リーダーシップには具体的なビジョンとコミュニケーション能力が必要

リーダーシップ

「経営者がかわれば会社が変わる」とよく耳にします。では、どのように変われば良いのでしょうか?

リーダーシップのあり方について、さまざまな研究が行われてきましたが、正解というものが存在しません。

一旦、基本に立ち返って「リーダーシップとは何か」から、リーダーシップに必要な要素を考えて見たいと思います。

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リーダーシップとは何?

メンタルヘルス

リーダーシップとは何かを調べようとすると、さまざまな定義が存在します。大雑把に言えば、「集団を率いる人がもつ力」です。

 

 

リーダーシップが必要な人は?

誰にリーダーシップが必要なのかという議論はありますが、集団を率いる人なら全てリーダーシップを発揮する必要があります。

管理職はマネジメントだから、リーダーシップとは違うのでは?という話もあります。しかし、マネジメントは決まったことを効率よく管理することを求められるのに対し、リーダーシップは「決めること」を求められます。

権限委譲されて、権限をもった管理職であれば、リーダーシップを発揮することが必要です。

 

 

リーダーシップを発揮するとは?

リーダーシップを発揮するとは、シンプルに考えると、「方向性を決めて、集団をまとめて、引っ張っていく」ことです。逆にリーダーシップを発揮できていないとは次のようなことをいいます。

・優柔不断で決められない
・集団をまとめられない

注意点として、リーダーシップを発揮しているように見えて、できていない場合もあります。以下のような要素が含まれていたらリーダーシップを発揮しているとは言えません。

・方向性が間違っている
・ワンマンになっている
・メンバーから信頼されていない
・アメとムチで組織をまとめている

以上のようなことがあれば、どこかで問題が生じるでしょう。

 

 

リーダーシップに関する理論

望ましいリーダーシップのあり方について、昔からさまざまな議論がなされてきました。しかし、絶対的な物は存在しません。

なぜなら、リーダーの性格、社員の性格、社員数、会社の規模、創業して何年目か、業界、外部環境の状態など、さまざまなパラメーターによって変わるからです。

参考にこれまでにあったリーダーシップ論の一例を紹介します。

・資質特性論
「優秀なリーダーには何かしら共通の特性があるのではないか」を研究したものです。上述したように、さまざまな性格のリーダーがいるため失敗しました。

・行動類型論
リーダーの行動パターンを研究したものです。メンバー主体で決定し、リーダーはサポートにまわる民主型リーダーシップが生産性が高いとなりました。

・マネジリアルグリッド
「人間への関心」「仕事への関心」がともに高いチームマネジメント型リーダーシップが望ましいとなりました。

・PM理論
「目標達成機能」と「集団維持機能」がともに高いリーダーシップが望ましいとなりました。

・コンティンジェンシー理論
リーダーに置かれている状況により、「仕事中心」か「人間中心」かが変わるという理論です。

・SL理論
部下の成熟度によって、指示型⇒説得型⇒参加型⇒委任型とリーダーシップの取り方を変えるというものです。

・パスーゴール理論
リーダーは部下が目標達成するための障害を取り除くことに力を入れるものです。

以上のように、数多くの理論があり、サーバントリーダーシップなど、まだまだ新しい理論がでてきています。結論的には、状況が目まぐるしく変化する中で、すべての状況に合わせて、どの理論を使おうと的確に判断することは難しいのでは無いかと考えます。

 

 

 

リーダーシップに必要な要素

経営者

以上のように、すべてのパラメータを複雑に絡めてリーダーシップのあり方を決めようとすると、何パターンにも広がり使い物にならなくなります。大雑把に4分類などに分けようとすると、逆に「こういう場合は?」と矛盾が生じるようになります。

そこでシンプルに考えてみたいと考えます。

 

 

