チームビルディングとは~目的・方法・効果~
企業では、仕事をチームで行うケースが増えています。
そのため、組織づくり、チームづくりの重要性が高まっています。
さらには、社員の流動性も課題です。
経営者、管理職には、チームビルディングのスキルがもとめられています。
テレワークが広がる中、チームワークに課題を感じているのでは無いでしょうか?
チームワークの強さが仕事のスピードに直結するので、管理職の責任は大きいです。
チームビルディングで大切な3つの要素を説明します。
カギとなるのはコミュニケーション能力です。
チーム内のコミュニケーションを活性化できるかによって、チームワークの強さが変わります。
【コラム】バーナード組織の3要素~共通目的・協働意欲・コミュニケーション
【目次】 |
チームビルディングとは
チームビルディングとは、その名のとおり、「チームをつくる」です。
その他、「組織づくり」「組織開発」「組織力」「組織の一体感を醸成する」「チームワークを強化する」「団結力」「ワンチームになる」という言葉であらわされます。
家族、仕事、部活など、私たちはチームで行動する場合が多いです。
チームビルディングの力は、多くのシーンで必要とされています。
目的と効果
企業が行うチームビルディングの目的は、生産性の向上です。
現れる効果は、業績向上です。
「団結力のあるチーム」「バラバラのチーム」では生産性が大きく異なります。
メンバーが自分勝手な行動をするようなチームの生産性は低くなるでしょう。
特に仕事では、協力的に働いてくれないメンバーがいれば、仕事の生産性が低下します。
仕事の生産性が低下すれば、会社の業績の低下につながります。
会社の業績を高めるには、チームビルディングが必要なのです。
大切な3つのポイント
チームビルディングは、具体的に何をすればよいのか?
チームは組織と言い換えられます。
組織論に「バーナードの組織の3要素」があります。
組織には以下の3つの要素が必要です。
・共通目的
・協働意欲
・コミュニケーション
チームビルディングは、これら3つを強化すれば良いのです。
例えば、ラグビーチームをイメージしてみましょう。
優勝!という共通目的にメンバーは一丸になります。
目的達成のために協働意欲が強いです。
目的に向かってコミュニケーションを密にします。
結果、ワンチームになります。
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チームビルディングの課題
近年、「ワンチームになろう」のかけ声が使われています。
2019年にラグビーワールドカップで日本代表が活躍した影響ですが、「ワンチームになろう」のかけ声だけでは、チームビルディングはできません。
まず、魅力的な「共通目的」が無いと、メンバーも「協働意欲」が高まりません。
魅力的な「共通目的」があったとしても、メンバーの共感が得られなければ「協働意欲」が高まりません。
共感を得る「コミュニケーション」が課題になってきます。
コミュニケーション活性化
チームで仕事を進める上で、コミュニケーションは欠かせません。
「指示命令」「報連相」「意見交換」などが、どれだけスピーディーに実施できるかによって、仕事の生産性が変わります。
そして、多くの職場でコミュニケーションが課題になっています。
・指示命令が伝わらない
・報連相がない
・会議で発言しない
・パワハラ、セクハラ
・無視
これらの課題は、課題と認識されながら、改善が進まないことが大きな問題です。
時間がかかる
大きな注意点は、「チームビルディングは時間がかかる」です。
企業風土を変えるなら10年ぐらいかかると覚悟しておいた方が良いでしょう。
なぜなら、人はすぐには変わらないからです。
チームビルディングに失敗する組織は、すぐあきらめてしまうからです。
「チームビルディングに取り組む⇒効果が出ない⇒あきらめる⇒やはりチームビルディングの必要に迫られる⇒チームビルディングに取り組む⇒・・」
このように同じところをぐるぐる回り、チームビルディングをやってるつもりで失敗します。
「チームビルディングに取り組む⇒効果が出ない⇒課題を洗い出す⇒改善してチームビルディングを実施する⇒・・・」
PDCAサイクルを回し続ける粘り強さが、チームビルディングにはもとめられます。
チームビルディングの方法
チームビルディングの進め方は、「共通目的」「協働意欲」「コミュニケーション」をPDCAサイクルを回しながら強化します。
リーダーシップ論や協働意欲を引き出すモチベーション理論などの知識も必要になってきますが、基本となるのは「コミュニケーション」です。
リーダーシップを発揮するにも、モチベーションを引き出すのも「コミュニケーション」が必要だからです。
逆にメンバーのやる気を無くさせるのも「コミュニケーション」です。
コミュニケーションの質が重要です。
コミュニケーション能力とコーチングスキルについて説明します。
コミュニケーション能力の強化
大切なポイントは、コミュニケーション能力は「話す力だけではない」です。
コミュニケーション能力には「聴く力」も必要です。
コミュニケーション能力は、「メンバーをうまくコントロールできる能力」と考えている人がいますが、人は基本的にコントロールされたくありません。
ただ相手をコントロールしようとする人に対して壁をつくります。
協力関係ができず、チームビルディングの壁となります。
人が相手の話を聞くときは、「相手が自分を理解してくれている」と信じられる時です。
チームビルディングを進める上で、メンバー同士、理解しあう力が必要なのです。
話す力が「自分の考えを相手に伝える力」とすれば、聴く力は「相手の考えを理解する力」となります。
「聴く力」を強化する方法として、おすすめするのがコーチングスキルです。
コーチングスキル
コーチングとは、「相手の話を聴くに集中し、相手自身が課題解決する行動に気づくを促していく」ことをいいます。
ティーチングと比べられますが、異なるポイントは「原則教えない」「相手の話をひたすら聴く」というところです。
相手の話をひたすら聴くのが、コーチングスキルです。
コーチングスキルは「傾聴」「質問」「フィードバック」で構成されます。
それぞれの目的は次のとおりです。
【傾聴】相手が安心して本音でたくさん話せる環境づくり
【質問】相手の視点をコントロールして気づきを引き出す
【フィードバック】コーチが感じたことを鏡のように返して気づきを引き出す
これらを駆使して、相手に本音をたくさん話してもらいます。
その結果「相手の考えを理解する力」が強化されます。
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チームワークを強化しよう
会社での仕事はチームで動くケースが多いです。
チームワークに、仕事の生産性が左右されます。
だから、リーダーはチームワークを良くすることがもとめられます。
チームワークを良くする取り組みが、チームビルディングです。
チームビルディングには、コミュニケーション能力が欠かせません。
テレワークなどで、コミュニケーションが取りにくくなると、一気にチームワークが弱くなります。
チームビルディングには、まずコミュニケーション能力強化をしましょう。
コミュニケーション能力の中でも「聴く力」の強化がポイントです。
「話す力」だけで、メンバーをコントロールしようとすると、チームの中がギスギスしてきます。
メンバー同士、信頼関係を強化するには、「聴く力」が欠かせません。
「聴く力」の強化方法として、コーチング・コミュニケーションがオススメです。
研修セミナーを開催していますので、ご活用ください。