尊敬できるリーダーとは~成果を出せるリーダーシップ~
上司の仕事は、チームの成果を最大化することです。
そのためには、部下のパフォーマンスを引き出さなければなりません。
そして、部下のパフォーマンスが引き出されるかどうかは、上司に左右されます。
部下のやる気を引き出す上司もいれば、部下のやる気を失わせる上司もいます。
部下のモチベーションが低い、部下が指示に従わないなどに悩む上司は多いです。
基本的に、それは上司のコミュニケーション能力の問題として捉えられます。
しかし、コミュニケーション能力が発揮されるかどうかは、別の要素が大きな影響を与えます。
「尊敬される上司」かどうかです。
「尊敬する上司」と一緒に働ける部下は、モチベーションが高まるでしょう。
指示命令にも、素直に聞いてくれやすくなるでしょう。
「尊敬される上司」かそうでないかによって、仕事の生産性が大きく左右されます。
部下からみて「尊敬できる上司」かどうかは、仕事ができるだけでは不十分です。
仕事ができても、性格が悪ければ、尊敬されないでしょう。
「尊敬できる上司」の条件について説明します。
【コラム】部下のモチベーションを下げるタイプの上司にならない
【目次】 |
上司と部下のコミュニケーション不足が課題
上司と部下のコミュニケーション不足が課題になっています。
コミュニケーションの量は多いかもしれませんが、質の希薄化が問題になっています。
コミュニケーション不足によって、引き起こされる問題について説明します。
部下のモチベーションを下げる上司
コミュニケーションの質の悪さによって、部下のモチベーションを下げる上司がいます。
すぐ否定する、評価しない、失敗したら罵倒するなど、部下を委縮させる上司。
発言がコロコロ変わる、発言と行動が異なり、部下を戸惑わせる上司。
いつもオロオロして決められない、もしくは周りのせいにするなど、部下にがっかりされる上司。
部下のモチベーションが下がると、仕事の生産性低下につながります。
最終的に、会社の業績低迷につながります。
報連相や発言の無いチーム
コミュニケーションの問題は、部下の性格によるところも、確かに大きいです。
しかし、上司のコミュニケーションの態度によって、報連相や発言などが、抑制されることも忘れてはいけません。
報連相が無ければ、問題が先送りにされています。
すぐ対応していれば、1日で改善されていた問題が、1年も先延ばしにされたら、取り返しのつかない問題に発展するリスクがあります。
不祥事の隠ぺいなども、コミュニケーション不足(発言しづらい雰囲気)によって発生します。
また、会議などでも意見やアイデアの発言がないのは、変われない会社問題につながります。
「会社は変化していかなければならない」といいながら、変化を止めているのが上司だったりします。
変わらなければ、競合企業に取り残され、結果的に事業が立ち行かない状況に追い込まれる可能性があります。
経営不振に陥って、消えて行く大企業は、変われなかった結果でしょう。
上司と部下のコミュニケーション不足は、会社の持続可能性にまで影響を及ぼします。
【コラム】部下が退職を決意する前にモチベーション低下の理由に気づく方法
尊敬される上司に
上司と部下のコミュニケーション不足が発生する要因は、お互いの不信感です。
お互いに問題がありますが、まずは上司が先に、信頼される、尊敬される上司になる必要があります。
なぜなら、上司の方が能力が高いからです。
尊敬される上司になれば、部下は積極的に「尊敬する上司とコミュニケーションをとりたい」と思うようになります。
尊敬されない上司像
尊敬される上司像とは、どのようなものかを考える前に、一度、真逆を考えるとわかりやすくなります。
尊敬されない上司像とは、どのような上司でしょうか。
・いつもイライラしている
・部下の話をきかない
・発言がコロコロ変わる
・何を考えているかわからない
・自信がなさそう
・正論を言うけど、実績がともなわない
・部下に責任を転嫁してくる
・部下の成果を奪う
・その上の上司との伝書鳩でしかない
などが挙げられます。
尊敬される上司像
尊敬される上司像とは、尊敬されない上司像を逆転させれば良いでしょう。
・いつも冷静で落ち着いている
・部下の話をしっかり聴いてくれる
・発言に信念がある
・何を考えているオープンになっている
・自信に満ち溢れている
・有言実行する
・責任感がある
・部下の成果を喜んでくれる
・リーダーシップを発揮している
などになります。
EQが高い上司といえます。
上司と部下のコミュニケーション不足の改善
上司と部下のコミュニケーション不足を改善するには、上司のコミュニケーション能力を強化するよりも、尊敬される上司になる必要があります。
尊敬できない上司とは、部下もコミュニケーションをとりたくないからです。
しかし、尊敬される上司になるには、コミュニケーション能力の強化も必要です。
尊敬される上司は、「部下の話に耳を傾けてくれる上司」だからです。
コミュニケーション能力と聴く力
上司のコミュニケーション能力の強化について、「聴く力」の強化が重要になります。
なぜなら、上司は「話す力」は、すでに強いからです。
コミュニケーション能力は、「話す力」と「聴く力」の双方向があって、初めて成立します。
コミュニケーション能力の強化で、常に忘れられがちなのが「聴く力」です。
「聴く力」が無い上司は、部下の話を聴けません。
上司の考えを部下に押し付ける「話す力」が、前面に出るからです。
「話す力」は、ときに相手を黙らせる力となります。
尊敬される上司になるには、まず、聴く力の強化に取り組んでください。
コーチングスキルを習得する
「聴く力」の強化方法について、コーチングスキルの習得をオススメします。
コーチングスキルとは、「傾聴」「質問」「フィードバック」で構成されるスキルです。
強化することによって、「聴く力」が高まります。
「聴く力」の強化方法は、多くの方が知りません。
「静かにして耳を澄ますぐらい」にしか、思っていないかもしれません。
「聴く力」も、「話す力」と同じぐらい奥が深いものです。
「聴く力」を強化するには、トレーニングが必要です。
コーチングスキル強化のトレーニングは、「聴く力」の強化につながります。
【コラム】チームワークの一体感を醸成するコミュニケーション方法
尊敬される上司になろう
上司と部下のコミュニケーション不足は、さまざまな問題をひきおこします。
報連相が無い、部下が反抗的などになれば、仕事が思うように進まなくなります。
生産性を高めるには、チーム内のコミュニケーション不足を解消しなければなりません。
コミュニケーション不足を改善するには、尊敬される上司になる必要があります。
尊敬される上司になるには、コミュニケーション能力の向上がもとめられます。
どちらも、平行して改善を進めなければなりません。
上司にもとめられるコミュニケーション能力は、「聴く力」です。
部下の話に、耳を傾けることが大切です。
しかし、「聴く力」の強化は、難しいです。
トレーニングが必要です。
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ぜひご活用ください。