エグゼクティブコーチングとは~意思決定の支援方法~
経営者は常に意思決定をもとめられます。
コロナウイルス感染拡大の影響を、どのように乗り切るか。
経営者の意思決定によって会社の将来は大きく変動します。
経営判断の精度を高めるために何をしていますか?
経営コンサルタントや各種士業のアドバイスをもらうかもしれません。
では、そのアドバイスが正しいか間違っているのか、どのように判断しますか?
最終的には経営者の意思決定力に左右されます。
この経営者の意思決定力を高めるサービスとして、エグゼクティブコーチングが注目されています。
欧米の経営者の7割がエグゼクティブコーチをつけていると言われています。
エグゼクティブコーチングの方法と注意点を紹介します。
【目次】 |
エグゼクティブコーチングとは
経営者、もしくは経営幹部の立場の人に、エグゼクティブコーチング活用する企業があります。
課題を相談する場合、コンサルタント、アドバイザー、士業、カウンセラー、コーチなどが存在します。
それぞれアプローチ方法が違います。
知識や経験をアドバイスするのが、コンサルタント、アドバイザー、士業です。
知識や経験を引き出すのが、カウンセラー、コーチです。
カウンセラー、コーチは話しを聴きながら、クライアントの課題解消をサポートします。
カウンセラーとコーチの違いは、以下の通りです。
カウンセラー:過去の問題や悩みの解消に焦点を当てる
コーチ:未来の課題や目標の達成に焦点を当てる
コーチングの種類
クライアントの話を聴きながら、課題解消をサポートするスキルがコーチングです。
コーチングも、クライアントの課題ごとに種類が分かれます。
経営者・経営幹部の課題を対象のエグゼクティブコーチング
管理職や仕事そのものの課題を対象のビジネスコーチング
人生を扱うライフコーチング
子育てをテーマにした子育てコーチング
恋愛をテーマにした恋愛コーチング
英語コーチングのように、スキルアップを目的としたコーチング
様々な種類のコーチングが存在します。
エグゼクティブコーチングのメリットデメリット
経営者・経営幹部の課題解消をサポートするサービスに、経営コンサルタントがいます。
経営コンサルタントと比較して、エグゼクティブコーチングのメリット・デメリットを説明します。
メリット
エグゼクティブコーチングは、原則アドバイスしません。
指図されたくない経営者・経営幹部には好まれます。
業界、会社の内部の知識と経験は、経営者の方が持っています。
知らない人物からのアドバイスではなく、自ら考えた結果の方が信頼性が高くなります。
コーチからの質問に対して「考える⇒行動」を繰り返すので、さらに成長が促されます。
行動に結び付きやすいので、成果につながりやすいです。
デメリット
緊急性の高い課題は苦手です。
様子見を続けた結果、待ったなしの状態まで追い込まれた状態で相談に来られると対応できません。
その場合は、専門家の意見をもらった方が早いです。
エグゼクティブコーチングの方法と注意点
経営者や経営幹部が相談する目的は、「収益力をアップさせて業績を向上させる」です。
会社の各種課題を解決したいなどありますが、最終的な目的は会社の安定的成長です。
エグゼクティブコーチングの方法
エグゼクティブコーチングの方法、進め方を説明します。
1.オリエンテーションでエグゼクティブコーチングに期待するポイントを確認と共有をします
2.コーチングセッションを実施し、次回までにする行動を決定します
3.クライアントはセッションで決まった行動を実践します
4.コーチングセッションを実施。実践の結果を確認し、次回までにする行動を決定します
3~4の繰り返しによって、経営課題の解消、経営目標の達成をします。
PDCAサイクルを回す仕組みです。
エグゼクティブコーチングの注意点
エグゼクティブコーチングは効果的な手法ですが、大切なポイントがあります。
重要な考え方は以下の通りです。
・コーチングは行動しない限り、効果は生まれない
・行動したからといって、必ずできるとは限らない
・だから短期間で効果が出るとは考えていません
・できなかったとしても、行動が経験となり成長につながる
・成長が成果へとつながっていく
相談者としては、早く解決したいという気持ちが大きいです。
しかし、会社を一瞬で良くする方法はこの世にありません。
コーチングは、緊急性が低い課題の解決を得意としています。
エグゼクティブコーチをつけよう
会社の経営は、競合よりも早く課題や機会に気づき、意思決定の繰り返しです。
常に長期視点(ビジョン)に基づいて行われます。
早め早めに意思決定を行っていくための仕組みが、エグゼクティブコーチングです。
エグゼクティブコーチングのデメリットは、効果を体感してみない限りわからないことです。
しかし、欧米の経営者の7割がエグゼクティブコーチをつけていると言われています。
経営幹部のインセンティブになっているともいえます。
日本企業は保守的と指摘され、なかなか新しいことを取り入れる判断を避けます。
逆にエグゼクティブコーチングなど新しい方法の採用に成功すれば、他社との差別化になります。
ぜひ、エグゼクティブコーチをつけることにチャレンジしてください。