就活うつを防ぐ~メンタルヘルス・ストレス対処法~

コロナウイルス感染拡大による影響により、就職活動も大きな制限を受けています。

就活を早く終わらせたい学生にとっては、気がかりでしょう。

 

各社採用人数を絞り込み始める動きが、鮮明になってきました。

大企業志向でいると、厳しい状況に陥る可能性があります。

 

 

就活生の売り手市場といわれる状況だったにもかかわらず、就活生の7人に1人が「就活うつ」になっているらしいです。

 

「就活うつ」は、防がなければなりません。

 

 

内定がなかなか得られない場合、「自分が否定されているように感じる」のかもしれません。

 

「就活うつ」になると、就職活動に大きな影響が出ます。

 

防ぐには、「話を聴いてもらう」「ストレス抵抗力を強化」など、メンタルヘルスを予防する対処方法が大切です。

 

ストレス対処方法について説明します。

 

 

 

 

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【目次】

 

就活うつとは

メンタルヘルス

「就活うつ」とは、就職活動が上手くいかない原因により、メンタルヘルスが悪化して陥る「うつ」状態をいいます。

 

就活で不採用が続くと、自己否定されている気分になります。

 

「就活うつ」状態になると、就職活動ができなくなります。

 

また、学生生活にも支障をきたす場合があります。

 

 

 

 

 

 

 

就活ストレスによるうつ症状

就活うつは、「周りの友人たちが、先に就職が決まる」などすると、憂鬱な気持ちが強化されてしまいます。

さらに精神的に落ち込む、悪循環を発生させかねません。

 

就活生の7人に1人が「就活うつ」にかかっているといわれています。

 

食欲の低下など、大きな気分の落ち込みを感じた場合は、「就活うつ」になる前に、すぐに「話を聴いてもらう」が大切です。

 

 

ただし、相談相手を選ぶことは大切です。

極端な例でいうと、人格否定してくるような相談相手は、避けなければなりません。

中立的な立場で、話を聴いてくれる人を、見つけておくことが大切です。

 

 

就職氷河期時代から考えたら、なかなか就活が上手くいかないのが当たり前でした。

就活生優位といわれる状況の中、なかなか就職が決まらないのは、さらに憂鬱に感じさせるのでしょう。

 

 

コロナウイルス感染拡大による不況の始まりによって、就職活動の状況も悪化しはじめました。

ますます、「就活うつ」になる人が増えるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

就活うつが発生するストレス要因

「就活うつ」が発生する要因はさまざまです。

 

・内定がなかなかもらえないので、自分の価値を否定されている気分になる

・他の就活生と比べ、自分だけが取り残されている気分になる

・何社も面接を受けて、生じる疲労感

・内定がもらえるには、どうしたら良いか悩み続けて感じる疲労感

・会社のレベルを下げていくと、人生のレベルが下がっていく感覚がする

・家族や友達からのプレッシャー

など

 

 

 

 

 

 

 

就活うつになる前に対処が必要

就活うつ、うつ状態になってしまうと、お医者さんでしか対応できなくなってしまいます。

 

回復までに時間を要し、就職活動どころか他の活動にまで影響を及ぼしてしまうリスクがあります。

 

 

就活うつが発症するまでの対処が重要です。

 

気持ちが沈んでいる状態が続いている状態に気がつかないといけませんが、自分ではなかなか気がつけません

 

常に周りの人とコミュニケーションをとり続けて、指摘してもらうのが大切です。

 

 

 

 

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就活うつになる理由

ストレスチェック

就活うつになる理由について説明します。

 

就活うつに限らず、うつになる人は、わりと真面目な性格の人が多いといわれています。

 

「早く就職を決めなければならない」という想いが、自分自身にプレッシャーを与えます。

 

 

就活で受けるストレスは大きなものです。

しかし、同じようなストレス要因をうけても、それほどストレスに感じない人もいます。

 

 

ストレス要因のとらえ方を変えると、ストレスの大きさが変わります。

 

「悩む」は、悪いことでは無いですが、悩み過ぎるとしんどくなります。

 

 

 

 

 

 

 

就活が上手くいかない

就活の上手くいかない。

なかなか内定が取れない。

結果、自己否定されている気分になります。

 

 

周りの友達が先に就職が決まると、さらに「自分だけが認められていない」と感じるようになります。

 

自己肯定感が削られてしまった状態が続き、うつ症状まで陥ります。

 

しかし、採用がなかなか決まらなくても、「就活うつ」にならない人もいます。

 

 

 

 

 

 

 

就活に対する個人の考え方

就活うつになる人、ならない人をわけるものは、「個人的な考え方(思考パターン)」によります。

 

就活うつになる人は、不採用通知をもらうと、人間として否定された気分になります。

 

就活うつにならない人は、不採用通知をもらっても、「この会社とは縁がなかったな、次行こう」と気持ちをすぐ切り替えられます。

 

早く就職を決めなければとの想いが強ければ強いほど、失敗に対する抵抗力が弱くなります。

 

良い会社に入らないダメ」と思いこみが強いと、不採用になったとき、人生に失敗した気分になります。

 

良い会社と思われている会社に入っても、パワハラで自殺に追い込まれる場合もあります。

何が良い会社なのか、改めて見つめなおしが大切です。

 

※思考パターンは簡単には変えられません。習慣化(トレーニング)が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

ストレスの強さは価値観が左右する

ストレスをどのような時に感じますか?

