1on1ミーティングの効果高めるコーチング研修セミナー
「少子高齢化による人手不足」と「働き方改革による労働時間の短縮化」の影響が、今後大きくなってくるとみています。
労働時間が減らされる一方、企業間競争の激化により、処理しなければならない仕事量は増加傾向です。
IT技術の導入などで効率アップがはかられる一方、上司と部下のコミュニケーションの時間が短くなります。
結果、部下のモチベーションの低下や、離職率の上昇などの問題につながっています。
近年、メンタルヘルスの問題が大きくなっているのは、管理職自身が忙しく、部下一人ひとりと関わる時間が減少しているからと指摘されています。
そこで、1on1ミーティングという手法が注目されています。
1on1ミーティングとは、上司と部下の1対1の面談であり、部下のモチベーションアップに効果的な方法です。
しかし、上司のコミュニケーション能力によって、効果が大きく異なります。
1on1ミーティングのモチベーションアップ効果を高めるには、「聴く力」の強化が必要です。
「聴く力」の強化には、コーチング・コミュニケーション研修セミナーの受講をオススメします。
1on1ミーティングの効果を高める方法と、コーチング・コミュニケーションについて説明します。
【コラム】テレワークによるコミュニケーション不足の課題に対する対策方法
| 【目次】 | 
上司は部下のモチベーションを高めたい
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上司にとって、部下のモチベーションは気になります。
部下のモチベーションが高いかによって、チームの成果が変わるからです。
「やる気を出して働くように」と言っても、部下のモチベーションは高まりません。
部下のモチベーションが、どのような要因でコントロールされるのか説明します。
モチベーションを下げる原因
部下のモチベーションを下げるものは、「社員の退職理由」「職場のストレス要因」が参考になります。
ストレス要因の増加によって、モチベーションを下げられ、会社を退職してしまうからです。
共通してランキングの上位にあるのが「上司との人間関係」です。
好きな上司か、嫌いな上司かによって、部下のモチベーションは大きく変わります。
部下のモチベーションは、上司の関わり方が大きく影響するのです。
モチベーションを高める
部下のモチベーションを高める方法として、マズローの欲求段階説が参考になります。
人のモチベーションの種は、次の順に現れます。
1.生存の欲求
2.安全の欲求
3.所属の欲求
4.承認の欲求
5.自己実現の欲求
会社に所属している時点で、3階層の「所属の欲求」までは満たされています。
次に欲しいのは、「承認の欲求」です。
そして、次に欲しいのは、「自己実現の欲求」です。
成長欲求です。
「自己実現の欲求」が高い状態を、モチベーションの高い状態といいます。
モチベーションアップには、「承認の欲求」まで満たされている状態にしなければなりません。
部下のモチベーションアップに必要なのは、上司が部下の仕事を「認める」という承認が大切です。
そして、部下が成長できるように支援していく態度が、モチベーションを高めるには重要です。
【コラム】部下が退職を決意する前にモチベーション低下の理由に気づく方法
1on1ミーティングの採用が広がっている
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部下の成長とモチベーションアップを目的として、1on1ミーティングの活用が広がっています。
1on1ミーティングは、評価面談にならないように気を付けなければなりません。
1on1ミーティングとは
1on1ミーティングとは、上司と部下の1対1の面談をいいます。
評価面談と何が違うの?と疑問に感じるかもしれません。
評価面談との大きな違いは、次の通りです
目的:部下の成長、部下とのコミュニケーション改善
頻度:週1回~月1回
特徴:評価せず、上司は部下の話を聴くに徹する
1on1ミーティングでは、部下が本音で話しやすい環境をつくり、部下の話を聴きます。
信頼関係を醸成し、上司と部下が本音で話せる機会の頻度を増やします。
上司と部下のコミュニケーションの改善が期待されます。
また、本音で自分自身の希望を話せるので、モチベーションが高まりやすくなります。
1on1ミーティングにより、モチベーションが高まります。
モチベーションアップが、行動につながります。
行動することによって、部下の成長につながります。
GROWモデル
1on1ミーティングは、1回あたり30分から1時間面談を行います。
話の流れは、コーチングセッションでよく利用されるGROWモデルに沿って進める方法が一般的です。
GROWモデルとは、次の頭文字をとったものです。
Goal(ゴール)
Reality(現状)
Option(選択肢)
Will(意思)
1on1ミーティングの進め方の一例を紹介します。
1.前回面談後どうだったかの結果を確認します。
2.今回の話したいテーマを部下に決めてもらいます。評価面談ではないので、仕事よりもキャリアプランなどスキルアップなどがテーマになります。
3.テーマについて、どのようになったら良いのかGoal(ゴール)を確認します。
4.Goal(ゴール)に対して、Reality(現状)がどうなのかを確認します。
5.Goal(ゴール)とReality(現状)のギャップを埋めるのに、何をすれば良いかOption(選択肢)を確認します。
6.次の面談までに、何をするのかWill(意思)を確認します。
1on1ミーティングは、以上のような流れで面談を進め、モチベーションを高めます。
「行動につなげる」が最も重要です。
行動しない限り、成長につながらないからです。
1on1ミーティングのやり方
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1on1ミーティングの進め方は、年に1、2回の評価面談と大きく異なります。
大切なのは、質の高い、密なコミュニケーションです。
1on1ミーティングの進め方について説明します。
行うタイミング
1on1ミーティングは、評価面談と比較して、高頻度です。
週1回~月1回のペースで行います。
