エビングハウスの忘却曲線と社員教育の効率化
エビングハウスの忘却曲線という言葉をきいたことがありますか?
「人の記憶力は長く続かない、だから何度も復習が必要」の説明に用いられるものです。
学生時代に暗記を繰り返してきた人にとっては、あたりまえのことです。
しかし、社会人になると忘れられがちです。
企業研修を一回受講しただけで、できるようになった気になる場合もあります。
社員教育を効率化するには、継続的にトレーニングする仕組みが大切です。
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【目次】 |
学んだ内容覚えてますか?
これまで、多くの読書、セミナーの受講を重ねてきたかもしれません。
それらで学習した内容を、今でも覚えていますでしょうか?
「人の記憶力は、どれぐらいもつか?」実験がおこなわれてきました。
エビングハウスの忘却曲線とは
忘却曲線について、Wikipediaで次のように記載されています。
忘却曲線(ぼうきゃくきょくせん)は、記憶の中でも特に中期記憶(長期記憶)の忘却を表す曲線。特に心理学者のヘルマン・エビングハウスによるものが有名である。
(出典:Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/忘却曲線)
シンプルに表現すれば、「人の記憶力は、そんなに継続しないよ」です。
もちろん個人差があるでしょうが、必ず忘れていきます。
忘れないように、再度入力を、記憶が定着するまで継続が大切です。
ノウハウ本やセミナーの効果
インターネット上には、情報があふれています。
本屋に行けば、ノウハウ本が数多く存在します。
セミナーの種類も数多くあります。
ですが、効果はいかがでしょうか?
あれだけ良い情報を入手できたら、日本人はものすごく優秀になっているはずです。
生産性改善セミナーも毎年のように行われ、ノウハウ本もインターネット上の情報も数多く存在します。
しかし、20年以上、日本の生産性は低迷し続けています。
ノウハウを学んでも、効果として表れていないことを意味しています。
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記憶に定着させる
記憶として定着させていくには、何度も繰り返して覚えることが大切です。
忘れる前にインプットしなおさないと、ふりだしに戻ってしまいます。
復習が必要
おそらく暗記などの仕方は、多くの方が学生時代に体験したでしょう。
英単語も1回授業を受けただけでは、覚えられません。
何度も繰り返しが必要です。
だから復習が必要なのは、たいていの方が知っています。
しかし、企業研修などの復習は、多くの場合行われません。
それは、学校のようにテストが無いからでしょう。
逆の見方をすれば、毎日がテストです。
学校のテストの場合は、失敗しても減点されるだけで済みます。
ビジネスの世界では、減給されるかもしれません。
新しいことにチャレンジして失敗するよりも、慣れ親しんだ従来の方法をやり続ける方が安心です。
そうして、忘れられていきます。
体で覚えるも大切
忘却曲線は、何度も復習して覚えるのが大切と説明するものです。
復習には、アウトプットも大切です。
英語のように、本でいくら学んでも、実際に会話をしてみないと上達しないケースも多いです。
セミナーで学習した内容も、実践されなければ忘れられていきます。
企業研修を受講した内容、ベストセラーの本を読んだ内容が、自己満足で終わって無いでしょうか?
企業研修をしっかり行っている大企業でも、業績が悪くなる場合があります。
大企業は、社員教育が充実しているのに、どうしてなのか?
考えてみることが大切です。
行動を促すコーチング
人が成長するとき、トレーニングが必要です。
英語にかぎらず、スポーツなどすべてそうです。
だから、人材育成を行うには、マスターするまで同じ行動を繰り返す、トレーニングを意識することが大切です。
行動を促すスキルとして、コーチングをおすすめします。
1on1ミーティングなど、部下の主体性を引き出す方法として活用されています。
コーチングとは
コーチングとは、「相手の気づきを引き出し、モチベーションを高め、行動を促すスキル」です。
行動を促すために、コーチングセッションを行います。
コーチングをオススメする理由は、セミナー受講後、忘れられていくケースが多いからです。
セミナー受講後、学習した内容を定着させていく目的で、コーチングセッションを行います。
行動の繰り返しにより、セミナーなどで学習した内容を定着させていきます。
コーチングの全体像
コーチングのデメリットも、人材育成のデメリットも、どちらも1回では、効果が無い点です。
コーチングセッション⇒行動⇒コーチングセッション⇒行動⇒コーチングセッション⇒・・・を繰り返します。
行動の積み重ねによって、成長していきます。
繰り返しになりますが、トレーニングしないかぎり、学習した内容はマスターできません。
セミナーなどで学習した内容を、トレーニングするような仕組み化が大切です。
コーチングセッションの導入がおすすめです。
【コラム】連鎖退職とは~若手社員が連鎖退職する原因と対処方法
人材育成にコーチングを活用する
人材育成は、多くの会社の課題です。
そして課題となる原因は、社員の自助努力に頼りっきりになることです。
社員が、自己啓発をしてくれれば、会社としてはお金がかかりません。
しかし、自己啓発の効果は、社員のモチベーションに大きく左右されます。
また、生産性改善セミナーや思考力のセミナーなどは、実践の中に組み込まないかぎり定着しません。
学びたての内容は、まだまだ初級者なのでスピードが遅くなります。
だから、慣れ親しんだ従来のやり方でやってしまいます。
そして、学習した内容を忘れてしまいます。
人材育成を効率化するには、仕組み化が大切です。
そのために、何よりも重要なのは、経営者の考え方です。
弊社では、人材育成の効果を高めるコーチングの研修セミナーを実施しています。
ぜひご活用ください。