 

一般的には危険を感じたときですが、「自分の思ったとおりに事が運ばない時」も多いです。

 

つまり、「ねばならない」が強すぎるとストレスを感じやすくなります。

 

この会社に就職しなければならない」想いが強ければ強いほど、ダメだった場合の反動のストレスが大きくなります。

この会社はダメ元でうけてみる」想いの人は、ダメでもさらっと流せるので、ストレスは相対的に小さくなります。

 

このように書くと「強い想いを持ってはいけないのか?」と捉えられるかもしれません。

そうではありません。

状況に柔軟に合わせるのが大切です。

 

「就活うつ」になるまで追い込まれるぐらいなら・・という話です。

 

 

※何回失敗しても気にしない人がいる一方、1回の失敗をずっと引きづる人がいます。

何が違うのでしょうか?

誰かに「気にしなさい」「気にしなくていいよ」と指示されているわけではありません。

「気にする」「気にしない」は、自分で決めて良いということを知る必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

思い込みを強化して「就活うつ」に

心理学的なお話しです。

 

人は偏見を持ってしまうと、偏った視点で物事をとらえるようになります。

大企業志向の人は、大企業のデメリット、中小企業のメリットを見ないようになります。

 

自分はダメだと思うと、ダメな部分ばかりに目が行きます。

思い込んでいる通りに、物事がおきると安心するといわれています。

 

 

就活をしていて自己否定にはまり始めたら、それを強化するように思考が働き始めます。

内定がとれたとしても、本当に自分で良いのだろうかと悩む場合があります。

 

思い込みを強化した結果、「就活うつ」につながる可能性が高まります。

 

人の心理はさまざまなので、一つの例です。

大切なポイントは、「客観的に自分を見つめる時間をつくる」です。

中立的な立ち位置にたてば、自身の思考の偏りに気づけます。

 

しかし、なかなか自分で気づくことは難しいです。

周囲からの客観的な視点に素直に耳を傾けてみましょう。

 

 

※中立的な立場で話を聴いてくれるカウンセリングやコーチングの活用をオススメします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

就活うつを防ぐストレス対処方法

コーチング・コミュニケーション

就活うつを防ぐストレス対処方法について説明します。

基本は、「ストレス要因を減らす」「ストレス抵抗力を高める」です。

 

思い込みを補正しないと、なかなか改善が進みません。

 

 

 

 

 

 

 

疲れを溜めない健康的な生活を意識

ストレス耐性を強くする、ストレスの少ない生活が大切です。

規則正しい生活、バランスの取れた食事、十分な睡眠時間、適度な運動の時間が重要です。

 

もし時間が無い場合、それは思い込みにとらわれている可能性が高いです。

「忙しい」と言葉を使っている場合、本当にそうなのか?見つめなおしが必要です。

 

「就活うつ」など、健康を害してまで、本当にしなければいけないのか?

 

見つめなおしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

就活を頭から離す時間帯をつくる

「就活うつ」になるまでは、ネガティブな感情を持ち続けている時間が長くなれば、積み重ねによって大きくなります。

 

四六時中、「自分はダメだ」と考え続けていたら、「就活うつ」になってしまいます。

 

「自分はダメだ」と考えているだけでは、何も変わりません。

 

別の物事に意識を向ける時間に使いましょう。

 

就活やストレス要因を頭から話す方法に、次のようなものがあります。

・睡眠

・運動

・読書

・マインドフルネス(瞑想)

・音楽を聴く

 

その他、時間を忘れて夢中になれるものがあれば、それに取り組むと良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

自分の考え方が思い込みに縛られてないか確認

同じ出来事があってもストレスに感じる人もいれば、ストレスに感じない人もいます。

 

何か大切なものを無くしたとき、ずっと後悔し続ける人もいれば、サクッと気持ちを切り替えて新しい物を購入する人もいます。

 

それは、「~でなければならない」思い込みが強いかどうかです。

 

就活うつに関しては、不採用になったけど、本当にその会社でなければならないのか考えてみるのが大切です。

 

