バランスト・スコアカードとは~考え方とデメリット~

コーチング・コミュニケーション研修セミナー

バランスト・スコアカードについて説明しますが、バランスト・スコアカードを活用しない人の視点からのコラムです。

 

活用していた時期もあるのですが、面倒くさいと感じてしまいました。

 

上手く活用されている方は、活用のコツをつかんでいるのでしょう。

 

今後、バランスト・スコアカードを活用しようと検討されている方は、デメリット面も理解した上で活用してほしいと思います。

 

 

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【目次】

 

バランスト・スコアカードとは

コーチング・コミュニケーション研修セミナー

バランスト・スコアカード(BSC)とは、業績評価システムからスタートし、経営者情報システム⇒戦略的経営システムとして発展してきたものです。

 

経営戦略の検討時に活用されるフレームワークです。

 

 

 

 

 

 

プロセス

バランスト・スコアカードの導入は次のように進めます。

 

1.ビジョンを数値を含めた具体的な形にする
2.ビジョン達成の戦略を策定
3.ビジョンへの進捗を確認できる指標を決定
4.ビジョン達成へ向けての行動
5.計画と結果のギャップを確認し、フィードバックする

 

 

このようなプロセスを書くと、特に他の経営戦略策定の方法とそれほど変わらないように感じます。

バランスト・スコアカードは4つの視点が特徴的です。

 

 

 

 

 

4つの視点

バランスト・スコアカードは、各業務を4つの視点で確認します。

 

4つの視点は次の通りです。

・財務の視点
・顧客の視点
・内部プロセスの視点
・学習と成長の視点(人材育成)

 

「学習と成長」によって「内部プロセス」が改善されます。

「内部プロセス」の改善によって「顧客」の満足度が高まります。

「顧客」の満足度が高まると、収益性がアップし「財務」が強化されます。

 

人材育成の強化から順に、経営全体に好循環をもたらすと考えます。

 

 

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バランスト・スコアカードのデメリット

コーチング・コミュニケーション

バランスト・スコアカードのデメリットは、シンプルすぎです。どこまで深く検討する必要があるのか不明確です。

 

矛盾点を解消しようとすると、どこまでも複雑になり、重労働になります。

だから、経営戦略を策定した時点で力尽き、活用されるまでが難しいように感じます。

 

 

 

 

 

 

活用スキルが必要

バランスト・スコアカードは計画を策定し、指標の決定までのプロセスが大変です。

 

進捗の見える化を進めようとすればするほど、指標の数が多くなります。指標の数が多くなればなるほど、管理が煩雑になります。

 

最初に立てた計画が大規模で緻密であるほど、変化に弱くなります。ソフトウェア開発のウォーターフォールモデルに似ています。

 

修正しようとすると、さまざまなところに影響があるので、経営戦略の変更も大変です。

 

環境変化の激しい現代では、活用にスキルがもとめられます。

 

 

 

 

 

 

全体最適ができるのか?

経営戦略の進捗を確認する指標が多くなればなるほど、担当者の視点は自分が担当しているところに集中しがちです。

 

また「学習と成長」の視点からスタートする考え方ですが、顧客満足や収益以外の資金調達なども同時並行で本来は考えなければなりません。

 

全体を俯瞰したとき、ところどころに矛盾が入り込みやすい点がバランスト・スコアカードの難しさと感じます。

 

フィードバックと修正の繰り返しが基本ですが、現実的には難しいように感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

バランスト・スコアカードの活用法

コーチング・コミュニケーション

バランスト・スコアカードを含め、さまざまなフレームワークが素晴らしいものとして紹介されています。しかし、本当に役にたっているのでしょうか。

 

日本の生産性は先進国で最下位です。先進国以外を含めても、かなりランクが低いです。

 

結果から考えると、素晴らしいフレームワークは役に立っていないように見えます。

効果があるなら、中小企業不要論なんか出てこないでしょう。

 

2つの視点があります。バランスト・スコアカードが「役に立たない」もしくは「使いこなすのが難しい」です。

 

どちらにしろ効果が出せないのであれば、活用方法を考え直さなければなりません。

 

 

 

 

 

 

厳密にするとコストが増加

バランスト・スコアカードを会社全体に当てはめる、進捗確認する指標を増やすと手間が膨大になります。

手間が増えるとコストが増加します。

 

戦略を詳細に策定すればするほど、負担が大きくなります。

逆に、負担を減らして戦略を曖昧にすればするほど、絵に描いた餅になります。

 

バランスト・スコアカードの有効性を確保しつつ、負担の最小化が大切です。

 

 

 

 

 

 

PDCAサイクルの高速化

近年は、競合企業の動きや地政学リスクなど外部環境の変化が激しいです。

 

戦略に柔軟性がもとめられます。

 

バランスト・スコアカードは厳密に活用すればするほど、修正に弱くなります。

修正できなければ、使えない戦略となります。

 

PDCAサイクルを回して、柔軟に修正が加わるのを前提に、戦略設計が大切です。

 

 

 

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便利だと思うところだけを活用しよう

コーチング・コミュニケーション研修セミナー

バランスト・スコアカードを活用しない人の視点で説明してきました。だから勘違いしている部分もあるかもしれません。

 

大切なのは、柔軟に状況に合わせて工夫しての活用です。さまざまな戦略策定方法があるのは、状況によって活用できる戦略が異なるからです。

 

例えば4つの視点ですが、ポーターのバリューチェーンの方が具体性が高いので扱いやすいように感じます。

 

柔軟に環境変化に対応するにはアジャイル経営の考え方の導入も大切でしょう。

 

さまざまな経営手法を学んだ上で、便利と思う手法だけ活用しましょう。

 

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