ポジティブアクションのメリット・デメリット

コーチング・コミュニケーション研修セミナー

職場に男性が多いから、女性を優先的に採用するのは男女雇用機会均等法に違反する?と考えてしまうかもしれません。

 

不平等を解消するために、発生する優遇措置はポジティブアクションとよばれ、均等法違反にはなりません。

 

積極的なポジティブアクションがもとめられていますが、世界的にみて日本の女性の活躍の環境はまだまだ整っていません。

 

それにはさまざまな障害が存在するからと考えられます。ポジティブアクションを推進するためには、まずそれらの障害の除去が大切です。

 

【コラム】アフターコロナのビジネスチャンス-世界経済と仕事の変化に対応する

【目次】

 

不平等を少なくする取り組み

コーチング・コミュニケーション

企業には、男女平等に役職などの機会が与えられることがもとめられています。

 

しかし、現実的には、多くの企業で役員、管理職などは男性が占めている状況が見られます。世界的に見ても、日本の女性管理職の割合はG7最下位と低い状況です。

 

 

ポジティブアクションとは

ポジティブアクションとは、厚生労働省のホームページで次のように説明されています。

 

ポジティブ・アクションとは
固定的な男女の役割分担意識や過去の経緯から、
営業職に女性はほとんどいない
課長以上の管理職は男性が大半を占めている
等の差が男女労働者の間に生じている場合、 このような差を解消しようと、個々の企業が行う自主的かつ積極的な取組をいいます。

均等法では、労働者に対し性別を理由として差別的取扱いをすることを原則禁止していますが、第8条において、 過去の女性労働者に対する取扱いなどが原因で生じている、男女労働者の間の事実上の格差を解消する目的で行う 「女性のみを対象にした取組」や「女性を有利に取り扱う取組」については法に違反しない旨が明記されています。

(出典:厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/positive-action.sengen/about.html

 

男女格差を埋めるために女性を優遇する取り組みをしても、男女雇用機会均等法違反にはなりません。積極的にポジティブアクションを進められています。

 

 

ポジティブアクションのメリット・デメリット

ポジティブアクションのメリット・デメリットを説明します。

 

【メリット】
・機会を与えられることでのモチベーション向上
・優秀な人材の確保
・組織の活性化
・新しい価値の創造

 

【デメリット】
・優遇されない方は不平等に感じる場合がある
・妬みなどで組織に不協和音が生じる可能性
・能力よりも性別などを優先することによる生産性の低下
(能力優先の方が生産性は高くなるはずという前提)

 

 

【コラム】メンタルヘルスとは~職場からメンタル不調者を出さない取り組み~

 

 

 

ポジティブアクションの壁

コーチング・コミュニケーション

ポジティブアクションという言葉が始まって、10年以上になりますが期待した通りには進んでいないようです。長年続いてきた慣習を変えるのは難しいようです。

 

 

周囲の意識

ポジティブアクションを行うためには、経営トップ以下、会社全体としてポジティブアクションを進めていこうという意識が必要です。周囲の意識が変化しないとなかなか進みません。

 

なぜなら、会社と家庭両面で課題があるからです。家事や育児を女性が行うものという考えが家庭にあると、責任のある仕事につくと迷惑をかけてしまうという意識が働きやすくなります。

 

会社が仕事を任せたら男と同じように仕事をしてもらわないと困るという考えであれば、家事や育児がある女性は躊躇してしまうでしょう。

 

 

本人の意識

ポジティブアクションを阻む要因として大きな要因は、本人の意識も大きいでしょう。

 

近年は、女性に限らず男性も出世意欲が低下しているといわれています。責任が増える量に対して給料の割が合わないのが要因です。

 

男性管理職の割合が高すぎると、それに加わるのに躊躇してしまうかもしれません。

 

 

 

 

 

ポジティブアクションを強化しよう

コーチング・コミュニケーション

不平等な状態を早期に解消するためには、ポジティブアクションを強化する必要があります。

 

ポジティブアクションを進めるためには、障害を取り除かなければなりません。強制的に出世させるなどしても、本人にその意思が無ければ大きなストレスになるでしょう。

 

 

何があればできるか考える

ポジティブアクションを行うためには、障害を取り除くのが大切です。家事や育児が壁になっているのであれば、それを前提とした働き方ができる制度や役割をつくる。

 

男性社員が多すぎるのであれば、女性だけのチームをつくる。など障害を取り除き、それだったら管理職やってみたいと思えるような仕組みづくりが大切です。

 

まずは何が障害になっているかをリストアップしましょう。

 

 

 

協力し合う企業風土に

日本の課題は、管理職に負担が集中しやすい構造に感じます。だから、誰もやりたがらなくなってきたという現状があります。

 

管理職が本来の仕事をしやすい環境を整えることが大切です。そのためには上司も部下も協力し合う企業風土に変えることがもとめられます。

 

障害があっても協力してもらえる企業風土であれば、安心して管理職になれるでしょう。

 

【コラム】コーチングのビジネスが怪しい、胡散臭いと感じる理由

 

 

 

SDGsとポジティブアクション

コーチング・コミュニケーション

同一労働同一賃金制度など、不平等を是正しようとする動きが活発です。

 

それは、持続可能な開発目標のSDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」にも該当します。ポジティブアクションは不平等を解消しようとする社会貢献にもつながります。

 

不平等を解消することは、会社に大きなメリットをもたらしますが、その過程では一旦パフォーマンスが落ちるでしょう。

 

しかし、それを乗り越えない限り、ポジティブアクションを進めることはできません。ぜひ強力なリーダーシップを発揮してください。

 

【コーチング・コミュニケーション入門セミナー】