ハードスキルとソフトスキルの違い~メリット・デメリット~
基本的にスキルアップいえば、技術や知識の向上、資格の取得などが考えられます。
これらは、ハードスキルと呼ばれるスキルです。
近年、これらハードスキルよりも、ソフトスキルに注目が集まっています。
ソフトスキルとは、コミュニケーション能力やリーダーシップなど、人間性含めたスキルをいいます。
注目されている理由は、ハードスキルをどんなに強化しても、ソフトスキルが無いと活かせないからです。
ハードスキルは強化方法が分かりやすのに比べ、ソフトスキルの強化は難しいです。
ソフトスキルは勉強では身につかないとの意見もありますが、トレーニングで強化できます。
しかし、「時間がかかる」という注意点を忘れてはいけません。
ハードスキルとソフトスキルの違い、メリット・デメリット、強化方法について説明します。
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| 【目次】 |
人材育成が大切な理由
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働き方改革での同一労働同一賃金制度、労働時間の削減。
人手不足による人材獲得競争の中、人材育成の大切さが増しています。
より少ない時間、少ない人数で、より多くの生産量を増加させるように、生産性のアップがもとめられているからです。
人材の成長が会社の成長につながる
会社が人材育成に力を入れる、もしくは即戦力の人材を求めているのは、仕事の速い人材の方が、会社の収益性に良い影響を与えるからです。
会社の収益性は、次の収益力強化のための投資力につながります。
投資力は、会社の成長に直結します。
収益性を高めるため、レベルの高い人材の確保を、会社が力を入れているのです。
しかし、仕事そのもののスキルレベルが高いだけでは、不十分と考えられるようになってきました。
仕事の能力が高くても、積極性が低い、協調性が低い、コミュニケーション能力が低いなどあれば、問題があるからです。
ハードスキル、ソフトスキルの問題です。
人材育成はモチベーションに影響する
人材育成は、社員のモチベーションにも影響します。
社員の個性にも左右されますが、基本的に成長欲求が存在します。
そして、仕事のやりがいを感じるかは、自分が成長できていると実感できるかに左右されます。
この会社にいても、自分は成長できないと感じて離職されると大変です。
離職につながると、人材獲得競争が激しい中、大きなダメージとなります。
会社の生産性が落ち込む原因となります。
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ハードスキルとソフトスキルの違い
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社員教育が大切と認識されていますが、何を教育するか、何のスキルを高めると良いのかが課題になります。
近年、スキルをハードスキルとソフトスキルに分ける考え方が広まっています。
ハードスキルとは
ハードスキルとは、直接的に仕事の処理スピードに関するスキルです。
例えば、「経理処理などの事務処理」「プログラミング技術」「電気回路設計のスキル」「CAD設計のスキル」などです。
パソコン全般に関するスキルもハードスキルに該当します。
訓練すれば、すぐに効果が現れやすいスキルになります。
従来は、これらのスキルが重視されてきましたが、次第にAIやロボットなどに変わっていく可能性が高まっています。
【メリット】
・能力があるとアピールしやすい
・スキルアップ方法がある程度確立されている
【デメリット】
・ソフトスキルが無いと活用できない
ソフトスキルとは
ソフトスキルとはハードスキル以外のスキルをいいます。
「人間力」「EQ」と表現をされる場合もあります。
ハードスキルをサポートするスキルともいえます。
どんなにスキルがあっても、コミュニケーション能力が無いと「仕事をもらう」も「営業する」もできません。
ソフトスキルは訓練によって強化できますが、訓練の効果がなかなか現れないのが特徴です。
ソフトスキルの例としては、「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「レジリエンス」などです。
ソフトスキルは「人を惹きつける力」ともいえます。
どんなにハードスキルが優れていたとしても、ソフトスキルが無いと組織で仕事ができません。
【メリット】
・ハードスキルの活用の場を広げられる
・チームでの仕事の効率をアップできる
【デメリット】
・強化方法があいまい
ソフトスキルの重要性が増している
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近年、ソフトスキルの重要性が増しています。
ハードスキルは、AIやロボットに変わられる部分が増えていること。
仕事の規模が大きくなり、チームで作業するケースが増えていることが原因です。
チームワークを高められるかどうかが、組織の生産性に大きな影響を与えるようになっているのです。
ハードスキルよりもソフトスキル
ハードスキルは確かに重要です。
コールセンターもAIの導入が進められていますが、熟練の電話対応できる方にはまだ敵わないでしょう。
製造系の技術もそのようなところはあるかもしれません。
しかし、着実にトップレベルのハードスキルを持っている人以外は、AIやロボットに変わられてきます。
また、知識や経験が高ければ成功するのかは、そうでは無いです。
もしそうだとしたら、高学歴の社員の多い、上場企業が経営危機におちいることはないでしょう。
リーダーシップ力、経営判断力、コミュニケーション能力など、さまざまなソフトスキルの強さによって会社の業績は変わります。
ソフトスキルの高め方
ソフトスキルの高め方について、即効性のあるものは無いです。
オススメの方法はコーチング・コミュニケーションを学ぶです。
コーチング・コミュニケーションは、聴く力に重点をおいたコミュニケーション能力です。
「相手に自分の考えを伝えよう」の話す力よりも、「相手を理解しよう」の聴く力を強化します。
相手の話をしっかり聴いた上で判断する力が強化されます。
相手を理解して認める力が強化され、人から信頼される力が高まります。
聴く力を強化するから、情報も集まりやすくなります。
その結果、意思決定力なども強化され、最終的にソフトスキルの強化へとつながります。
【聴く力強化のメリット】
・情報収集力の強化
・柔軟性の強化
・思考力の強化
・意思決定力強化
・信頼関係構築力の強化
【コラム】チームワークの一体感を醸成するコミュニケーション方法
ソフトスキルの基本は聴く力
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外部環境変化の激しい中、会社を成長させていくには、社員の成長・スキルアップが必要です。
資格などの基準の明確なハードスキルの強化は大切ですが、近年注目されているのがソフトスキルです。
ハードスキルを活かすには、ソフトスキルが必要だからです。
特にリーダーとなる人材にはソフトスキルが重要です。
ソフトスキルは、人間力ともいわれ、リーダーシップの強さを影響します。
リーダーシップ次第で、部下がついてくるついてこないが決まるからです。
結果、業績が良くなる悪くなるが決まります。
理想的なリーダー像をイメージしてください。
おそらく人間力、ソフトスキルの高いリーダーでしょう。
ソフトスキルを高めるには、コミュニケーション能力、特に聴く力の強化が欠かせません。
聴く力を強化するコーチング・コミュニケーションのスキルを強化しましょう。