コミュニケーションに必要な要素~聴く力の強化~
企業間競争がグローバル化したことによって、仕事の範囲が広がっています。そして、人手不足の影響により、一人一人の負担は大きくなっています。
そして、仕事の規模が大きくなってきているので、一人で完結できる仕事は少なくなってきました。チームで仕事をするケースが増えています。
そこで強化を必要とされているのが、コミュニケーション能力です。そして、なかなか改善しないのがコミュニケーション能力です。
今後、どんなにIT技術や通信速度が速くなっても、人間同士のコミュニケーションがボトルネックになる可能性がありますが、すぐに良くなるものではありません。
コミュニケーション能力強化に必要なことを説明します。
【目次】 |
仕事で必要なスキル
仕事で必要なスキルといえばどのような物でしょうか?汎用的なスキルから専門的なスキルまでさまざま存在します。
ほとんどのスキルについて、コミュニケーション能力というベースがないと効果を発揮できません。
知識や経験をもとめすぎ
多くの方が、履歴書に書けるような資格などスキルをもとめがちです。確かにそれも大切です。スキルを磨けば磨くほど生産性が高まります。
しかし、それは個人で完結できる仕事に限られます。チームで仕事をする場合、どんなにスキルがあっても、誰ともコミュニケーションが取れないようであれば仕事になりません。
コミュニケーション能力
多くの会社が、社員にもとめるスキルに、コミュニケーション能力を上位に挙げています。しかし、あまり本気で取り組んでいるように感じません。
いつまでたってもコミュニケーション能力が課題と言い続けています。
報告・連絡・相談をすぐにする社員がいる会社と、隠ぺいする会社。どちらの業績が良さそうかはイメージできると思います。
【コラム】テレワークによるコミュニケーション不足の課題の対策方法
高まらないコミュニケーション能力
コミュニケーション能力が高まらない原因は何でしょうか?大きな要因は課題がわかっていないからでしょう。何を改善したら良いかわかっていないから、何も改善されないと感じます。
コミュニケーションの本質を知らない
日本語同士なので、コミュニケーション能力が高くなくても、とりあえずは伝わった感じがします。
報告・連絡・相談が無いのは、報告・連絡・相談をしてこない方が悪いと考えています。
問題を問題と認識しないのであれば、いつまでたっても改善しません。コミュニケーションという言葉を気軽に使いますが、意味をよくわかっていない人が多くいます。
普段行っているのが、カンバセーション(会話)なのかコミュニケーション(通信)なのか理解が大切です。
コミュニケーション能力とは
コミュニケーション能力とは、情報伝達、通信の能力です。送信と受信があって初めて成り立ちます。
目的は「共有する」です。「がんばる」や「むずかしい」など、曖昧な言葉の、具体的内容まで共有できて、初めてコミュニケーションがとれたといいます。
コミュニケーション能力でカギになるのが、「聴く力」です。「聴く力」が無いと、正確に共有できません。
コミュニケーション能力とコーチングスキル
コミュニケーション能力強化には「聴く力」の強化がもとめれますが、多くの人が「聴く力」の強化方法をわかりません。
コミュニケーション能力強化というと、「話す力」ばかり強化しようとするからです。だから、ひずみが生じるのです。
「聴く力」の強化方法について、コーチング・コミュニケーションの導入をオススメします。
コーチングとは
コーチングとは、「聴く」に重点をおいたコミュニケーションスキルです。目的は、「相手の成長をサポートする」のに活用されるスキルです。
1on1ミーティングなどでも活用されています。コーチングが上達すればするほど、「聴く力」が強化されます。
聴く力とコーチングスキル
コーチングが上達すると「聴く力」が強化されます。「聴く力」とは、「相手が本音でたくさん話してくれる量」で決まります。
コーチングスキルは、「傾聴」「質問」「フィードバック」で構成されます。これらを駆使して、相手の本音を引き出します。
前提に、信頼関係が最も重要になります。どんなにコーチングスキルを練習しても、嫌われている状態では何も効果がありません。
部下が報告・連絡・相談がしないのではなく、上司が報告・連絡・相談をしてもらえないだけの可能性があるという点です。
コーチング・コミュニケーションを取り入れる
会社での仕事は、チームワークが必要になります。良いチームワーク、悪いチームワークをわけるものはコミュニケーション能力の質です。
良いコミュニケーションがとれるかどうかは、お互いに信頼関係ができているかに関わります。
コーチング・コミュニケーションは、信頼関係が必須なので、信頼関係づくりの方法から始まります。