モチベーションアップのコーチング活用法【大阪・神戸・京都】
企業にもとめられているのは、生産性向上です。
外国企業に比べて、日本企業の生産性が低い状態が続いているからです。
国は、生産性を高めるための政策に、力を入れ始めました。
働き方改革によって、労働時間が減少され、最低賃金アップと、生産性を向上しないと利益が確保できないようになります。
企業の生産性アップのために、もとめられるのは、企業内のチームワークです。
一体感ある組織をつくり、収益性を改善しなければなりません。
チームの士気を高めるためには、メンバーのモチベーションが欠かせません。
社員のモチベーションアップが課題になっています。
一方で、仕事に対するプレッシャーなど、モチベーションを下げるストレス要因もあふれています。
精神疾患による労災申請が、毎年のように増加している問題が発生しています。
近年、社員のモチベーションアップに、コーチングセッションが注目されています。
【コラム】コーチングに関するビジネスが怪しい、胡散臭いと感じる理由
【目次】 |
モチベーションの基礎知識
「モチベーション」は、よく使われる言葉ですが、曖昧な使われ方をしているように感じます。
「モチベーション上げていこう!」といえば、モチベーションが上がると思われているような感じがします。
社員のモチベーションを高めるには、まず「モチベーションとは」を理解するのが大切です。
モチベーションが高い状態とは、どのような状態なのか説明します。
モチベーションとは
会社では、社員のモチベーションが課題になっています。
ところで、モチベーションとは何でしょうか?
「やる気」と表現されることが多いです。
社員に「やる気を出して働け」なのでしょうか?
上司に「やる気を出せ」と言われたら、やりたくない仕事でも「やる気」が出るものでしょうか?
おそらく出ないでしょう。
それにもかかわらず、多くの管理職が、部下に対して「やる気を出して頑張れ」と言います。
そして、やる気を出さなかったら「部下のモチベーションが低い」と嘆きます。
「モチベーション」の捉え方を変えることが大切です。
モチベーションに大切なこと
モチベーションが高い状態とは、「やる気がある」状態よりも「やりたい」状態です。
モチベーションが高い状態では、逆に「やめなさい」と言われても「やりたい」気持ちでいっぱいです。
モチベーションの考え方に、「内発的動機づけ」「外発的動機づけ」があります。
外発的動機づけは、給料やボーナスなど、ご褒美をもらえるからとの理由で、モチベーションを高める方法です。
外部から、モチベーションの種を与える方法です。
この方法は、経営資源が豊富な会社でないと、難しいでしょう。
また、外発的動機づけの効果は、持続性がありません。
対して、内発的動機づけは、心の底から「やりたい」が湧き上がってくるようなきっかけを与えるものです。
「興味のある」「好きな」「自分の成長につながる」「誰かの役に立つ」ことなどです。
内発的動機づけ要因と仕事がマッチするとき、社員のモチベーションは高まり、自発的に行動するようになります。
内発的動機づけは、持続性が長い特徴があります。
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コーチングの基礎知識
社員のモチベーションをアップする方法として、コーチングセッションが注目されています。
社員のモチベーションを引き出す「コーチングとは」について説明します。
コーチングとは
コーチングとは、聴くを中心としたコミュニケーションスキルです。
コーチングの語源は「馬車」です。
クライアントを、目的地まで連れて行くところからきているといわれています。
コーチングを行う目的は、クライアントの成長です。
会社であれば、部下成長させつつ、目標まで導いていきます。
その際、コーチングの特徴として、「指示・命令による行動」ではなく、「モチベーションを高め、自発的な行動」を促します。
上司はアドバイスをせず、ひたすら部下の話を「聴く」に専念します。
コーチングスキルとは
コーチングスキルとは、クライアントから「気づき」を引き出すスキルです。
「気づき」とは、モチベーションアップの種になるものです。
「仕事を通して、何を得たいのか?」などです。
その際に活用されるのがコーチングスキルで、「傾聴」「質問」「フィードバック」で構成されます。
「傾聴」は、相手に本音で話せる環境を作り出すスキル。
「質問」「フィードバック」は、視点を広げ「気づき」を引き出すスキル。
コーチングスキルを活用して、クライアントからモチベーションを引き出し、行動を促します。
「行動」について、本人の口から「やる」と宣言してもらうことが重要です。
コーチングでモチベーションアップ
コーチングスキルは、1on1ミーティングなど、上司と部下の面談で活用されています。
実際の面談でどのように、コーチングスキルを活用するのが説明します。
GROWモデルとは
1on1ミーティングなどの面談では、コーチングセッションのスキルが活用できます。
コーチングセッションの流れは、GROWモデルのフレームワークが活用されるケースが多いです。
GROWモデルとは、次の頭文字をとったものです。
Goal:ゴール
Reality:現状
Option:選択肢
Will:意思
この流れにそって、コーチングセッションをします。
まず、目標の話を引き出します。
目標が、もっとも重要です。
モチベーションは、この目標で引き出されるからです。
魅力的な目標が描けるほど、クライアントは自発的に動くようになります。
オリンピックのメダリストたちが、厳しいトレーニングに耐えるのも、魅力的な目標があるからでしょう。
上司が部下のモチベーションを高めるには、「なりたい姿」を引き出すことが重要です。
目標が明確になれば、目標に対する「現状」を明確にします。
「目標」と「現状」が明確になれば、そのギャップを埋める施策「選択肢」が明確になります。
最後に、その施策を実施する宣言(意思)を引き出します。
あとは、行動しやすい環境づくりを、上司はフォローしていきます。
以上が、コーチングセッションの基本的な流れです。
効果を出すヒント
コーチングセッションについて、話を聴き出すだけなので、簡単に感じるかもしれません。
しかし、「聴く力」のトレーニングをした経験のない人にとっては、意外に難しいです。
「聴く力」が無いと、コーチングセッションの効果が生まれにくいです。
効果を高めるヒントをお伝えします。
もっとも大切なポイントは、上司の価値観を横に置いておいて、意見を言わず「黙って聴く」です。
部下がせっかく「なりたい姿」を言っているのに、「それは難しいんじゃないか」「それに何の意味があるのだ」などと言うと、部下は話さなくなります。
「評価される」「意見を言われる」となると、部下は本音を話しません。
話さなくなると、コーチングセッションの効果は、生まれなくなります。
この価値観を横に置いておくが、上司にとって大きな壁になります。
上司の中には、「こうしたら成果がでる」との正解があるからです。
また、上司自身もさらに上から成果を求められているので、部下が早く成果を出してもらわないと困るのです。
そして、結局、指示命令になり、コーチングセッションがうまく機能しなかった話をよく耳にします。
コーチングの企業研修の効果が生まれにくい理由です。
コーチングセッションで効果を出すには、全社的な協力が必要です。
そして、自分の価値観を横に置いておくトレーニングが大切になります。
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コーチングでモチベーションを高めよう
コーチングスキルで、部下のモチベーションアップができます。
しかし、コーチングセッションのスキルは、多くのトレーニングが必要だと、理解しておくのが大切です。
コーチングセッションで効果が出ない原因は、単純にトレーニング不足です。
部下のモチベーションを高める課題は、必ず取り組まなければなりません。
なぜなら、組織の業績は、メンバーのモチベーションによって、大きく変わるからです。
メンバーが全員モチベーションが低かったら、仕事が進まないでしょう。
メンバーのモチベーションを高める役割は、組織のリーダーに課せられた責任です。
コーチングスキルを活用して、社員のモチベーションをアップしましょう。
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