどうかでわかれます。

部下の考え方などを否定すると、モチベーションが下がります。

 

「承認の欲求」が満たされて、初めて「自己実現の欲求」が現れます。

成長欲求とも呼ばれ、社員に「成長したい」欲求が生まれます。

 

モチベーションアップには、上司は部下の「承認の欲求」を満たし続ける取り組みが重要になります。

 

 

 

 

 

 

 

ハーズバーグの動機づけ―衛生理論

ハーズバーグの動機づけ-衛生理論を説明します。

 

部下のモチベーションアップする目的で、給料を上げたり、福利厚生を整備したりするケースが多いです。

 

それらは、衛生要因と呼ばれ、従業員の満足度や健康をアップさせる機能は確かに大切ですが、モチベーションアップ効果は低いです。

 

一時的に効果が現れますが、次第に慣れてしまいます。

衛生要因でモチベーションアップしようとすると、大きなコストを必要とします。

 

 

逆に動機付け要因でモチベーションアップできると、コストは小さくて済み、継続性がメリットです。

ただし、動機づけ要因は部下それぞれ異なります。

 

モチベーションアップには、部下それぞれから、動機づけ要因を引き出すコミュニケーション能力がもとめられます。

 

【ハーズバーグの動機づけ-衛生理論をさらに詳しくはこちら】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内発的動機づけを刺激する

コミュニケーション

モチベーションアップは外部から「やる気をだせ」と言われてもできません。

「お金」もその時だけです。

モチベーションをアップし続けるには高コストになります。

 

内側にあるモチベーションの種を刺激しなければなりません。

内発的動機づけです。

 

 

 

 

 

コミュニケーション能力を強化

部下のモチベーションアップに、上司のコミュニケーション能力を高める方向性は正しいです。

注意事項は、長期的なトレーニングが必要で、実践できる環境を整えるなければなりません。

 

コミュニケーション能力を高めると言うと、「部下を説得する言い回し」などを強化しようとされる方がいます。

どんなにうまい言い回しをしたところで、やりたくない仕事はやりたくないです。

 

コミュニケーション能力は、伝え方などの「話す力」以外に「聴く力」が必要です。

いま上司にもとめられているのは「聴く力」です。

 

「話す力」が情報発信力なら、「聴く力」は情報収集力です。

 

部下それぞれのモチベーションの種を収集しなければなりません。

なぜなら、部下が何に仕事をやりがいを感じるかは聴かないとわからないからです。

 

 

 

 

 

 

1on1ミーティングとコーチングセッション

部下のモチベーションの種を引き出す方法に、1on1ミーティングやコーチングセッションが注目されています。

 

大企業を中心に行われていますが、「やる気を出せ」といってもやる気が出ないと、やっと気づいたからともいえます。

 

 

しかし、1on1ミーティングもコーチングセッション自身も、上司のスキルによって効果が左右されます。

 

モチベーションの種を聴き出すには、コミュニケーション能力のうち「聴く力」を駆使しなければならないからです。

 

 

全体的に、「聴く力」の低い方が多いです。

なぜなら、「聴く力」をトレーニングをした経験のない管理職が多いからです。

 

部下のモチベーションを高めたいなら、「聴く力」を強化する企業研修が必要になります。

 

 

 

 

【コラム】連鎖退職とは~若手社員が連鎖退職する原因と対処方法

 

 

 

 

 

モチベーションアップ研修セミナー

コーチング・コミュニケーション研修

社員のモチベーションアップは昔から必要とされています。

 

各企業、試行錯誤しながら、社員のモチベーションアップに取り組んでいます。

それでも、モチベーションの課題は無くなりません。

 

モチベーションに関する研究もさまざまなところで行われています。

それでも、モチベーションの課題はなくなりません。

 

 

だから、「モチベーションアップ研修セミナーを受講したから大丈夫」と安心しないことが大切です。

人はすぐには、変われないからです。

 

 

それでも、社員のモチベーションアップは重要です。

同じレベルの人材がそろっているなら、企業間競争はモチベーションの高い方が勝ちます。

モチベーションの低下は、離職率アップにもつながってしまいます。

 

社員のモチベーションアップは戦略的に行う必要があります。

 

社員のモチベーションアップに大切なのは、コミュニケーション能力です。

特に「聴く力」です。

 

「聴く力」の強化は、時間がかかります。

 

 

弊社では「聴く力」強化のコーチング・コミュニケーション研修セミナーを実施しています。

 

コーチングはクライアントのモチベーションアップを目的としたコミュニケーションスキルです。

 

ぜひご活用ください。