仕事の生産性を高めるコミュニケーション能力
目まぐるしく、労働環境が変わっています。
その中で、労働生産性の向上が、企業の課題となっています。
外国企業との競争を考えたときに、日本企業の生産性が、低迷しているからです。
このまま生産性が低い状態が続くと、日本企業の競争力の、さらなる低下の可能性が高まります。
労働生産性を高める方法について、説明します。
【コラム】メンタルヘルスとは~職場でメンタル不調者を出さない~
【目次】 |
労働生産性アップが必要
政府が働き方改革、最低賃金のアップなどをすすめています。
企業に、労働生産性向上を促しているからです。
どうして、いま、労働生産性向上がもとめられているのでしょうか?
労働生産性が低い日本企業
日本は、アメリカ、中国につぐ、世界第3位の経済大国です。
しかし、一人当たりのGDPになると、大幅に順位が落ち込みます。
ものすごく生産性が低いのです。
それは、株価や賃金にも反映されています。
日本の株価は低迷を続け、日本だけ給料が過去30年間上がっていません。
競争力の強化
失われた30年が過ぎて、さすがに危機感を感じた政府が、働き方改革に動き出しました。
後手後手に回り過ぎて、遅すぎた感がありますが、やらざるをえません。
企業は今後、最低賃金のアップと、労働時間の削減に対応しなければなりません。
少ない時間で大きな成果が、もとめられます。
生産性が低い企業は、退場させられます。
生産性を高めるには、競争力の強化が必要です。
【コラム】バーナード組織の3要素~共通目的・協働意欲・コミュニケーション
労働生産性が上がらない理由
労働生産性を上げなければいけないのは、昔から分かっていました。
しかし、上がらないのはどうしてでしょうか。
保守的
日本は、世界第3位のお金持ちの国です。
お金もあるし、本屋やインターネット上に情報も溢れている、教育も整っている。
知識も経験もあるのに、どうして国際競争力が低下しているのでしょうか?
結局は、考え方の問題です。
日本企業は、「問題を起こさないように、クレームにならないように仕事をしている」
外国企業は、「イノベーションを起こして成功したい!と思って仕事をしている」
仕事に取り組むハングリー精神が違うのです。
上昇意欲、モチベーションが知識や経験、資金力の差を越えてくるのです。
コミュニケーション能力が低い
コミュニケーション能力の低さも、指摘されます。
どんなにAIなどIT技術が発展しても、ロボット技術が導入されても、人と人とのコミュニケーションは必要です。
人と人とのコミュニケーションのスピードが、生産性に大きく影響するのです。
問題がわかったときに「すぐ報告」する組織と、「3年後に発覚」する組織では、生産性が大きく異なります。
アイデアについての発言も「すぐ提案」する組織と、「やめとこう」とする組織では、生産性が大きく異なります。
コミュニケーションの質が、生産性を大きく左右するのです。
組織力をアップする
生産性を高くするには、チームが一丸となれる組織力が必要です。
組織力強化に参考になるのが、バーナードの組織の3要素です。
・共通目的
・貢献意欲
・コミュニケーション
これら3つの強化によって、組織力がアップできます。
リーダーシップ力を強化
組織には、リーダーの存在が欠かせません。
共通目的を示し、メンバーの貢献意欲を引き出さなければなりません。
リーダーの大きな役割は、「意思決定」です。
迷って決められないも、「先延ばし」という意思決定です。
「意思決定力」の強化が、もとめられます。
「意思決定力」を強化する方法は、「コーチングを受ける」がオススメです。
コミュニケーション能力を強化
共通目的を伝え、メンバーの貢献意欲を引き出すには、コミュニケーション能力の強化が必要です。
必要なコミュニケーション能力は、「聴く力」です。
メンバーと信頼関係がないと、共通目的に納得してもらえません。
また、メンバーのやる気を引き出せません。
聴く力コミュニケーション能力を強化するには、コーチング・コミュニケーションの導入をオススメします。
【コラム】1on1ミーティングとは~目的とメリット・デメリット~
ワンチームになって組織力を強化へ
2019年度の流行語大賞は、「ワンチーム」でした。
ラグビーワールドカップの日本代表の活躍によって、広がったキーワードです。
そして、各社がこぞって「ワンチームになる」と宣言していました。
では、「これまでは、ワンチームではなかったのか?」と聞き返したくなります。
「ワンチームになる」のは、難しいのです。
「ワンチームになる」には、まずはコミュニケーション能力の強化が欠かせません。
コーチング・コミュニケーションを取り入れて、ワンチームを目指しましょう。