職場の信頼関係をつくる方法~上司と部下のチームワーク~
職場の人間関係はいかがでしょうか?
職場の人間関係が悪いと、さまざまな問題を引き起こします。
退職理由ランキング、職場のストレスランキング、どちらにも上位に人間関係が存在します。
職場の上司、部下、同僚の人間関係の悪化は、社員の離職や、メンタルヘルスの悪化による休職などを発生させます。
結果、会社の業績を悪化させます。
会社の業績を高めるためには、職場の人間関係の強化は必須です。
そして、人間関係を強化するためには、信頼関係の構築が必要です。
信頼関係を良くするには、コミュニケーションの質を良くしなければなりません。
職場の信頼関係構築、チームワーク強化について説明します。
【コラム】アフターコロナのビジネスチャンス-世界経済と仕事の変化に対応する
【目次】 |
チームワークは信頼関係が必要
2019年ラグビーワールドカップでの日本代表の活躍も有り、「ワンチーム」という言葉が流行語大賞になりました。
ワンチームとは、チームが一丸になることです。
チームが一丸になる方が良いとは、昔から分かっていることですが、なかなか難しいのです。
信頼関係が無いと情報共有できない
チームワークが良い状態とは、ゴールに向かって必要な情報をメンバーで共有できている状態をいいます。
正確な情報が無いと、正確な意思決定ができないからです。
正確な情報共有は、信頼関係が無いとできません。
報告したらデメリットがあるとなれば、「黙っといた方が良いかな」と判断される場合があります。
メンバーの誰かが、人の成果を奪うようなタイプの場合、誰もが良いアイデアを提案するのをためらいます。
チームワークが無いと生産性が低下する
信頼関係がないと、チームワークはよくなりません。
チームワークが悪くなると、生産性が大幅に低下します。
それが全社的に広がれば、会社自体の業績に大きな影響を与えます。
各社「ワンチームになろう!」という掛け声で、一丸になろうと必死になっているのです。
【コラム】コーチングの資格は独学でも取得できる?~コーチングの勉強方法~
職場に信頼関係が生まれない理由
「みんな一丸になって頑張ろう」は昔からいわれてきました。
「ワンチーム」という言葉は新しいかもしれませんが、意味的には目新しいものではありません。
一丸にならないと、仕事の生産性が低下するからです。
いまだに言われ続けているのは、ワンチームになれてないからなのです。
どうしてワンチームになれないのでしょうか?
価値観の違い
まず組織内のメンバーの価値観の違いが、大きな壁になります。
特に上司と部下、世代間の価値観の違いは大きなものになります。
終身雇用が当たり前の世代と、終身雇用が崩壊した世代では価値観が大きく異なります。
価値観の違いにより、上司側は「最近の若い奴は。。。」となり、部下側は「考え方の古い上司・・・」となるのです。
相手を敵視する
お互いの価値観を認められない場合、相手を敵視します。
「会社のために一生懸命働くのが当たり前」の上司は、部下に上司の価値観を押し付けようとします。
「一生懸命働いてもメリットがない」と感じている部下は、上司の価値観に抵抗しようとします。
自分を、一方的にコントロールしようとしてくる相手を敵視します。
自分に従わない相手も敵視します。
結果、信頼関係が構築されないのです。
職場に信頼関係を生む
信頼関係を生むには、何をすれば良いのか?
大切なのは職場で信頼関係は築くのは時間がかかり、壊れるのは簡単という性質を、理解しておくことです。
「どのような特徴をもつ相手なら、信頼できるか」を考えて見ると良いでしょう。
相手の価値観を認める
「自分の考え方を、否定ばかりしてくる人」を信頼することは、ほとんど無いでしょう。
つまり、逆をすれば、信頼関係構築の方向に進みます。
人それぞれ、育った環境も異なるので、価値観が違うのは当たり前です。
「価値観が違っても良いのだ」と、認めることが大切です。
否定されなければ、相手も敵視してこないでしょう。
賛同はしなくて良い
相手の価値観を「認める=賛同する」と捉えるかたもいます。
「認める」は、「賛同する」とは異なります。
相手の考えを「そのとおりだな」と賛同するのではなく、「そのような考え方をするのだな」と、ただ受け止めればよいだけです。
「受け入れる」必要はありません。
受け止めた上で、自分の考えと相手の考えを混ぜながら判断したらよいのです。
ただし、初めは難しいです。
あまりにもかけ離れた価値観を、認めることは難しいのです。
信頼関係構築には、根気が必要です。
【コラム】1on1ミーティングとは~目的と効果とメリット・デメリット~
コーチング・コミュニケーションを取り入れる
外部環境が大きく変化し、世代間の価値観の違いが大きくなっています。
インターネットが、子供のころからある世代とない世代では、考え方が大きく異なります。
世代間のギャップが、価値観の違いとなって、信頼関係構築を阻む場合があります。
信頼関係が無いと、ワンチームになれません。
信頼関係を構築するには、相手を認める力がもとめられます。
相手を認める力を強化するには、トレーニングが必要です。
弊社では、職場のコミュニケーション改善を目的とした研修セミナーを実施しています。
ぜひご活用ください。