チームワーク強化に必要な2つのコミュニケーション能力
管理職になると、部下をいかにマネジメントするか課題になります。
部下がモチベーション高く、協力的に仕事をしてくれる、チームワークの良い状態が、チームの生産性を最大化するのに重要です。
強いチームワークの特徴は、コミュニケーションが活発です。
メンバー全員が、活発にコミュニケーションを取りあって、協力し合います。
メンバー全員に、コミュニケーション能力の強化が求められます。
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【目次】 |
職場ではチームワークの醸成がもとめられる
職場で仕事をする以上、チームワークの醸成がもとめられます。
チームワークが強いかどうかで、さまざまな影響があるからです。
生産性強化
まずチームワークの強さによって、チームの生産性が大きく変わります。
メンバーがチーム一丸となって協力合って物事を進めるチームと、メンバーの誰かがやってくれるだろうと非協力的なメンバーが多いチームでは生産性が大きく異なります。
それは、仕事にかぎらず、スポーツなど、ほかのチームでも同様でしょう。
グループで活動する上で、チームワークの醸成は欠かせません。
離職者を出さない
チームのメンバーが「脱落しない」も重要です。
メンバー同士がつぶし合うチームは、協力関係が築けません。
チームが一丸になれないと、生産性は大きく低下します。
メンバーがこのチームのために頑張ろうと、モチベーションを高めることが重要です。
メンバーを脱落させない、メンバー全体の一体感をだす。
ワンチームになるには、チームワークの醸成が大切です。
チームワークが弱くなる理由
職場では、常にチームワークの強化が叫ばれています。
そして、常にチームワークは改善されません。
チームワークを弱くする理由についいて説明します。
リーダーシップとコミュニケーション
まずチームに必要なのは、リーダーシップの存在です。
リーダーシップが無ければ、チームは何に協力し合えば良いかわかりません。
リーダーがチームの方向性、目標を示し、それをメンバーに伝え、メンバーに納得してもらうが必要です。
リーダーシップとコミュニケーションが必要です。
チームワークが弱いとしたら、リーダーシップとコミュニケーション力が弱い可能性があります。
メンバー間のコミュニケーション
リーダーとのコミュニケーションが大切ですが、併せてメンバー間のコミュニケーションも大切です。
仕事を分担して協力して進めるには、メンバー間のスムーズなコミュニケーションが大切だからです。
報連相が無い、会議で発言が無いなどあれば、仕事がスムーズに進みません。
メンバー間のコミュニケーションがスムーズになるには、メンバー間の信頼関係も必要になります。
チームワークが弱いとしたら、メンバー間のコミュニケーションが希薄化している可能性があります。
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ワンチームに必要な要素
管理職にとって、「ワンチームをつくる」は大きな課題です。
しかし、成果を最大化する責任が管理職にはあるので、ワンチームづくりは必須条件です。
ワンチームづくりに必要な要素として2つ紹介します。
共通目的
チームにまず必要なのが、メンバー全員で共有する共通目的です。
メンバーが目的を意識していないと、チームがバラバラになります。
メンバーにとって、目指したいと思えるような魅力的な目的が必要です。
スポーツであれば、優勝したい!という目的で一丸になります。
コミュニケーション
魅力的な共通目的があったとしても、誰も知らないのであれば効果を発揮しません。
メンバーでの共有に、コミュニケーションが必要になります。
役割分担して、進捗管理するなどもコミュニケーションが必要になります。
情報をスムーズに共有できるかがチームの強さを決めます。
誰も報連相を行わない、発言しないのであれば、生産性は落ち込むでしょう。
2つのコミュニケーション能力
ワンチームづくりに、コミュニケーション能力は大きな要素となります。
さらにコミュニケーション能力は、「伝える力」と「聴く力」にわけられます。
伝える力
報告・連絡・相談など、自分の考えを相手に伝える力が必要とされています。
報連相がなければ、問題の発見に遅れてしまいます。
自分の考えを相手に伝えられなかったら、交渉などもできないでしょう。
スピーチ力、プレゼン力など、多くの労働者が「伝える力」を鍛えようとしているのではないでしょうか。
聴く力
「聴く力」については、いろいろな考え方があるかと思いますが、ここでは「相手が本音でたくさん話してくれる力」としてください。
「話す力」が情報伝達力とすれば、「聴く力」は情報収集力です。
報連相や発言を「しない」メンバーがいるのではなく、報連相や発言を「させない」メンバーがいるという考え方をします。
コミュニケーションが活発に行われるには、報連相や発言のしやすい組織風土づくりが必要です。
そして、論破が正しいと思っているメンバーほど、聴く力を苦手とします。
日本では、相手を説得や、論破する目的で、分かりやすく「説明する」などを重視しがちです。
そして、それがコミュニケーションが活発に行われる組織風土をつくりにくくしているのです。
論破する力は、「相手を黙らせる力」だからです。
コミュニケーションが活発に行われているのに、社員のモチベーションが低いと感じているのであれば、社員は本音を殺しながら発言しているのでしょう。
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聴く力の強化方法
聴く力を強化しなさいといわれても、多くの方が方法を知らないのではないでしょうか。
耳を傾けて傾聴するだけで、聴く力が強化されるわけではありません。
そこで、聴く力の強化方法として、コーチング・コミュニケーションの導入をオススメします。
コーチング・コミュニケーションを取り入れる
コーチング・コミュニケーションとは、コーチングを取り入れたコミュニケーション手法です。
コーチングとは、聴くに重点をおいたコミュニケーションスキルです。
コーチングセッションでは、クライアントの話を聴くに専念します。
どれだけクライアントの本音を引き出して、たくさん話してもらえるかが効果が出るかのカギになります。
クライアントにたくさん話してもらう目的に、コーチングスキルを活用します。
コーチングスキルとは
コーチングスキルとは、「傾聴」「質問」「フィードバック」で構成されるスキルです。
【傾聴】相手が本音で話しやすい環境をつくる
【質問】相手の視点をコントロールして、気づきを引き出す
【フィードバック】コーチが感じたことをそのまま返して、気づきを引き出す
これらを使って、クライアントにたくさん話をしてもらいます。
発言しやすい環境づくりが、最も重要になります。
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発言しやすいチーム作りを
管理職の役割は、チームの成果の最大化です。
そのためには、メンバーがモチベーション高く働いてくれる状況が必要です。
まず、魅力的な共通目的が必要です。
そして、重要なのがメンバー同士の人間関係です。
スムーズなコミュニケーションがとれる関係性づくりが大切です。
発言しやすい環境づくりがもとめられます。
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ぜひご活用ください。