中小企業の人材育成投資方法~教育訓練費はコスト?~
人手不足の問題、後継者不足の問題、技術承継の問題など。
中小企業は人材が育成できてなかった原因により、廃業など、持続可能性に問題が発生します。
この傾向をどこかで止めないと、ますます悪化するでしょう。
人材育成が、大きな課題になっています。
そこで、人材育成=投資という考え方が重要になります。
人材育成=コストという考え方の場合。
コストダウンというと、人件費や教育訓練費の削減に走ってしまいます。
教育訓練費の削減⇒モチベーションの低下⇒離職⇒職場の高齢化⇒業績低下⇒教育訓練費の削減⇒・・
負のスパイラルに陥る可能性が高まります。
人材育成=投資の考え方が大切です。
人材育成投資方法について説明します。
【コラム】コーチングの資格は独学でも取得できる?~コーチングの勉強方法~
【目次】 |
人材育成投資が必要
働き方改革や新卒一括採用の廃止など、従業員の働き方が大きく変わろうとしています。
そのような中、人材育成の重要性が高まっています。
社員の成長と会社の成長は相関する
人材育成が必要な理由は、「社員の成長」と「会社の成長が」相関するからです。
たとえば、営業の人材がレベルアップしないと、売上高はあがりません。
開発の人材のレベルアップがないと、良い商品ができません。
良い商品がないと売上高が上がりません。
人材の成長が、売上高に影響を与えます。
社員の成長欲求を満たす
社員の成長を促すには、人材育成の仕組みを整える施策が大切です。
あわせて、社員の成長欲求を、刺激する取り組みが大切です。
中小企業の場合、人材育成はOJTが多いです。
社員が主体的に学びたい気持ちになってくれないと、効率よく育成できません。
【コラム】傾聴力・質問力とは~トレーニングとコーチング・コミュニケーション
中小企業の人材育成の問題
人材育成は重要ですが、中小企業では、教育の実施自体が大きな課題になっています。
社員の方も、人材育成の仕組みが無いからと、会社を辞めてしまう場合も存在します。
社員が成長できない環境が、できているかもしれません。
時間をつくれない
中小企業の人材育成の課題は、育成の時間を取れないことです。
週休1日だけでフルに働いていて、有休すらとりにくい課題もあります。
生産性が低いので、質より量で勝負がもとめられ、働く時間が長くなります。
そのため、同じ作業の繰り返しで、成長のきっかけを失います。
見て学べ
ベテラン社員が、昔ながらの育成方法しかできない問題もあります。
自分自身が、先輩に教えてもらった方法で育成しようとしますが、現代の若者には合いません。
時代の変化に対応ができずに、若手社員の責任にします。
それを改善しようとしないため、いつまでも若手が育たず辞めてしまい、会社の高齢化が進みます。
人材育成投資方法
人材育成投資方法は、ある程度、「人材育成も計画的に投資が必要」との考え方が大切です。
中小企業の場合は、時間の確保(投資)が大切。
生産性を改善し、研修の時間を確保することが必要です。
「学ばせる」よりも「学びたい」
若手社員は、「学び」を押し付けられることをいやがります。
「学ばせる」スタイルをとると、やらされてる感がでてしまします。
その前に学ぶ目的を教え、「学びたい」気持ちを高める、モチベーションアップが大切です。
社員の主体性を引き出したいなら大切です。
管理職のコミュニケーション能力強化
「学びたい」気持ちを引き出すには、管理職のコミュニケーション能力の強化が必要です。
さらに言えば、コーチングスキルを身につける必要があります。
部下を成長させるも、つぶすも上司のコミュニケーション能力次第だからです。
職場のストレス要因、社員の退職理由、どちらもランキング上位に上司との人間関係があるからです。
社員のモチベーションを引き出せるかは、上司のコミュニケーション能力が重要です。
【コラム】数値化できないコミュニケーション能力の目標設定方法と評価基準
コーチング・コミュニケーションを取り入れる
若手社員の働く意識は、大きく変わっています。
その若手社員のモチベーションを引き出せるかどうかが、会社の将来を決めます。
モチベーションアップがなければ、社員の高齢化が進み、いつか行き詰まります。
若手社員のモチベーションを引き出せるかどうかは、上司のコミュニケーション能力がもとめられます。
コミュニケーション能力を強化して、活気ある職場づくりを進めましょう。
弊社では、コミュニケーション能力強化のための研修セミナーを実施しています。
ぜひご活用ください。