組織の3要素から考える

リーダーは「集団を率いる人」ということで、「組織をつくる人」ともいえます。強いリーダーシップを発揮できる人ほど、強い組織をつくることができます。

組織とは次の3つの要素を持ったものをいいます。

・共通目的
・貢献意欲
・コミュニケーション

これらの要素が強ければ強いほど、組織に一体感が生まれ、ワンチームになります。ただし、目的自体が間違っていれば、組織全体が失敗します。決められない場合も同様です。リーダーの「意思決定力」は重要です。

リーダーが示した方向性、メンバーの仕事の進捗状況など、さまざまな情報を共有することにコミュニケーションの質の高さが重要になります。また、メンバーのモチベーションを引き出すことも、コミュニケーション能力に左右されます。

 

 

組織の成り立ちから考える

会社組織はさまざまですが、全て最初の言い出しは一人から始まります。一人ではできない仕事となって、社員を雇います。この時、2人ですが、初めて組織になります。

その時のリーダーの仕事は「方向性を示して、指示を出す」です。目的を示して、コミュニケーションをとる。そして貢献意欲を引き出す。

組織の論の考え方に沿っています。これは、組織が大きくなってきても変わりません。

「社外の状況、社内の状況などの情報を収集して的確に判断、メンバーと質の高いコミュニケーションを行う」

リーダーシップに必要な要素は、意思決定力とも言ってきましたが、意思決定は具体的なビジョンへの想いの強さに影響されます。「具体的なビジョン」をやり切る信念が強ければ強いほど、意思決定力が大きくなります。

これは野心に溢れたアジアの企業と守りに入った日本企業との差でよくわかります。

シンプルに考えるとリーダーシップに求められる要素は「具体的なビジョンとコミュニケーション能力」と考えられます。

 

 

 

リーダーのコミュニケーション能力

コーチング・コミュニケーション

リーダーに求められるコミュニケーション能力を深掘りします。リーダーというと、プレゼンテーションなど「話す力」が強いイメージがありますが、「聴く力」も重要です。

「話す力」が情報発信力とすれば、「聴く力」は情報収集力です。

 

 

聴く力と情報収集力

「聴く力」とは、さまざまな意味を含みます。単純に聞こえるものだけでなく、観察力、空気を読む力、直感力も含みます。「聴」という感じが表す通り、「耳と十の目と心」で聴きます。全身で聴きとる力が「聴く力」です。

コーチングでは入り口として聴く力は「相手にたくさん本音で話してもらう力」とつたえます。「聴く力」が無いリーダーには、メンバーは本音の報告をしてきません。怒られることを避けて報連相をしないかもしれません。諫言したら罰せられると思ったら、Yesマンばかりの組織になるでしょう。

その時、情報に偏りが生じ、適切な判断ができなくなります。リーダーには、話す力だけでなく「聴く力」が重要なのです。

 

 

具体的なビジョンと話す力

もちろんリーダーは「話す力」も求められます。それはリーダーの目指すビジョンに対する想いを伝え、貢献意欲を引き出すためです。

目指すビジョンに共感を得られなければ、メンバーをまとめる力が弱くなります。ビジョンに対する想いの強さは行動にも現れます。意思決定力の強さは、その想いの強さからです。

もし言っていることと行動に矛盾が生じたら、メンバーの不信感が大きくなります。リーダーには具体的なビジョンと信念の強さが求められます。

 

 

 

具体的なビジョンとコミュニケーション能力

経営理念
創業してから100年たっても中小企業の会社と学生ベンチャーとして立ち上げて数年で上場する企業、それぞれの経営者のリーダーシップの違いは何でしょうか。経験も知識も創業して歴の長い中小企業の経営者の方が大きいでしょう。

会社を成長させるリーダーシップは、具体的なビジョンを持っているか、そしてその想いの強さです。そして、その想いを実現させるために、コミュニケーション能力を発揮して組織を動かします。

リーダーシップを強化するためにも、今一度、ビジョンの再確認と、コミュニケーション能力強化を進めましょう。

 

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