社員のモチベーション向上施策~人材育成の効率をアップ~
企業の競争優位性について、規模や経験の差と考えている人が多いように感じますがそうではありません。
知識や経験が競争優位であるなら、ベンチャー企業は老舗企業に勝てません。
お金があるほど競争優位であるなら、どうして大企業が経営危機に陥ることがあるのでしょう。企業の競争優勢を大きく左右するのは人材です。
失敗を恐れ委縮する人材しかいない大企業と失敗を恐れず果敢にチャレンジするベンチャー企業では成長スピードが異なります。
その差を生むのがモチベーションです。人材育成とモチベーションアップの関係について説明します。
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【目次】 |
人材育成が必要な理由
企業では人材育成の強化が必要とされています。人材の成長は会社の成長に直結するからです。
会社の業績を高める
当然のように、新入社員とベテラン社員では仕事のスピードが異なります。ベテラン社員ほど、会社への貢献度が高くなります。
会社の業績を高めるには、いかに早く人材のレベルアップをはかれるかが重要です。新しい設備や道具などはお金を出せば手に入りますが、人材はそうはいきません。
社内で人材育成制度を整えるのは必須になります。
社員のやりがいを高める
人材育成は社員のやりがいを高めるにも重要です。
社員が会社を離職する理由として、「成長が感じられない」「やりがいを感じない」などが挙げられます。
社員を長期的視点にたって育成するには、離職率を改善しなければなりません。成長が実感でき、やりがいを感じる環境づくりが大切です。
自己実現欲求を満たすような人材育成制度が望ましいです。
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人材育成にモチベーションが必要な理由
人材育成にモチベーションが必要とされる理由について説明します。やる気がない社員に対しては、なかなか育成が難しいです。
人材育成の成果はバラつきがある
学校教育も同様ですが、同じ先生が同じように教えても、学生の育成成果にはばらつきが出ます。モチベーションの高い低いによって、成長スピードに差が生まれます。
つまり、人材育成では、ただ教えれば良いというわけではありません。教える前に、モチベーションアップをはからなければなりません。
人材育成はモチベーションに左右される
人材育成の成果を出すのに重要なポイントは、教えている時間ではありません。教えた後の行動が重要です。企業研修や各種講座のデメリットは、受けたら受けっぱなしになる点です。
実践を繰り返さない限り習得できないのです。教えてもらってもなかなか成長できないのは、主体的な行動に結びつかないからです。
主体的な行動に結びつかないのは、モチベーションが低いからです。
人材育成の前にモチベーションアップを
人材育成の効果を高めるには、教える前にモチベーションアップをはからなければなりません。それは教えながら常にモチベーションをマネジメントしていかなければなりません。
1on1ミーティングの活用が進んでいる
近年、教える一辺倒の人材育成では限界が感じられています。教えるのデメリットは「考える力」を奪うからです。
その結果「教えてもらってないことは動かない」となってしまいます。
大企業を中心に1on1ミーティングの活用が広がっています。1on1ミーティングとは、部下の主体性を引き出す面談をいいます。
社員の主体性が人材育成効果を左右する
上述したように、社員の主体性が人材育成の効果を左右します。学んだ内容を積極的にできるようにしようという意気込みが必要なのです。
「どうしてそれを習得するのか」目的意識が必要です。「なんのために教えられているのか」わからないからモチベーションが上がらないのです。
「自分をいいように利用しようとしている」と自分事に落とし込めないからモチベーションが上がらないのです。
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上司とのコミュニケーションが部下のモチベーションを左右する
企業にとって人材育成は最重要課題です。
経営資源の中で、もっともライバル企業との差を生み出す要因が人材のレベルだからです。
他の経営資源がお金さえあれば入手しやすいですが、人材はお金があってもどこに存在するかわかりません。そのため、企業内で育てるのが大切です。
人材育成で大切なのが社員のモチベーションです。そ
して問題となるのが部下のモチベーションを高める上司もいれば、部下のモチベーションを下げる上司もいるという点です。
部下のモチベーションを高める上司のコミュニケーション能力が必要です。