リーダーシップとは~チームの力を引き出す能力~
新型コロナウイルスの感染拡大など、企業を取り囲む外部環境変化は、激しさを増しています。
緊急事態時、テキパキ指示を出せるリーダーシップか、アタフタする頼りないリーダーシップかによって、組織の将来は大きく変わります。
テキパキ指示を出せても、メンバーがついてくるリーダーシップか、誰もついてこないリーダーシップかでも将来は大きく変わります。
リーダーシップのあり方によって、会社の将来が大きく左右されます。
部下にとっては、自分の上司が頼りないリーダーであるとき不安になります。
リーダーシップについて説明します。
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【目次】 |
リーダーの役割と組織づくり
組織には、必ずリーダーが必要です。
リーダーの意思決定によって、組織の将来がほぼ決定されます。
外部環境のせいにして意思決定できないリーダー、
周りの意見を聴かないで意思決定するリーダー、
さまざまなリーダーが存在します。
改めてリーダーシップとは、何でしょうか。
リーダーシップとは
リーダーシップとは、「方針を示し、それをメンバーに伝え、モチベーションを引き出し、方向へ進むための意思決定を繰り返す」です。
リーダーシップのあり方は、さまざまです。
これまで、いろいろなタイプのリーダーシップについて研究されてきました。
会社の状況、景気の状況、市場環境の変化、経営者の資質、従業員の資質などによって、さまざま変化が必要なので、これといったリーダーシップがないのが現実です。
望ましいとされているのが、経営者が従業員の意見を聴きながら意思決定をする参加型のリーダーシップです。
最近では、リーダーはサポートに回るパスーゴール理論や、サーバントリーダーシップなどが現れています。
リーダーの役割
リーダーの役割は、「組織づくり」と考えています。
なぜなら、会社は組織づくりからスタートするからです。
1.一人で創業する
2.仕事量が増えて、手が回らなくなる
3.人を雇って仕事を分担する(組織づくりスタート)
雇った人に、方向性を示し、役割と責任を与え、モチベーションを引き出す。
リーダー自身は、会社の進むべき方向へかじ取りする。
この一連の流れが、「組織づくり」です。
リーダーの役割は、この「組織づくり」を、いかに効率的にできるかにかかっています。
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組織づくりが上手くいかない要因
「組織づくり」ですが、あまり上手くいっていないケースが多いです。
社員のモチベーションが低い、メンタルヘルスによるダウン、離職率の上昇など、組織を弱くさせる問題が発生しています。
企業間競争に勝てないのは、知識や経験が原因ではありません。
組織力の差によるものです。
知識や経験、資金力が原因であれば、Facebookのような学生が起こしたベンチャー企業が、大企業を超えるケースが発生するケースは生まれません。
頼りないリーダーシップ
組織づくりがうまくいかない要因の一つとして、大きなものがリーダーシップの弱さです。
どのようなチームでもリーダーが優柔不断であれば、メンバーは戸惑います。
すぐ責任を転嫁するリーダーにも、メンバーはついていけなくなるでしょう。
リーダーが頼りないと、組織は弱くなります。
逆に自分の上司が頼りないリーダーの場合は、不安になります。
リーダーも人間であり絶対とは言えませんが、失敗への恐れが強すぎる場合は、頼りなくなります。
成功も失敗も上司と部下で共有できるようなチームができたら、失敗への恐れを軽減できると考えます。
失敗の恐れが出るのは、失敗したら責められるからです。
基本的に部下が、頼りない上司の性格を変えるのは難しいでしょう。
頼りない上司を変えていく努力をするのか、
理想的な上司のいる会社へ転職するのか、
同じ苦労をするならどちらが良いか、考え方はいろいろです。
メンバー間の不信感
リーダーの組織づくりが失敗すると、メンバー間の不信感も生まれます。
リーダーが特定のメンバーを優遇するなど、不平等が発生すると、メンバーのモチベーションは大きく低下します。
チームをまとめられないと、メンバーは各自、自分勝手な行動をとります。
結果的に、組織はバラバラになり、一体感が無くなります。
そのとき会社の生産性は大きく低下します。
業績に対し、リーダーシップの強さは大きな影響を与えます。
組織づくりとリーダーシップ
リーダーシップは「組織づくり」です。
それでは、具体的に何に意識すれば良いのか?
バーナードが提唱した、組織の3要素を押さえておきます。
・組織の方向性を示す魅力的な共通目的
・メンバーの貢献意欲の強さ
・メンバー間で情報を共有するコミュニケーションの密度
共通目的を示すリーダーシップ
組織である以上、全員の共通の目的が必要です。
共通目的が魅力的なものでないと、メンバーは興味を示しません。
モチベーション低下につながり、各自意識の方向がバラバラになります。
メンバーにとって魅力的な共通目標であり、その目標を目指す行動がメンバーにもメリットがある行動でなければいけません。
共通目的を示し、メンバーに伝えていくコミュニケーションが必要になります。
メンバーをまとめるリーダーシップ
組織の一体感を生む、ワンチームになるためには、魅力的な共通目的に向かって一丸になる必要があります。
そのためには、メンバー間での信頼関係は重要です。
メンバー間の信頼関係が生まれるようなコミュニケーションの仕組みをつくる施策も、リーダーの役割です。
コミュニケーションがないと、「組織づくり」ができないからです。
魅力的な共通目的があり、信頼関係が生まれると、メンバーの貢献意欲が引き出されます。
たとえ意思決定力の弱い頼りないリーダーであっても、思いやりが強くメンバーから好かれているリーダーであれば、チームをまとめられる可能性があります。
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課題解決力の強い組織づくりを
企業間競争に勝っていくためには、組織力の強化が欠かせません。
IT技術やロボットなど、お金で買えるものは、各社それほど差が生まれません。
結局、組織にいる人のアイデア発想力、モチベーション、熱意、行動力などによって差が生まれます。
ポジティブな考え方か、ネガティブな考え方かで組織の成果は変わります。
組織づくりは、リーダーにしかできません。
強力なリーダーシップを発揮して、強い組織をつくりましょう。