アンガーマネジメントの効果を高めるコーチング研修セミナー
思わずカッとなり、暴力をふるってしまった。
あおり運転をしてしまった。
怒りをうまく制御できないと、トラブルにつながる可能性があります。
怒りを制御する方法として、アンガーマネジメントが注目されています。
アンガーマネジメントの方法は、インターネットで検索すれば、出てくるでしょう。
本屋に行けば、ノウハウ本も多く見つかるでしょう。
弊社では、アンガーマネジメントに、コーチングスキルの習得をオススメしています。
怒りの原因は人間関係、コミュニケーションの問題により発生するケースが多いからです。
コーチングスキルのトレーニングは、コミュニケーション能力強化につながります。
コミュニケーションの能力強化は、アンガーマネジメントにつながります。
アンガーマネジメントは、「怒りやすい人のためのスキル」と感じるかもしれません。
アンガーマネジメントは、すべての人が対象です。
なぜなら、怒りを表に出せない人も多いからです。
怒りをコントロールできずに、ため込む人も多いです。
ストレスによる体調不良につながります。
アンガーマネジメントとコーチングスキルについて説明します。
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【目次】 |
アンガーマネジメントが必要
カッとなり怒ってしまってトラブルになるケースは多いようです。
たった一瞬の出来事で、取り返しのつかない問題になる場合もあります。
怒りやすい人は、怒りをコントロールする力がもとめられます。
怒りとは「理想と現実のギャップ」により発生します。
怒りは二次感情ともいわれます。
一次感情である「心配、不安、痛み、悲しみ、寂しさ」などが最初に蓄積します。
それが、心の許容量を超えた時に、二次感情である「怒り」が現れます。
怒りを抑えるには、「一次感情を、蓄積させない力」「二次感情がでても、こらえる抵抗力」が必要です。
アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントとは、アメリカで生まれた「怒りと上手に付き合うための、心の制御方法」です。
その名の通り「怒りをマネジメント(管理)する」です。
怒りを抑制する、抑えるという目的で行われるスキルです。
怒りが爆発し、人間関係が崩れると取り返しがつかないケースになる可能性があります。
中には、「そんなことで怒る?」と思われる場合もあります。
アンガーマネジメントを活用し、出来事を冷静に認識して、判断する力がもとめられます。
怒りの種類とメリット・デメリット
怒りの種類は、次のような状況が挙げられます。
・ひきづる怒り(いつまでも一つのことに、怒り続けている)
・突発的な怒り(思わずカッとなってしまう怒り)
・頻発する怒り(さまざまなことに、いつもイライラしている)
・暴力的な怒り(ヒトやモノに当たる)
怒りのデメリットは、数多くあるでしょう。
自分だけでなく、周りの人にまでストレスを与えます。
場の雰囲気が悪くなり、仕事では仕事の生産性悪化に影響を与えます。
しかし、デメリットばかりではありません。
怒りによって奮起し、通常では考えられない能力を引き出すケースもあります。
また、怒りとして、ストレスを発散する効果もあるでしょう。
怒りによって、「自分の意見を押し通すことができる」などのメリットもあるかもしれません。
しかし、人間関係が壊れた場合は、デメリットになります。
怒りは、うまくコントロールできないと、デメリット面が大きくなってきます。
だからアンガーマネジメントが必要なのです。
アンガーマネジメントの方法
怒りは、自分を守るために発生します。
しかし、主観的な判断の結果に発生します。
「客観的にみれば、怒る必要が無いこと」に怒る人もいます。
冷静に判断する力がもとめられるといっても、「怒り」は意識と関係なく、急に沸いてくる感情です。
そう簡単に、冷静な判断ができません。
アンガーマネジメントは怒らないようにするスキルでは無いです。
「怒る」と「怒らない」を適切に、コントロールするスキルです。
アンガーマネジメントは、トレーニングが必要です。
アンガーマネジメントの方法は、以下のような方法です。
・カッとなってから6秒間はじっとこらえる。6秒過ぎると多少冷静さを取り戻し始めます。
・考え方を変える。「~するべき」と思うから怒りが現れます。
・自分でコントロールできる部分に焦点をあてる。コントロールできない部分に怒っても解決できないです。
・前向きに「しょうがない」とあきらめられる能力も時に必要です。
・そもそも怒る必要があることなのか?他の方法が無いのか?を考えます。
【コラム】1on1ミーティングとは~目的と効果とメリット・デメリット~
コーチングスキルも必要
アンガーマネジメントが必要とされています。
一方で、コーチングスキルも必要とされています。
弊社では、アンガーマネジメントに、コーチングスキルの活用をすすめています。
