起業家対象のエグゼクティブコーチングと経営コンサルティング
働き方改革による副業の解禁、大企業による早期退職者募集、コロナウイルス感染拡大による失業者の増加など。
環境の変化により、起業に興味を持つ人が増えています。
しかし、起業は簡単ではありません。
起業を簡単にできると見せかけて、「起業家から稼ぐビジネスモデル」もたくさん存在するので注意してください。
我流でやっても上手くいく可能性はありますが、先人たちの知識や経験を活かすのも大切です。
また、粘り強さも必要になるので、なぜ起業するのか、内省も重要です。
起業家を対象としたエグゼクティブコーチングや経営コンサルティングのサービスを活用することもオススメです。
【コラム】コーチングのビジネスが怪しい、胡散臭いと感じる理由
【目次】 |
判断力が問われる経営者
経営者の大きな役割は、意思決定です。
判断力によって、会社の将来が変わります。
迷って決められないとなると、会社が窮地に追い込まれる場合があります。
外部環境変化が激しい
競争環境が、グローバルに広がり、激しくなっています。
また、各地のカントリーリスクによって、さまざまな影響を受けます。
環境変化スピードが速くなっています。
瞬間瞬間、迅速な経営判断がもとめられます。
権限委譲するかしないか
会社の規模が大きくなって来ると、経営者が全て判断するわけにはいけません。
権限委譲も大切になってきます。
自分がやった方が早いと、権限委譲がなければ、部下は成長しません。
仕事の抱えすぎによって、すべての意思決定が中途半端になってきます。
経営判断が遅れる理由
経営判断が、会社の業績を大きく左右します。
知識や経験があれば、会社の業績が上げられるのか?
そうでは無いはずです。
高学歴の社員が集まっている会社でも、業績不振に陥ることがあります。
失敗への恐れ
経営判断を妨げる要因の一つに、失敗への恐れがあります。
自分の意思決定によって、会社に損害を与えたらどうしよう。
失敗を恐れて、意思決定を先延ばしにします。
「先延ばしにする」も意思決定です。
経営が後手後手にまわるのも、判断ミスと言えます。
こだわりの強さ
こだわりが強すぎる場合も、判断を遅らせる要因になります。
こだわりすぎていると、時代変化に取り残されていきます。
こだわりの強さは、業界でのトップクラスの機能と品質を確保できる可能性はありますが、外部環境が変われば不要なものにかわります。
今後、自動車のエンジン部品に強みのある会社も、モーターへの転換に備えて、変化がもとめられています。
エンジンに強みがあるからと、こだわりすぎていると会社が立ち行かなくなる可能性があります。
経営相談の種類
起業家をサポートするサービスに、コーチングやコンサルティングが存在します。
コーチング、コンサルティングの違いについて説明します。
コーチングとコンサルティング
コーチングとコンサルティングは、両方とも目的は同じです。
どちらもクライアントの課題解決、目標達成が目的です。
アプローチの方法が異なります。
・コンサルティングとは
コンサルティングは、コンサルタントが知識や経験をもとに、クライアントにアドバイスを行います。
コンサルティングは、「全ての答えをコンサルタントが持っている」という前提で行います。
「コンサルタントの言うとおりにすれば、うまくいく」ということです。
そのため、クライアントは、コンサルタントのアドバイス通りに行動がもとめられます。
結果への責任は、コンサルタントの方が重くなります。
「コンサルタントのアドバイスの内容」によって、結果がわかれるからです。
・コーチングとは
コーチングは、原則コーチはクライアントにアドバイスを行いません。
コーチングは、「すべての答えをクライアントが持っている」という前提で行います。
クライアントは、「自分で考え抜いて、決断して」の行動がもとめられます。
コーチは、クライアントの思考をサポートします。
結果への責任は、クライアントの方が重くなります。
「クライアントが行動するかどうか」によって結果がわかれるからです。
もちろん、うまく行動へ促せるかは、コーチの責任もあります。
コーチングとコンサルティングのメリット・デメリット
コンサルティング、コーチングのメリット・デメリットは次のようになります。
●コンサルティング
【メリット】
・アドバイスをもらえるので、解決が早い
・クライアントに無い知識や情報が入手できる
【デメリット】
・アドバイスが、クライアントの状況に合うかわからない
・クライアントが考えないので、成長が遅れる
●コーチング
【メリット】
・クライアント自身が考えて行動するので、成長につながる
・考える力がつくので、応用力が身につく
・成長する結果、同じレベルの課題解決力が強くなる
【デメリット】
・答えを自分で考えるので、時間がかかる
・今まで持っていない情報や経験は、どんなに考えてもわからない
コンサルティングもコーチングも一長一短あり、どちらも補完関係になっています。
併用するのがオススメです。
例えば、コロナウイルスの感染拡大による緊急事態の対応について。
国の支援をもらうには、コンサルティングを活用した方が早いでしょう。
長期的な戦略を見直すのであれば、コーチングの方が自分自身の納得いくものができるでしょう。
【コラム】1on1ミーティングとは~目的とメリット・デメリット~
起業家に必要なサービス
起業家に必要なサービスのコンサルティング、コーチングについて説明します。
コンサルティングもコーチングも補完関係にあります。
起業家コンサルティング
起業家コンサルティングは、さまざまなサービスがあります。
ざまざまなセミナーや起業塾などがあり、コンサルタントが知識や経験を教えてくれます。
公的機関でも、創業支援など、さまざまなサービスが存在します。
そこで、創業補助金の申請方法や、ビジネスプランの作成方法などを教えてます。
起業家コーチング
起業家のコーチングは、コーチングスクールでコーチングを学んだ人が、ビジネスコーチングやエグゼクティブコーチングという名前で実施しているケースが多いようです。
最近は、起業家向けのコーチングを提供する会社も現れていますが、まだまだ普及はしていません。
おそらく、「アドバイスもらえないのに、課題が解決するのか?」と、怪しまれるせいでしょう。
コンサルティングとコーチングのメリット・デメリットは補完関係にあります。
上手に活用していただきたいと思います。
アドバイスをせずに起業家向けにどのようなコーチングをするのかを説明します。
起業家のコーチング、コンサルティングの内容
起業家コーチング、コンサルティングの内容について、簡単に説明します。
対象は、ビジネス全般になり、広範囲になりますので、一部を紹介します。
起業家コンサルティングの内容
起業家コンサルティングの内容は、以下のようなテーマがあります。
・起業に向けての心構え
・起業の方法、手続きなど
・記帳や税金等お金に関する課題
・ビジネスモデルのつくりかた
・ビジネスプラン、事業計画書の作り方
・補助金など起業家支援の種類と活用方法
などを教える、チェックするといったサービスを行います。
起業直後だと、ビジネスがわからないので、コンサルタントに随時教えてもらった方が早く前進します。
起業家向けコンサルタントが困る相談内容は、「私は、何のビジネスで起業したらよいですか?」という相談です。
それはクライアント以外、誰もわかりません。
起業家向けコーチングが必要になる場面です。
起業家コーチングの内容
起業家対象のコーチングの内容は、以下のような質問を投げかけ、クライアントの考えを整理し、行動を促します。
・そもそも、なんで起業しようと思ったのか、目的を教えてください
・目的を達成した状態について、説明してください
・目的達成までのビジネスプランを教えてください
・お客様はどうして他の会社ではなく、あなたの商品サービスを選ぶのですか?
