採用・教育動画の作成を依頼する映像制作会社を探す方法
人材不足といわれている昨今、どの企業も優秀な人材の獲得が難しい状況です。
ところで、若者層が動画の視聴数は年々増加しています。
そのため、企業の間では、WEB動画を用いた人材採用活動が盛んになってきています。
人材採用、教育訓練用の動画作成は、自社で制作を行うよりも、専門の会社に依頼をした方が、品質の良い動画が出来上がります。
しかし、制作会社ごとに品質が異なる場合があり、注意が必要です。
ここでは、動画を制作会社への依頼方法と注意点について説明します。
制作での失敗を避け、競合他社より求人効果の高い動画を制作しましょう。
【目次】 |
企業で動画の活用が広がる理由
インターネット回線の高速化が進み、パソコンやスマートフォンで動画をみる機会が増えています。
また、スマートフォンの高機能化により、専門的な企業だけではなく個人でも簡単に制作できるようになりました。
個人でもYouTubeやTikTok、Instagramなどで動画での発信が安易になりました。
そして、企業の公式ホームページを訪問した際でも、動画をみる機会が増えてきました。
動画を活用のメリット
動画の活用が、企業に広がっているのは、以下のような理由があげられます。
◆文章よりも伝えられる情報が多い
文章では伝えにくい情報(経営者の声や会社の雰囲気、製造現場での道具を使っている様子など)を、動画はわかりやすく伝えられます。
◆求職者は動画の方が確認しやすい
文章では、想像が必要な内容も、動画ならそのまま目と耳で確認できるので理解しやすいのがメリットです。
また、活字離れが進む中、再生ボタンを押せば情報が入ってくるので確認してもらえる可能性が高くなります。
◆動画制作にかかるコストが安くなった
スマートフォンでも、高画質の動画が撮れるようになったので、制作にかかるコストが低くなってきています。
言い換えれば、「専門家でなくても、誰もが簡単に撮影ができるようになった」となります。
今後、スマートフォンの高機能化により、高品質な動画を低コストで制作できる傾向はますます進むでしょう。
以上のようなメリットがあり、企業が会社PR、商品紹介などに活用したケースが増えています。
動画制作はプロを活用しよう
スマートフォンがあれば、個人でも簡単に動画が制作できるようになりました。
しかし、企業が公式な動画として扱うものであれば、制作のプロにお願いしましょう。
その理由は以下の3つです。
・動画の品質が高い
・同じ品質の動画であれば、制作時間が短い
・動画の目的ごとに、ノウハウを持っている
動画制作は目的を持って行われます。
安い費用で動画を制作しても、効果が生まれなければ意味がありません。
費用対効果が重要なら、実績ある制作会社に依頼するのが大切です。
【コラム】ビジネスでワンチームになるために-会社組織の一体感の醸成方法
人材採用WEBページに動画を活用
近年は、企業の公式ホームページを確認すれば、会社紹介や社員のインタビュー動画などが設置されているケースが増えてきました。
それは、求職者が求人に応募の前に、必ずといって良いほど、企業の公式ホームページを確認します。
ホームページで魅力的に感じた企業へ求職者が行く結果になります。
そのため、魅力を伝えられる効果の高い人材採用動画の制作がもとめられます。
人材採用動画を企画
人材採用動画の制作は、専門の会社に依頼するとしても、丸投げしないが大切です。
期待した動画のイメージと、完成品のギャップをできるだけ最小限に抑えたいからです。
どのような動画を制作してほしいか事前に社内で企画します。
企画の内容は以下のような項目です。
◆目的
求職者に何を伝えたいのか、どのような印象を持ってほしいのかを明確にします。
◆時間
5分以上になると、最後まで動画を視聴してもらえる可能性は減少します。
また、動画の時間が長くなればなるほど、制作時間と費用が大きくなります。
時間は極力短めにして、わかりやすいストーリーづくりが大切です。
◆台本イメージ
どのような映像の流れにしたいのか、簡単な台本を作成します。
たとえば、「会社の紹介⇒職場の風景⇒先輩の声」といった感じです。
◆出演者
出演者やナレーションの声、先輩の声など担当は誰なのか、暫定で決めておきます。
プロのナレーターや俳優を依頼すると費用が高くなります。
しかし、品質は高くなるでしょう。
◆演出イメージ
