仕事にコミュニケーションスキル(聴く力)が必要な理由

2019年のラグビーワールドカップで日本代表の活躍以降、多くの会社で「ワンチーム」というキーワードがよく使われます。

 

しかし、「ワンチームになろう」の掛け声だけでは、ワンチームになれません。

 

 

ワンチームになるには、チーム内での信頼関係が必要だからです。

 

そして、信頼関係をつくるには、「コミュニケーションの質の向上」がもとめられます。

 

 

ワンチームは今に始まったキーワードではなく。会社組織で仕事をする以上、ずっと必要とされてきた言葉です。

メンバーが協力し合わないと、良い仕事ができないからです。

 

 

「仕事にコミュニケーション能力が重要」もわかっている事ですが、なかなか改善されていません。

 

人事担当者を悩ませる大きな課題ではないでしょうか。

 

多くの会社が職場のコミュニケーションで悩んでいます。

テレワークの広がりとともに問題がさらに大きくなると考えられます。

 

コミュニケーションが改善しない理由は「コミュニケーション能力とは何か」を、正しく理解できていないからです。

 

コミュニケーション能力改善に必要なのは、聴く力の強化です。

 

コミュニケーション能力の強化方法を説明します。

 

 

【コラム】数値化できないコミュニケーション能力の目標設定方法と評価基準

【目次】

 

仕事にコミュニケーションスキルが求められる理由

コーチング・コミュニケーション

社員にもとめる能力は何でしょうか?

 

パソコンスキルや営業スキルも必要かもしれませんが、すべての社員に共通してもとめられるのがコミュニケーション能力です。

 

経団連が行った企業へのアンケート結果では、コミュニケーション能力が18年以上連続で1位になっています。

 

コミュニケーション能力が必要である理由について説明します。

 

 

 

 

 

 

コミュニケーションの希薄化

「若手社員のコミュニケーション能力が低い」と指摘されるケースが見られますが、はたしてそうでしょうか?

 

 

生まれたときからインターネットがあった世代となかった世代では、コミュニケーションの取り方が異なります。

 

世代ごとにコミュニケーションの取り方が変わっているのです。

 

インターネットの発展とともに、文字でのコミュニケーションが増えています。

しかも、メールやグループウェアなどで、1対多のコミュニケーションも増えています。

 

コミュニケーションする情報量が増加すればするほど、1人当たりのコミュニケーションの時間が短くなっています。

 

上司が部下の育成にかけられる時間も減少しています。

 

コミュニケーションの質が希薄化しているのです。

 

そのため、コミュニケーションに関するさまざまな問題が生じます。

 

コミュニケーションの質を改善するには、コミュニケーションスキルの強化がもとめられます。

 

 

 

 

 

 

生産性向上に必要

コミュニケーション能力を高める目的は、仕事の生産性向上です。

 

指示命令が上手く伝わらない、報連相がないなどの問題があれば、それだけ仕事が遅れます。

 

 

どんなにIT技術が進化しても、人同士のコミュニケーションがボトルネックになります。

どんなに熟練技術を持っていたとしても、コミュニケーションがなければ仕事がすすみません。

 

 

仕事の生産性を高めるには、新しい機械やシステムを導入すれば良いとおもっているかもしれません。

しかし、競合他社も同じ機械やシステムを導入したら、差が無くなってしまいます。

 

企業は競争に勝たなければなりません。

企業間競争において、仕事の生産性の差が出るのは人間同士のコミュニケーションの質になります。

 

コミュニケーションの質を改善するには、コミュニケーションスキルの強化がもとめられます。

 

 

 

 

 

 

【コラム】チームワークの一体感を醸成するコミュニケーション方法

 

 

 

 

コミュニケーションスキルの基本

コーチング・コミュニケーション

 

「コミュニケーション(通信)とカンバセーション(会話)の違いは何ですか?」と質問されたら何と答えますか?

