ハドルミーティングとは~コミュニケーションを密に~
IT技術が進化して、グループウェアなど、コミュニケーションツールの活用が広がっています。
それにも関わらず、職場のコミュニケーション不足が問題になっています。
コミュニケーション不足の発生要因は、コミュニケーションの質が悪くなっているからです。
急増するコミュニケーション量に、処理が追いついていないのです。
職場のコミュニケーション不足の解消方法として、ハドルミーティングが注目されています。
大切な注意点。
ハドルミーティング含めて、どんなスキルも、すぐには効果が現れません。
コミュニケーション不足の解消は、時間を要します。
PDCAサイクルを回しながら、「継続すること」がもとめられます。
ハドルミーティングについて、効果的に行うために、重要なポイントも含めて説明します。
【コラム】1on1ミーティングとは~目的とメリット・デメリット~
【目次】 |
ハドルミーティングが注目される理由
ハドルミーティングと呼ばれるミーティング方法が、注目されています。
ハドルミーティングとは
ハドルミーティングとは、BizHintで次のように紹介されています。
ハドルミーティングとは、もともとはアメリカンフットボールの選手たちが試合中に行うフィールド上の作戦会議を指す用語で、ビジネスシーンでは必要に応じて開催する短時間の会議スタイルを指します。
(出典:BizHint「ハドルミーティング」:https://bizhint.jp/keyword/291177)
チームスポーツで、「タイムをとって、全員で行う短時間のミーティング」の様子からとったものです。
仕事の合間に、全員集まって、短時間で情報共有を行うミーティングを、ハドルミーティングと呼びます。
特徴は次の通りです。
・1日数回以上、頻度が多め
・必要なメンバー全員が参加
・業務を妨げない程度の短時間で終了
・情報共有が目的
アジャイル経営で行われるミーティングの形に似ています。
効果・メリット
ハドルミーティングの効果・メリットは次の通りです。
・報連相のきっかけとなる
・情報共有が迅速になる
・軌道修正が早くなる
・一人で悩む時間が短くなる
などの効果があります。
PDCAサイクルを高頻度で回転させて、生産性を高めます。
【コラム】一体感の醸成方法~チームワークとコミュニケーション~
ハドルミーティングの導入
ハドルミーティングの導入方法について説明します。
大切なポイントは、お互い協力しあおうとの意識です。
ハドルミーティングの方法
ハドルミーティングの方法に、絶対的なルールはありません。
自社に合ったやり方を、追求する姿勢が大切です。
ハドルミーティングの実施タイミングは、大きく分けて2つです。
①開催時刻を決めておく(例えば10時と15時)
②必要に応じて臨時開催(必要を感じたメンバーの呼びかけ)
①開催時刻を決めておく
ハドルミーティングは、仕事の途中の情報共有を目的としています。
タイミングを決めておけば、メンバーの仕事は、急に止められません。
話し合う内容は、次のようになります。
・現在の仕事の進捗状況
・抱えている課題についての情報
②必要に応じて臨時開催
例えば、調査結果により、戦略を見直さなければならなくなったとき。
定刻まで待つ時間がもったいない場合は、臨時招集して話し合います。
ハドルミーティングの注意点
ハドルミーティングの効果を高めために必要なのは、職場のコミュニケーションの質の改善、人間関係強化です。
せっかく定時にミーティングしているのに、「相談すると怒られそうで怖い」「問題を伝えるとメンバーに迷惑がかかってしまう」と考えてしまうと、情報共有が行われなくなります。
また、臨時に人を集める場合も、「声をかけづらい雰囲気」があれば、臨時開催が行われません。
ハドルミーティングの位置づけを明確にして、効果的に行うには、強力なリーダーシップが必要です。
日ごろから、相談しやすい雰囲気づくりをしましょう。
ハドルミーティングの効果を高める方法
ハドルミーティングの効果を高めるには、なんでも発言し合える関係づくりです。
スポーツでハドルミーティングの効果が得られるのは、チームワークを強化が、日ごろから行われているからです。
チームワークの強化には、コミュニケーション能力の強化がもとめられます。
コミュニケーション能力の強化
ハドルミーティングの効果を高めるには、コミュニケーションが活発に行われる組織が必要です。
コミュニケーション能力は、「話す力」と「聴く力」の双方向があって、初めて成立します。
コミュニケーション能力の強化というと、報連相など、「話す力」と捉える傾向にあるように感じます。
ハドルミーティングでは、報連相などよりも、「報連相しやすい雰囲気をつくる力」がもとめられます。
「聴く力」の強化が重要です。
コーチング・コミュニケーションの導入
「聴く力」の強化方法として、おすすめはコーチング・コミュニケーションの導入です。
コーチング・コミュニケーションとは、コーチングスキルを取り入れたコミュニケーションスキルです。
コーチングスキルは、「傾聴」「質問」「フィードバック」のスキルで構成され、トレーニングにより「聴く力」が強化されます。
コーチングでいう「聴く力」は、「相手に本音でたくさん話してもらう力」です。
ハドルミーティングでは、なんでも本音で話せる職場づくりが重要だからです。
コーチング・コミュニケーションのトレーニングを継続することによって、ハドルミーティングが効果的に行えるようになります。
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ハドルミーティングを実践してみよう
職場内のコミュニケーション不足が、大きな課題になっています。
コミュニケーション不足が発生すると、仕事が思うように進まず、生産性が低下します。
働き方改革が進む中、労働時間の削減が進められています。
企業には、生産性の向上がもとめられています。
生産性向上をはかるには、コミュニケーションの活性化が欠かせません。
そのため、ハドルミーティングが注目されています。
重要なポイント、1回では効果が現れないということです。
最低、1年ぐらい毎日継続してください。
改善点があれば、PDCAサイクルを回してブラッシュアップが大切です。
まずは、ハドルミーティングを実践してみてください。
弊社では、コミュニケーション能力強化のための、コーチング・コミュニケーション研修セミナーを実施しています。
ぜひご活用ください。