文章のテロップや音楽、画面の切り替えの方法などのイメージを検討しておきます。
以上の内容を企画としてまとめておけば、実際に制作会社に依頼するとき、話が進めやすくなるでしょう。
「できる」「できない」含めて、さらに良くなる方法などを、担当者からアドバイスをもらえます。
人材採用動画の企画を成功させるポイント
人材採用動画を成功させるのに、製作会社の担当者からアドバイスをもらうのが大切です。
その前に、企画を成功させるためのポイントを紹介します。
目的に沿った内容になっているか確認
「会社が伝えたい情報」に偏り過ぎる場合、応募につなげる効果が低くなります。
「求職者が知りたい情報」を考えて、企画するようにしましょう。
入社した後に期待できるような内容
求職者が知りたいポイントは、
「この会社に入ったらどのような環境で仕事ができるのか」
「どのような人たちと仕事をするのか」
「将来自分はどうなるのか」
などです。
「職場の風景が散らかっている」
「社員の元気がない」
などが動画から伝わると、応募への意欲が弱くなります。
この会社に入社した場合、将来の夢や目標に対して、期待できるような内容を企画してみましょう。
動画のかっこよさにこだわり過ぎない
演出にこだわり過ぎると、費用が高くなるだけで、応募につなげる効果は高くなりません。
事前に、サンプル動画を確認して、作りたいイメージを伝えましょう。
制作会社側からもアドバイスをもらえるでしょう。
動画の内容と現実のギャップをできるだけ小さく
採用した人材が、早期退職した場合、理由のひとつに、「入社前とイメージが違う」ギャップがあげられます。
内容と現実のギャップがあまりにも大きすぎると、求職者はモチベーションが下がり、不信感を抱きます。
動画の制作時において、現実とギャップを感じたならば、社内の雰囲気を改善のきっかけにするとよいでしょう。
実際には、製作会社からアドバイスをもらって構成していきます。
目的を明確に伝えれば、目的に沿った構成案を作成してくれます。
動画制作会社に依頼する方法
企画書を作成してから、動画制作会社に問い合わせをします。
制作会社ごとに、得意分野が異なります。
また、担当者によってコミュニケーション能力の違いもあります。
期待した動画と完成品のギャップを最小限に抑えるには、密にコミュニケーションがとれる制作会社であることが必要です。
ここでは、完成までの流れについて説明します。
動画完成までの流れ
動画完成までの手順の一例を説明します。
実際は、製作会社ごとに、若干異なります。
1.人材採用動画の企画書(たたき台)を社内で作成
2.人材採用動画の制作実績のある動画制作会社を検索
3.企画書に沿った制作実績のある制作会社をピックアップ
4.動画制作会社に企画書を提示して見積、納期を確認
5.動画制作会社からの構成提案と見積価格と納期に納得できたら発注
6.動画制作会社が構成(脚本など)を完成
7.撮影準備と打ち合わせ
8.撮影
9.仮編集
10.本編集
11.MA(音入れなど)
12.納品
6から動画制作会社が主体で行います。
期待したイメージからかけ離れないようにするには、こまめに担当者とコミュニケーションをとります。
選ぶ際の留意点
動画制作の依頼に、失敗しないための留意点を説明します。
制作会社ごとに「得意なこと」や「デザインスキル」が異なります。
1社の説明だけで決めるのではなく、複数の制作会社から比較検討をしましょう。
問い合わせ、見積時に確認のポイントは次の通りです。
□人材採用動画に関する提案の詳しさ
□目的をしっかり理解してくれるか
□コミュニケーションの取りやすさ
□完成まで密に情報交換できるか
□過去の実績動画はどのような考え方で構成を作成したか
□アフターフォローはどうなっているか
□動画の長さ、内容、費用のバランスがとれているか
以上の内容を、複数の制作会社と確認し、安心して依頼できる動画制作会社を選ぶとよいでしょう。
求職者にとって魅力的な採用動画を制作しましょう
求職者は、人材を募集している企業のホームページを確認して、「応募するか否か」検討をします。
優秀な人材に応募してもらうためにも、自社の魅力のアピールが大切です。
企業側の要望に、真摯に応えてくれる動画制作会社に依頼ができれば、人材採用動画の大きな効果が期待できるでしょう。
制作会社と話を開始の前に、まずは社内で人材採用動画の企画制作をしましょう。