 

多くの方が、コミュニケーションの意味を曖昧に捉えています。

 

コミュニケーション能力とは何か、基本をしっかり押さえておくのが大切です。

 

 

 

 

 

コミュニケーション能力とは

コミュニケーション能力は、「話す力」「聴く力」の双方向によって構成されます。

 

そして、コミュニケーションの目的は、「情報共有」です。

 

「話し手」が話した内容が、意図、感情含めて「聴き手」に伝わる必要があるのです。

 

 

「指示したのにやっていない」

「そんなつもりで言ったのではないのに怒らせてしまった」

「これぐらいわかってくれると思っていた」

 

 

このような課題が職場で発生していたら、コミュニケーション(情報共有)ができていないことになります。

 

 

 

 

 

 

コミュニケーション能力が高い状態

コミュニケーション能力が高い状態とは、情報共有レベルが高い状態です。

 

職場では、ある問題が発生したとき、情報が正確にメンバーと共有されている状態です。

 

もし、「報告したら怒られるから黙っておこう」があれば、問題は共有されません。

 

企業の不正の隠ぺいなどは、コミュニケーション能力が低い状態で発生します。

 

コミュニケーション能力が高い状態では、良い情報も悪い情報も即座に共有されるので、仕事の生産性が高い状態となります。

 

 

 

 

 

 

 

コミュニケーション能力改善方法

コーチング・コミュニケーション

コミュニケーション能力を高めるには、発言しやすい環境づくりが必要です。

 

悪い情報でも、気軽に話せる環境でないと、正確な情報共有は行われません。

 

発言しやすい環境をつくるのには「聴く力」の強化がもとめられます。

 

 

 

 

 

聴く力に重点を置く

「聴く力」に重点を置く理由は2つ。

 

・「聴く力」は「話す力」よりも伸びしろが大きい

・「聴く力」があって、初めて「話す力」が生きる

 

多くの方は、自己紹介や面接、スピーチ、プレゼンテーション、交渉力など、「話す力」を磨いてきました。

 

では、「聴く力」は?

 

ほとんどの方が「聴く力」の強化方法を教えてもらった経験がありません。

 

「聴く力」の強化に取り組んだ経験が無いから、伸びしろが大きいのです。

「聴く力」の強化は、コミュニケーション能力を高める効果は大きいです。

 

聴く力とは、「相手が本音でたくさん話してくれる力」です。

 

「聴く力」がある人には、悪い情報も迅速に共有されます。報連相がスムーズになります。

 

チームで情報共有スピードを高めるには、「聴く力」の強化が欠かせないのです。

 

 

 

 

 

聴く力の強化方法

多くの方が「聴く力」のトレーニングをしてきていません。

それは方法がわからないからです。

「集中して耳を澄ますこと」と思っている方もいます。

 

残念ながら、信頼されていない人がどんなに集中して耳を澄ましても、相手は本音で話してくれません。

 

聴く力は「信頼関係がある」が前提で行われます。だから難しいのです。

 

信頼関係を構築するには、聴く力を強化したコミュニケーションが必要なのです。

 

話を聴かない人は信頼してもらえません。

 

 

聴く力の強化方法として、コーチングスキルのトレーニングをおすすめします。

 

「コーチングセッションができる=聴く力が強化されている」となるからです。

 

 

 

【コラム】傾聴力・質問力とは~コーチングスキルを活用したトレーニング方法

 

 

 

聴く力を強化してコミュニケーション能力を高める

コーチング・コミュニケーション

仕事の生産性は「個人のスキル×コミュニケーション能力」で決まります。

 

どんなにスキルがあっても報連相ができない、仕事の指示が聞き取れないでは仕事が進みません。

 

IT技術の進化により、ますます処理しなければならない情報が増えてきます。

仕事では、短い時間でより質の高いコミュニケーション能力が求められています。

 

コミュニケーションの質を改善するには、「聴く力」の強化が必要です。

「聴く力」の強化には、コーチングスキルの習得をオススメします。

 

「聴く力」強化のためのカリキュラムが整っているからです。