1on1ミーティングなどを導入する企業が増えています。
上司と部下のコミュニケーションを改善しようという動きが活発です。
上司が部下に怒ってしまって、パワハラと呼ばれたり、モチベーションを低下させたり。
結局は、コミュニケーションの問題から始まっているからです。
コーチングスキルについて説明します。
コーチングとは
コーチングとは、スクールごとにさまざまな定義が存在します。
一般的には「クライアントの成長をサポートするスキル」です。
弊社では「聴く力に重点をおいたコミュニケーションスキル」と説明しています。
コーチングスキルのトレーニングを続けると「聴く力」が強化されます。
この「聴く力」が意外に難しい。
「怒り」で周りが見えなくなると、「聴けなくなる」からです。
コーチングの基本は「認める」
コーチングは、相手にたくさん話をしてもらうスキルです。
怒っていては、相手は委縮し、話をしなくなります。
感情を上手にコントロールしなければなりません。
怒りは、自分の価値観に合わない意見を発言された時などに発生します。
相手の意見を認められないときです。
人それぞれ、育った環境が違います。
「価値観が合わないのは当たり前」です。
コーチングスキルは、他人の価値観を「認める」トレーニングを行います。
「自分と異なる考え方」を認められるようになると、怒りが発生しなくなります。
アンガーマネジメントができるようになります。
「認める=同意する」ではありません。
「認める=そのような意見もあるのか(自分とは違うな)」です。
コーチングでは、「認める=共感する」と表現します。
アンガーマネジメントとコーチングスキル
アンガーマネジメントとコーチングスキル、どちらも「怒りを抑える」という点では有効です。
どちらも学べるなら、両方学ぶをオススメします。
どちらか一つといわれると、コーチングがオススメです。
アンガーマネジメントより、汎用性が高いからです。
アンガーマネジメントのメリット
アンガーマネジメントがメリットは、「怒りによって発生するデメリットを減らせる」です。
ストレスの低減、怒りによるトラブルの低減、人間関係の改善がすすみ、仕事の生産性が向上します。
アンガーマネジメントができたら得られるメリットは大きいです。
アンガーマネジメントの課題は次のとおり。
・現実的に、それができるのか?
・どれぐらいのトレーニングが必要なのか?
アンガーマネジメントのデメリット
アンガーマネジメント方法は、怒る方が6秒間我慢するなど「一方的に我慢しなければならない」ように感じます。
我慢はストレスです。
また、考え方も一人で見直す必要を求められているように感じます。
いつもイライラしている人が、アンガーマネジメントを実践しようとすると大変だろうなと感じます。
アンガーマネジメントが一方向なのに対して、コーチングスキルは双方向の理解を目指します。
怒りの多くは人間関係、コミュニケーションの問題から発生します。
お互いの考え方の違いを「認め合う」相互理解を目指します。
叱る必要がある時は、叱るのも大切です。
相互理解があるから、相手も「自分のために怒っているんだ」と感じられるようになります。
コーチングのメリット
コーチングは、相互理解を目指します。
つまり、信頼関係の構築です。
1on1ミーティングなども、信頼関係の構築を目指しています。
メンタルヘルスの悪化による精神疾患の労災申請、休職、退職などは、人間関係が大きな原因となります。
人間関係の悪化は、さまざまなところへ悪影響を及ぼします。
報連相が遅れる、提案が無いなどは、生産性を低下させる大きな原因になっています。
生産性を改善するにも、コミュニケーション能力の強化がもとめられています。
コミュニケーション能力を強化するには、信頼関係の構築方法を学ばなければなりません。
コーチングスキルの中に、信頼関係構築方法が含まれています。
信頼関係が強化されれば、怒る機会も減るでしょう。
【コラム】メンタルヘルスとは~職場からメンタル不調者を出さない取り組み~
コーチングスキルを学ぼう
喜怒哀楽の感情は、すべて必要です。
もちろん「怒り」の感情も大切です。
しかし、どの感情も、過剰になりすぎると、問題を引き起こします。
特に、過剰な「怒り」は、大きなトラブルを生みかねません。
だから、「怒り」をコントロールするアンガーマネジメントが注目されています。
「怒り」のコントロールは、自分とのコミュニケーション(理性)がうまくはたらくかに左右されます。
また、他人とのコミュニケーションの失敗によっても「怒り」は発生します。
アンガーマネジメントのキーワードは、「コミュニケーション能力」です。
コミュニケーション能力の強化は、コーチング・コミュニケーションの活用がオススメです。
イライラ、ピリピリした職場ではなく、活気ある明るい職場づくりを行いましょう。
質の良いコミュニケーションが、一番のアンガーマネジメントになります。