1on1ミーティングでモチベーションを高めますが、モチベーションが高い状態は、長続きしないからです。
また、頻度の高いコミュニケーションにより、親密さを高め、話しやすさアップにつなげます。
1on1ミーティングの効果は、コミュニケーションの質(話しやすさ)に左右されるからです。
話す内容
1on1ミーティングで話す内容は、基本的に「部下が話したいコト」です。
部下が主体的に話したいテーマを決めます。
部下が主体的に次の1on1ミーティングまでに、何を行動するか決めて、宣言します。
上司が話す必要は、ほとんどありません。
話を聴き出すための、質問を行う程度です。
ただし、部下が主体的に話してくれるかどうかは、上司のコミュニケーション能力に左右されます。
上司が部下からどのように思われているかによって、部下の話の本音の度合いが変わります。
部下が本音で話さない限り、1on1ミーティングの効果はあらわれません。
【コラム】テレワークによるコミュニケーション不足の課題に対する対策方法
コミュニケーション能力に効果が左右される
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1on1ミーティングは効果的な方法です。
しかし、誰がやっても効果があるわけではありません。
上司のコミュニケーション能力によって、効果の大きさは大きく変わります。
1on1ミーティングのモチベーションアップ効果を高めるには、「上司のコミュニケーション能力を高める」が必要です。
効果は上司のスキル次第
1on1ミーティングの効果は、上司のコミュニケーション能力に左右されます。
もっと言えば、1on1ミーティングの効果は上司の「聴く力」に左右されます。
「聴く力」が高ければ高いほど、部下の本音を引き出せます。
いつもイライラしている、すぐ怒る、すぐ否定する、信用されていない上司には、部下は本音を話しません。
嫌な思いをしたくないからです。
「聴く力」の強化方法にオススメするのがコーチング・コミュニケーションです。
聴く力が必要
1on1ミーティングの特徴として、「上司は聴くに徹する」があります。
上司が指示やアドバイスをしたら、普通の面談と変わりません。
そのような面談であれば、部下はプレッシャーを感じるでしょう。
1on1ミーティングには、上司の聴く力がもとめられます。
この聴く力の強化が、意外に難しいのです。
沈黙が怖くて話過ぎる上司もいるでしょう。
自分自身の武勇伝を良かれと思って話しすぎる上司もいます。
1on1ミーティングの効果を高めるには、「聴く力を強化する」が必要です。
聴く力を強化する
「聴く力」の強化方法について、ほとんどの方が学んだ経験がありません。
そこで、オススメするのが、コーチングスキルのトレーニングです。
コーチングとは、「聴く」に重点をおいたコミュニケーションスキルです。
コーチングセッションの練習をすれば、「聴く力」が強化されます。
また、コーチングセッションの内容は、1on1ミーティングとほぼ同じです。
「コーチングセッションが上達する=1on1ミーティングが上達する」となるのです。
このコーチングスキルを取り入れたコミュニケーション研修が、コーチング・コミュニケーション研修です。
【コラム】ビジネスでワンチームになるのに-会社組織の一体感を醸成する方法
1on1ミーティング効果アップのコーチング研修セミナー
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1on1ミーティングの効果を高めるには、コーチングスキルのトレーニングがオススメです。
コーチングスキルのトレーニングに重点を置いたセミナーを行っています。
コーチングスキルとは
1on1ミーティングの効果を高めるコーチングスキルとは、「傾聴」「質問」「フィードバック」で構成されるスキルです。
【傾聴】相手が本音で話しやすい環境をつくる
【質問】相手の視点をコントロールして、気づきを引き出す
 
【フィードバック】コーチが感じたことをそのまま返して、気づきを引き出す
これらのスキルを活かして、クライアントにたくさん話してもらいます。
クライアントにどれだけ本音でたくさん話してもらえるか、「聴く力」に左右されます。
1on1ミーティングは、相手にどれだけ本音で話してもらえるかが重要です。
だから、コーチングスキルが活用できるのです。
コーチングセッション
「聴く力」は、トレーニングが必要です。
思った以上に難しいスキルと捉えるのが大切です。
日本語なので、聴けた気になるのですが、実際は本音を聴けていません。
「さぁ話してみろ」と言ったところで、相手が本音で話してくれるかどうかは限りません。
「相手が本音で話してくれる関係性づくり」は難しいです。
信頼関係をラポールと呼びます。
コーチングセミナーでは、このラポールをいかにして作るかをトレーニングします。
「聴く力」は、1回コーチングセミナー受けたぐらいでは強化されません。
1on1ミーティングも、「聴けばいいんでしょ」では、効果が現れませんので注意してください。
【コラム】メンタルヘルスとは~職場からメンタル不調者を出さない取り組み~
1on1ミーティングはトレーニングが必要
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1on1ミーティングに関する企業研修やセミナーは、数多く見つかるでしょう。
その中でも、「聴く力」を重点的に強化する企業研修やセミナーをオススメします。
なぜなら、研修やセミナーを受講しても、使えなければ意味がないからです。
1on1ミーティングが使えるようになる、大切なポイントは2つです。
・「聴く力」の強化
・トレーニング量
この2つが無ければ、1on1ミーティングは、時間の無駄になります。
「聴く力」を強化するには、コーチングスキルの取得がオススメです。
そして、コーチングスキルの習得は、とても難しいです。
コーチングスクールに通っても習得できない人がいるぐらいです。
単発のセミナーや企業研修では、ほぼできません。
本気で学ぶなら、数ヵ月にわたってトレーニングできる環境が整っている企業研修で学ぶのが大切です。
「聴く力」を強化しない限り、1on1ミーティングの効果は低くなります。
弊社では、コーチング・コミュニケーションの研修セミナーを実施しています。
ぜひご活用ください。