「コミュニケーションの質の低下⇒職場の生産性低下」を防ぐ
企業には、大なり小なり、必ず経営課題があります。
売上アップ、販路拡大、コストダウン、新商品開発、人材育成など。
それらは突きつめていくと、人材の問題に行きつきます。
人材の主体性、積極性を生み出すモチベーションの高さに左右されます。
そして、モチベーションに大きな影響を与えるのが、人間関係、コミュニケーションです。
企業内のさまざまな問題は、コミュニケーションの質の低下で発生するケースが多いです。
会社の不祥事の隠ぺい問題なども、同じくコミュニケーションの質の低下によるものです。
報連相が行われなかった場合、問題が大きなってから明るみになります。
もっとコミュニケーションを密にして、問題が小さいうちに対応できていれば、早く解決できたのに。
そう感じられるケースが多くあります。
コミュニケーション不足の改善方法について説明します。
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| 【目次】 |
コミュニケーション不足による生産性低下
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企業が社員に望むスキルに、「コミュニケーション能力」が上位にあります。
その理由は、コミュニケーション能力が仕事の生産性に直結するからです。
どんなにプログラミング技術などの個別スキルが高くても、コミュニケーション能力が無ければ仕事を一緒にできません。
コミュニケーション不足で発生する生産性の低下について、大きな要因は2つの方向性にわかれます。
問題の報告が無く、対策対応の遅れによる生産性低下。
新しいアイデアの発言が無く、競合企業に対する競争力低下。
コミュニケーションの質の低下により、会社の競争力が低下します。
報連相がない
企業の生産性を低下させる原因に、「報連相が無い」という問題があります。
例えば次のような例です。
・問題を見つけても報告しない
・わからない問題があっても相談しない
・指示されないと動かない
・指示された仕事しかしない
これらが発生すると、それだけ仕事が遅れます。
対応が遅れ、気づいたときには、問題が手遅れになる可能性もあります。
その結果、会社に大きなダメージを与えます。
新しいアイデアが出ない
企業の生産性を低下させる原因に「新しいアイデアが出ない」問題も存在します。
例えば次のような例です。
・企画会議でも発言しない
・改善点に気づいていても発言しない
・新商品アイデアや改善提案が出てこない
これらが発生すると、競合他社との競争に遅れます。
先を越されると、自社の市場が競合に奪われてしまう可能性もあります。
その結果、会社の将来性が不安定になります。
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コミュニケーション能力低下で発生する
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会社の生産性の低下、競争力の低下は、コミュニケーション能力低下で発生します。
それぞれの問題が発生する原因について説明します。
報連相が無い原因
社員が報連相しない原因は何でしょうか?
社員自身の性格の問題もあるとは考えられますが、多くの場合、組織風土に左右されます。
例えば、次のような組織風土であれば、報連相が発生しづらいでしょう。
・問題を指摘したら、指摘した人が責任もたなければならない
・わからない点を相談したら怒られる、もしくは馬鹿にされる
・主体的に動くと「余計なことをするな」と怒られる
・怒られないような行動するのが正しい組織風土
このような組織風土である場合、主体的に動くとデメリットになります。
報告してもデメリットしかないと、悪い問題は隠ぺいするようになります。
その結果、会社の問題は、少しずつ爆弾のように成長していきます。
新しいアイデアが出ない原因
新しいアイデアが出てこない原因は何でしょうか?
これも、失敗を恐れる組織風土に左右されます。
例えば、次のような組織風土であれば、アイデアを提案しづらいでしょう。
・言い出したものが責任取らなければいけない
・「失敗したらだれが責任をとるのだ?」としか言われない
・批判や否定だけをしてくる
・メンバーが非協力的
・アイデアを奪う上司や先輩がいる
このような組織風土である場合、アイデアを出してもメリットを感じません。
不満を抱え、やりがいを失っていきます。
モチベーションが低いまま仕事をするので、生産性も下がります。
コミュニケーション能力不足の改善方法
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コミュニケーション不足により、さまざまな問題につながります。
それでは、コミュニケーション能力不足を改善する方法は、どのような取り組みが必要なのか?
コミュニケーション能力が大切と言われ続けて、どうしていつまでも改善されないのでしょうか?
コミュニケーション能力を強化するためには、「コミュニケーションとは何か?」正しい理解が必要です。
聴く力強化の重要性
コミュニケーション能力を強化しようとすると、多くの場合、「報連相をしない人」「会議で発言しない人」などのコミュニケーション能力を強化しようとします。
これら「話す力」をいくら強化しても、人間関係の悪い組織風土である場合、全く機能しません。
「報連相が活発に行われる組織風土」「会議で活発に意見交換が行われる組織風土」が重要です。
必要なコミュニケーション能力は「聴く力」です。
「話す力」が、自分の考えを相手に伝える力としたら、「聴く力」は、相手の考えを受け止めようとする力です。
つまり「聴く力」が無い職場で、いくら「話す力」を強化しても効果が生まれにくいのです。
「聴く力」の強化が大切です。
聴く力強化のコーチング・コミュニケーション
「聴く力」の強化が大切ですが、多くの人が「聴く力」の強化方法を知りません。
「静かにして耳を澄ます」ぐらいにしか思っていない人もいます。
「聴く力」とは、「相手に本音でどれだけたくさん話してくれるかの量」で決まります。
「本音でたくさん話してくれる」環境を作ると、報連相、アイデアの提案などが活発になるのです。
その「聴く力」の強化方法として、コーチング・コミュニケーションの習得をオススメします。
コーチングスキルのトレーニングが、「聴く力」の強化につながるからです。
【コラム】部下のモチベーションを下げるタイプの上司にならない
聴く力コミュニケーション能力を強化しよう
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会社で発生する問題の多くは、コミュニケーション不足で発生するケースが多いです。
「報連相が無い」「アイデアが出てこない」以外にも、退職理由、職場のストレス要因など。
社員の活動を、マイナス方向に作用させる原因のほとんどが、コミュニケーション不足の問題です。
コミュニケーション能力不足が原因ですが、特に「聴く力」が不足しています。
「聴く力」の強化には、コーチング・コミュニケーションの習得がオススメです。
弊社では、コーチング・コミュニケーションの研修セミナーを実施しています。
ぜひご活用ください。