・お客様像についておしえてください。
・ターゲットとなるお客様の人数、規模について教えてください
「起業は簡単」とサービスを提供しているところがありますが、実際は、起業は難しいです。
10社中9社は5年以内に消えるといわれています。
儲かる状態までも時間がかかります。
コンサルタントに相談すれば儲かるのであれば、もっと会社が増えているでしょう。
実際は、日本の会社の数は減り続けています。
ビジネスで成功するかどうかは、ビジネスセンスなどに左右される部分もあります。
しかし、「どうして起業するのか?」の目的も大切です。
目的の強さが粘り強さになり、起業の成功度合いを高めます。
ダイエットの方法も英会話の方法も、世の中には知識も情報も溢れていますが、できる人とできない人にわかれます。
目的意識の差が、結果として現れるのです。
コンサルティングだけでなく、コーチングも必要なのです。
【コラム】一体感の醸成方法~チームワークとコミュニケーション~
経営者専門のエグゼクティブコーチング
経営判断力を高めるには、何をすれば良いのか。
外部のエグゼクティブコーチの活用がオススメです。
エグゼクティブコーチングとは
エグゼクティブコーチングとは、経営者を対象のコーチングです。
経営者の意思決定の精度を高める目的で行います。
コーチときくと、指導されるようなイメージを持つかもしれませんが、コーチングはアドバイスを原則行いません。
経営者自身の自問自答をサポートする触媒のような役割をします。
たとえば、経営が安定しているときから、貿易戦争や、パンデミックなどの問題が起きたらどうするのか?などの質問を投げかけます。
エグゼクティブコーチングの効果
エグゼクティブコーチングの効果は、意思決定の精度アップです。
急に経営判断をもとめられると短絡的になり、場当たり的になります。
とても視野が狭くなりがちです。
意思決定を先延ばしにする場合も、メリット、デメリットの両面の意識が必要です。
人、モノ、カネ、情報、マクロ、ミクロ、未来、過去、さまざまな視点から物事をとらえると、意思決定の精度を高められます。
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コーチングは全体的、コンサルティングは局所的
働き方の多様化、ITツールの進化により、起業したい人が広がっているように感じます。
初めて起業する人は、すべて自分で解決しようとすると非効率になります。
先人が失敗した課題を、知らずに失敗してたら、時間がもったいないです。
今ある知識や情報をとらえつつ、自分自身のオリジナリティがもとめられます。
局所的な課題、「商品開発方法」「経営分析の方法」などは、コンサルティングを受けると早いでしょう。
経営全般を俯瞰して、長期的な進捗管理を行うには、コーチングが適しています。
スタートアップ時は、資金など経営資源が少ないと思いますが、コンサルティングに関しては公的機関などのさまざまなサービスがあります。
補完的に起業家向けコーチングを活用すると思考の整理が進みます。
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欧米の経営者の7割はコーチをつけている
経営者の判断が必ず成功するというわけではありません。
成功した経営者ばかり注目されるので、経営者なら、いつも正しい判断をしていると思われるかもしれません。
しかし、経営者も迷います。
なぜなら、経営者同士の競争だからです。
実際、7割の企業は赤字と言われています。
債務超過に陥っている企業も数多くあります。
経営者は、経営判断の精度とスピードを上げる仕組みが必要です。
ライバル企業の経営者が、その仕組みを取り入れているなら、それ以上の仕組みを取り入れないと競争に勝てません。
欧米の経営者の7割は、エグゼクティブコーチをつけているといわれます。
経営幹部たちのインセンティブに、エグゼクティブコーチが存在する会社もあるそうです。
それぐらい、欧米ではエグゼクティブコーチを重視しています。
なぜなら、どんなに優れた経営者であっても、成功体験を積み重ねるごとに視野が狭くなるのを理解しているからです。
実際、日本の生産性は、先進国で最下位を継続しています。
欧米企業の生産性に勝つために、どのような仕組みを取り入れますか?
弊社では、企業の生産性を高めるためのエグゼクティブコーチングサポートを行っています。
ぜひご活用ください。