大学受験なども、本命ではない大学に行ったとしても、それなりに楽しかったのではないでしょうか。

大学に行かなくても、ビジネスで成功されている方もおられます。

 

給料や福利厚生だけを見て入っても、思ったような仕事ができなければ、楽しくないかもしれません。

 

 

 

 

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コーチングによるメンタルヘルス対処法

働きがい

「就活うつ」になってしまったら、お医者さんしか対処できません。

 

「就活うつ」にならないように「予防する」が大切です。

回避するには、「思い込みをいったん解除する仕組み」をとりいれます。

 

メンタルヘルス強化にオススメがコーチング・コミュニケーションです。

 

 

※「思い込み」は「信念」にもなり、悪いものではありません。本当に必要か、客観的に見つめなおす機会が必要です。

※「就活うつ」になってしまったら、専門家によるカウンセリングが必要です。

 

 

 

 

 

 

 

コーチング・コミュニケーションを活用

メンタルヘルスを守るコミュニケーションに、コーチングの活用をオススメします。

コミュニケーションは2つの方向が存在します。

 

他人もしくは、自分とのコミュニケーションです。

 

「就活うつ」を回避するには、自分自身とのコミュニケーションの改善が必要です。

 

それをサポートするのがコーチングスキルです。

 

 

コーチングセッションを受ける効果は、以下のようなものがあります。

 

・目的、目標が明確になる

・視点が広がり、ポジティブな面にも目を向けられる

・考え方が柔軟になる

・行動がうながされる

・自信が高まる

・成長がうながされる

など

 

 

人が悩むのは「わからない」からです。

 

「就活うつ」を避けるために、「わからない状態」をコーチングを受けて、見える化していきます。

 

コーチングセッションを自分自身に行うスキルを、セルフコーチングといいます。

 

 

 

 

 

 

 

セルフコーチングでメンタルヘルスを守る

「就活うつ」対策として受けるコーチングセッションはプロコーチから受ける方が効果が高いです。

 

しかし、お金がかかります。

 

セルフコーチングであれば、自分で気軽に行えます。

 

自分自身に対して、コーチングで使われる質問を行います。

 

目的を明確にするとした場合は以下のような例があります。

 

・どうしてその会社に就職したいのですか?それは事実ですか?思い込みですか?

・やりたい仕事に向けてどのような努力をしてきましたか?本当にやりたい仕事ですか?

・5年後どのような仕事をしてたいですか?

・その会社で、5年後その仕事ができる理由を教えてください

・誰のために就活してますか?自分のためだとしたら重視するポイントは何ですか?

などです

 

現状のレベルを「客観的に認識する」が大切です。

 

自分のレベルが足りていないからダメ」との認識より、「今の自分はこのレベル」とニュートラルな認識をしてください

 

出身大学、学部学科、部活など、学生ごとに状態はさまざまです。

「良い悪い」は無いです。

 

現状を正しく認識したうえで、「これからどうなりたいか」が大切です。

 

 

 

 

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話を真剣に聴いてくれる人を見つけよう

コーチング・コミュニケーション

「就活うつ」が問題になっています。

 

コロナウイルス感染拡大による不況の始まりにより、就活生の困難な状態が広がっています。

 

1年前までは、学生優位の状況だったのが、急に逆転するわけで、不運な気分になると思います。

それでも就職氷河期よりもだいぶマシです。

 

 

「就職について、どのように考えるか」が大切です。

 

一概にはいえませんが、「安定した有名企業に入れないと認めてもらえない」と思い込みが強すぎると、自分自身を追い詰めるかもしれません。

 

それは正しいかもしれませんが、「大企業じゃない方が、やりたい仕事ができる可能性が高い」も正しい場合もあります。

 

 

どの会社に入ったから、どうなる?」はわかりません。

 

不安になるのはわかりますが、不安から逃げようとばかり考えていても追い詰められてしまいます。

「就活うつ」になりかねません。

 

不安と正しく向き合う柔軟性が大切です。

 

 

自分自身が落ち込んでいる状態になっているとは、周りの人しか気づいてくれないかもしれません。

 

話を聴いてもらうだけでも、ストレスを吐き出せます。

 

ただし、話を聴いてくれる人は、「中立的な立場で、ただ話を聴いてくれる人」の方が望ましいです。

 

「もっとがんばれ」と言われると、追い詰められるかもしれません。

「あきらめてもいいよ」と言われると、それはそれで無力感を感じるかもしれません。

 

家族や友人は、相手を想う気持ちが、逆に相手へのプレッシャーになる場合があります。

 

不安と正しく向き合う場を提供してくれる聴き手が大切です。

 

聴き上手な方が、周りにいないのであれば、プロを活用してください。

カウンセリングやコーチングの活用をオススメします。