コミュニケーション不足改善~上司と部下の人間関係改善~
テレワークなど、会社員の働く環境が大きく変わっています。
人材の流動化が、今後ますます大きな変化を生むと予想されます。
その変化の中で大切なのが、会社員同士のコミュニケーションです。
各社、1on1ミーティングなど、まずは上司と部下のコミュニケーション不足の改善から取り組んでいます。
しかし、コミュニケーション不足の改善は、昔から言われ続けながら、改善されない根の深い経営課題です。
改善がないのは、根本的な原因を無視して、力づくに改善しようと考えるからです。
コミュニケーション不足の改善方法について説明します。
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【目次】 |
上司と部下のコミュニケーション不足の改善
上司と部下の間のコミュニケーション不足の改善が求められています。
なぜなら、上司と部下のコミュニケーション不全が発生すると、さまざまな問題につながるからです。
上司と部下のコミュニケーション不足が改善される効果について説明します。
コミュニケーション不足改善と生産性向上
コミュニケーション不足が改善されると、生産性向上につながります。
IT技術やロボットが発展し、業務の処理スピードは格段にアップしています。
ボトルネックは、人間同士のコミュニケーションです。
報告連絡相談が無いと、それだけで問題改善の生産性が低下します。
改善提案などが起きない問題も、競争力を失う要因になります。
コミュニケーション不足改善と離職率改善
コミュニケーション不足が改善されると、離職率改善につながります。
精神疾患による休職者を減らすことも、可能となります。
なぜなら、職場で社員のモチベーションを下げるストレス要因の多くが、上司と部下の人間関係であるからです。
質の改善によって、上司と部下のコミュニケーションがスムーズになり、ストレスが低減されます。
逆に、常にギスギスしたコミュニケーションが行われている、報連相が行われないなどがある場合、生産性低下につながります。
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コミュニケーション不足改善を邪魔するもの
社員のコミュニケーション能力向上など、各社、質の改善には取り組もうとしています。
しかし、思うように改善されていないようです。
コミュニケーション不足の改善を、邪魔するのは何でしょうか?
コミュケーション能力不足
コミュニケーション能力不足が改善しない理由は、シンプルにメンバーのコミュニケーション能力不足です。
改善する以前に、コミュニケーションとは何かを知らないからです。
「コミュニケーションとは何か?」を知らないから、「話す力を磨けば良いのだろう」と思い込みます。
社員、個人個人の性格もあります。
また、口下手な人もいるでしょう。
「話す力」を強化しても、非効率な結果になる可能性が高いです。
コミュニケーション能力強化といえば、間違った同じやり方を繰り返します。
いつまでたっても能力不足が改善されません。
価値観と思い込み
「コミュニケーション能力が高い」とは、どのような状態を言うのでしょうか?
「自分の考え方を、相手に伝えること」と捉えている方が多いです。
それでは、「できるだけ楽したい」と考えている部下が、コミュニケーション能力高くなったらどう変化するのでしょうか?
部下のコミュニケーション能力を高くしたいですか?
「自分のコミュニケーション能力は大丈夫」という思い込みが、コミュニケーション能力不足改善を妨げます。
また、「自分は正しい、相手は間違っている」という価値観、思い込みもコミュニケーションを妨げます。
これら「思い込み」の取り除きが、大きな課題となっているのです。
コミュケーション能力の強化方法
コミュニケーション能力の強化方法について、説明します。
スピーチ練習やプレゼンテーション練習、交渉力の練習をすることを、否定するものではありません。
ただ、そればかりに偏っている状況を問題視しています。
バランスが大切なのです。
コミュニケーションとは
コミュニケーションとは、もともとは「共有」という意味からきています。
コミュニケーションは、通信です。
「送信と受信」「話す力と聴く力」の両方が必要です。
「共有」するには、話し手の情報を、完全に聴き手に受け取ってもらわなければなりません。
「そんなつもりで言ったのではないのに、相手を怒らせてしまった」
「がんばるって言ってたから、期待して待っていたら期待はずれだった」
このような、ミスコミュニケーションは、話し手と聴き手の思い込みから、誤解を生み、「正確な情報共有」ができていなかった問題によります。
改善に、重要なポイントが「聴く力」です。
「聴く力」コミュニケーション
コミュニケーションの基本は、「相手に合わせて話をすること」です。
アメリカ人とコミュニケーションをとるなら、英語で話す。
子どもとコミュニケーションをとるなら、子どもにもわかる言葉で話す。
そうしないと、相手に受け取ってもらえません。
アメリカ人や、子どものように、明らかに自分と異なる場合は、皆さん注意してコミュニケーションをとろうとします。
しかし、同世代同士、社会人同士になると、極端に「相手に合わせて話をすること」を忘れます。
自分の話したいように話して、「どうしてわかってくれない?」と悩みます。
「相手のレベルに合わせて、話すが大切です」
相手のレベルを知る力が、「聴く力」です。
「話す力」が情報伝達力とすれば、「聴く力」は情報収集力です。
相手を良く理解するのに、「聴く力」を強化しましょう。
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コーチング・コミュニケーション
「聴く力」を強化しましょうと言われても、多くの方が戸惑います。
「ちゃんと聴きなさい」と言われたら、「静かにして、耳を澄ます」と捉える場合も多いです。
多くの方の「聴く力」不足は、「話す力」のトレーニングに偏り過ぎて、「聴く力」のトレーニングをしてこなかったからです。
「聴く力」の強化方法でオススメなのが、コーチング・コミュニケーションの習得です。
コーチングスキルを活用したコミュニケーションです。